「S」ランクになる為に戦う令嬢
エリーゼのチート劇が始まります。
リリアスナ湖に到着し、御者とお馬さんは湖から離れた場所で待機させました。
『お嬢ちゃん、本当に一人で大丈夫なのかい?』
御者の方がお馬さんを撫でながら不安そうにしてましたが、ご心配には及びません。
『ええ、大丈夫ですわ。それでは行ってきますわ』
私は自信に満ち溢れて湖に近付きました。
さぁ、何処からでも掛かって来なさい!!!
・・・そう思ってましたが、なかなかリバイアサンは姿を現してくれませんでした。
立つのが疲れましたので地面に座って待っていました。
『来ないわねー・・・』
退屈にしていましたら、後ろから誰かが近付いてきて声を掛けられました。
『リバイアサン、なかなか来ない様子だな』
振り返ると、御者の方でした。
『貴方・・・こんな所にいたら危ないわよ?』
『お、心配をしてくれるんだ?優しいお嬢ちゃんだな』
『ふっ、まさか・・・』
この方は何なんでしょうか?
馬車に乗っている時も気安く話を掛けてきますし・・・私に気でもあるのかしら。
そんな事を思っていると、湖を囲んでいる森から動物の鳴き声を聞こえ始めました。
なんだか騒がしいわね・・・騒ついているように聴こえます。
湖から視線を逸らして森を見ると、鳥が大勢に空を飛び始めました。
『おい、何か様子が可笑しくないか?』
御者の方を無視し、神経を研ぎ澄まして警戒をしました。
『来るわ・・・』
『え?何が?』
『リバイアサン』
私が言葉を出した瞬間に湖の底から蛇のような体形をし、
ドラゴンみたいな容姿をしている青色モンスターが水飛沫と同時に現れました。
相手の顔を見るには首が痛くなる程見上げないといけませんね。
御者の方は声にならない程に驚いていましたが、
私は想像よりも少しだけ大きいくらいですので取り乱す事はありませんでした。
『貴方は邪魔だから早く逃げなさい。食われるわよ』
『ああ、お嬢ちゃん。一人では心配だが信じるぞ!!』
男性は馬の如く逃げ足が早かったです。
良し、これで思う存分戦えますわ。
リバイアサンは鋭い目付きで私を睨み、咆哮をあげていました。
『ふっ、やる気十分ですわね・・・。でも私の方がやる気百倍だわ!!!』
そう、こいつを倒しましたらランクが「S」になりますからね。
私は戦闘に入るために炎魔法を唱えました。
『炎よ!私の身を護り、相手には苦しみを与えよ!!』
この魔法は私の周辺に炎の玉が踊るように出現し、
敵がむやみに近付けさせないようにしつつ、
頭上にある大きな炎の固まりを飛ばして攻撃をする最強魔法です。
本来なら雑魚敵がいる場とボスがいる時に使った方が効果的ですが、
派手な魔法が好みですので今使いますわ。
『くらいなさいっ!!』
炎の固まりが勢い良く相手に向かって発射してダメージを与えると、身体中を燃やしていました。
ちょっと火力が強過ぎたかしら?これだと美味しそうに焼けてしまいそうです。
リバイアサンは悶えてながら咆哮をあげ、一度湖に潜られました。
そうだったわ・・・水の中に潜れば火が消えますよね。
リバイアサン相手には適してない魔法でしたわ。
取り敢えず周りにある炎の所為で暑いので指を鳴らして解除しました。
解除をするとリバイアサンは勢い良く湖から現れ、
またもやうるさい咆哮をあげていました。怒っていますの?
相手は大きな口を開けて水を吐き出し、殺す勢いの水圧が襲って来ました。
口から水を吐き出さないで貰えます?当たったら汚いですわ。
私は身を護る為に今度は光魔法を唱えました。
『光よ!私の身を護り、相手に天罰を!!』
私の目の前に天使の絵が描かれている銀色の大きな盾が出現し、攻撃を防ぎました。
水の発射が終わると、私は合図をしました。
『天罰を与えなさい!!!』
その瞬間、盾から先程よりも勢い良く相手を狙って水を発射してあげました。
この魔法は相手の攻撃を吸収し、
二倍にも及ぶ威力で返す事が出来る防御最強魔法ですの。
なんでこの魔法を覚えましたかと言いますと、かっこいいからです。
勢い良く発射された水はリバイアサンの頭を貫通し、
破裂させる程の勢いがありました。
うわー頭が吹っ飛びましたわ・・・グロいですわね。
こうして、あっという間にリバイアサンを討伐する事が出来ました。
さすが可憐で美少女な私ですわね。
振り返って帰ろうとすると、
御者とお馬さんが驚いていて私を凝視してました。
『お嬢ちゃんは・・・一体何者?』
私は口を元を緩めて答えました。
『可憐な令嬢美少女のエリーゼですわ』
手で髪をなびかせながら自信満々に言うと、御者の方に大笑いされました。失礼ですわね。




