高校が始まる前の休み期間③
普通に気分転換に書いているんで………
って5話ぐらいで終わる予定だったはずなのに……あれ?
え~と読みます?読んじゃいますよね?
「うちの家系って異世界出身だって」
んな事を知り合いに言ったら、信じてくれる人いるか?
あれから俺も妹も、自分の部屋に戻って休んでいる。
多分妹は悩んでいるだろうな~俺とかラノベとか読んでるから想像出来るけど……でも現実に[異世界]とか爺ちゃんから聞くと、ひくよな~。
それにしても、あの人[亜熊神之助]さん?様?
ご先祖様の初代様の事知り合いみたいに言ってたけど、何歳なの?
まさか不老?
あれ?亜熊って……あの子と同じ名字だよな。
もしかしてこの事か?
俺は卒業式の帰りに会った彼女の言葉を思い出してみた。
「聞いてないんですね?」って言ってたよな……と言う事は彼女は俺より先に教えられていた?
亜熊家とうちの家って、どんな関係なんだろ?
モンモンと俺は部屋で悶えていたら下から母ちゃんが
「ご飯出来たから降りてきなさ~い」って呼ぶ声が聞こえた。
木造の古い家だから、大きな声をあげれば大抵聞こえる。
俺が部屋を出ると妹もやはり聞こえたみたいで、部屋から出て来た……がブツブツと何やら独り言を言ってるみたいで
「セレン?大丈夫か?」
「あっ!お兄ちゃん……うん、大丈夫……かな。」
「そ、そうか……まっ信じられないような事聞いたんだから仕方ないさ」
そう言って妹を励まして、下に降りようとすると
「私、信じてるよ。小さい頃から夢で見てたから……亜熊さんも夢に出てきたし、生まれかわりって言われて何かやっと納得した気がする。」
って妹よ?お前の爆弾発言に兄ちゃん1人淋しくなったぞ。
全く知らなかったの俺だけ?
励ましたはずの俺が、まさか妹から時間停止の魔法を喰らうとは……
「お、お兄ちゃん。大丈夫?」
「お、おう。」
内心は大丈夫じゃなかったが……あ、兄として狼狽える訳には。
何とか妹の攻撃から復活して、俺は居間に向かった。
居間に入ると先程の亜熊神之助さん?様?が、今度は曾爺ちゃんと爺ちゃんと父ちゃんの4人でお酒を飲みはじめていた。
随分仲が良さそうで楽しそうにしているのを見て固まっていると
「ほらほら、空いてる所に座ってご飯食べな」
母ちゃんが料理を運びながら俺と妹をテーブルに追いやった。
ちょっと気不味いんだけど?
少し警戒してたけど、異世界の話とかは今の所全然出て来ない……さっきの事は夢だったのかな?
普通に晩飯を食べ始めて、んで食べ終わる頃に父ちゃんが俺と妹のセレンを呼んだ。
き、きたか?
「父ちゃん今さっき聞いたけどよ、もうさっき挨拶したんだって?」
「え?あっ!え~と帰って来てすぐに、この居間で挨拶したよ。」
「そうかそうか、んで少し聞いたんだろ?うちのご先祖様の事……やっぱり驚いたか?」
ってニヤニヤして聞いてきた。
「え~と何て言うか、そう簡単に信じれる訳ない話だよな?まさか異世界だの聖女がご先祖様とか言われてもさ……それに勇者とか魔王とか魔法とか出てきて混乱したわ!んでマジなの?」
俺がそう言うと、酒の入った4人に思いっきり笑われて
「いや~父ちゃんの時もこんな感じだったんだな……逆の立場になると面白いもんだな。」
「うわ~マジの話なんかよ!あっちの世界に行く話は読んだりした事あるけどさ、こっちの世界に来たなんて聞いた事ないわ!」
「ん?セレンはあまり驚いてないのか?」
と爺ちゃんがセレンの様子が俺と違うのを感じたのか、妹に聞いてきた。
「ううん、驚いたよ。でもやっと納得できてスッキリした感じかな……私前世の記憶少しあるみたいだから」
おおっと妹の爆弾発言きた~~~
やっぱりみんな時間停止の魔法にやられたみたいだ。
時計の針の音がとてもよく聞こえた気がした。
そんな空気を壊すように亜熊神之助さんが笑いだした。
「いや~長く生きてみるもんだな~まさか生まれ変わりと話が出来るなんてよ~んで嬢ちゃん!どんな記憶を持ってるんだ?」
やっぱり読みましたか……残念です。
ブクマしてくれてる方がいるので投げ出すと罪悪感が……
さら~~と記憶から消去とかできませんかね?