帰宅する令嬢
送り迎えをしてくれた御者の方に金貨を一枚支払うと
『えっこんなに貰っていいのか?銀貨一枚でいいんだぞ?』
と困った表情をしてましたがそのまま放っておきました。
私は急ぎの用事がありますからね。
街に到着しますのと、真っ先にギルド会場がある場所に行きました。
ギルド会場の扉を開けて建物の中に入りますと、
場違いの空気でしたが躊躇することになく受付の場所に向かいました。
『ちょっと良いかしら?』
『おっさっきのお嬢ちゃんじゃないか、何か用事でもあるのかい?』
先程と同じ男性が受付をしていましたので、私は単刀直入にその方に伝えました。
『リバイアサンを倒しましたので確認をお願いしますわ』
すると男性は目を丸くして固まり、聞き返されました。
『え、はい?なに?もう一回言ってくれ』
今度は少しだけキレ気味で言いました。
『リバイアサンを倒しましたので確認をお願いって言ったんですわ!!!』
ギルドカードを手にしてカウンターに押し当てると、
周りにいた戦士達が物音に驚いてこちらに目線が集まってしまいました。
『あのお嬢ちゃん、今リバイアサンを倒したって言ったか?』
『まじで?あんなに可憐な女の子がリバイアサンを倒したって?』
ギルド会場内がどよめき、
ギルド員の男性が疑いながらも魔石板に私のギルドカードを置いて確認をしました。
カードを魔石板の上に置くと、真ん中に文字が現れたのを男性は読み上げていました。
『エリーゼ、本日のモンスター討伐記録・リバイアサン一体。経験値100万獲得・・・!?』
その言葉を聞いた冒険者達が一斉にこちらに集まり、魔石板を見て興奮してました。
『うおおおおおいいいい!?まじかお嬢ちゃん!?』
『どうやってあんな奴を一人で倒したんだ!!』
『すげーな!人は見かけによらずってこの事か!!』
『経験値100万獲得って本当に一人で倒しやがったのか!?』
あーもううるさい人達ですわね。
まぁ、称賛されていますので悪い気はしませが、
なので私は自信満々に言って差し上げました。
『私を誰と思っていますの?可憐な美少女令嬢のエリーゼですわ!!!』
その瞬間に歓喜に包まれました。
『うおーい!!!美少女冒険者の到来だーーー!!!』
『すげー奴が新人で来たぞおおお!!!』
『これで美味しい魚が大量に獲れるようになるぜ!!』
『エリーゼ様あああ好きだあ結婚してくれえええ!』
なんか変なのが混じってましたが、まぁいいでしょう。
会場が盛り上がっていますのに、水を差してきたギルド員がいました。
『ところでお譲ちゃん、
リバイアサンの討伐はありがたいがちゃんと依頼の申し込みをして行ったか?』
少し考えてから首を傾げました。
『・・・はい?依頼の申し込みとは?』
どうやら、モンスター討伐依頼は事前にギルドで申し込まないと駄目だったみたいです。
めっちゃ注意をされましたが、私は冒険者ランク「G」から「S」に昇格し、
ギルドカードに完璧の証が刻まれました。
フフフフフッ、流石美少女の私ですわ!!!
◯
その日の夜、家族でお食事をしている時でした。
お父様がステーキを食べている最中に何かを思い出した表情をして私に話し掛けました。
『そういえばエリーゼよ、いい知らせが入ったぞ』
『何かしら、お父様』
『あら、嬉しそうね貴女様。何かありました?』
お父様が嬉しそうに話始めました。
『実は今日な、リバイアサンを倒してくれた冒険者が現れてな。
ようやく高級な魚が仕入れられるらしいぞ』
『まぁ!それは嬉しいですわね!』
お母様も嬉しそうにしていました。
ご両親が喜んでいましたので、私は正直に話しました。
『お父様、お母様。リバイアサンを倒した冒険者は私ですわ』
『はっはっはっ、面白い冗談だなエリーゼよ』
『あら、娘を疑いますの?
はい、これは報酬で貰った金貨500枚の小切手とギルドカードですわ』
お父様が疑っていましたので、手っ取り早く証拠になる物を見せてあげました。
『エリーゼよ、いつの間にギルドカードなんて作ったんだ?んーと、どれどれ・・・』
ギルドカードに冒険者ランクが「S」と表示されているのと、
金貨500枚の小切手を見て驚きすぎて椅子からひっくり返っていました。
『なんですと!?って、おわー!?』
『貴女様大丈夫ですか!?』
この後、ご両親にめちゃくちゃ怒られました。
危ないことをするんじゃないとのことです。
まぁ、もう冒険者をしようとは思いませんからそこはご心配なく、
私は自分が完璧と証明出来る物が欲しかっただけですからね。
さて、次は何のランクで「S」を取りましょうか?
最後まで読んでくれた皆様、ありがとうございました!!




