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第三話 お金の使い方

「ググ男さん、今日の映画面白かった!」

 彼女は嬉しそうに笑った。


「代金、本当に払わなくて良かったの?」


「大丈夫大丈夫。無料チケット手に入れたから」

 ググ男は得意げにスマホを振った。


「すごい! ありがとう!」

 二人は映画館を出て、夕暮れの街を歩く。


「夕食まで付き合ってくれるの? 本当にありがとう」

 彼女は少し照れながら言った。

 ググ男は財布を確認する。


「いや……お金ないから、夕食は割り勘で」


「あ、あら……」

 一瞬だけ空気が止まる。

 だが彼女は笑顔を作った。


「ううん、大丈夫。ググ男さんと映画見れたし、幸せだわ」


「でしょ?」

 ググ男は満足そうに頷く。


「でも無料チケットなんて、よく手に入ったわね」


「検索したら地域アプリ紹介されてさ」


「へぇー」


「ChatGPTとGeminiにも課金してるし」


「……え?」


「検索効率めちゃ上がるよ」


「課金してるの?」


「うん」


「検索のために?」


「情報は武器だからね」



 彼女は黙った。

目の前の夕飯には金を渋るのに検索精度には毎月課金している男。


 ググ男“今使うべきお金”がわからない。


 だから嫌われる。

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