表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
再生回数7回のラブストーリー  作者: 市善 彩華
第9章 カスミソウ ── 幸せの余白、未来へ
PR
51/108

第51話「思いがけない再会」

絆は揺るぎないものへ。覚悟の先にある未来とは?

結衣の実家近くの道。涼也と結衣が並んで歩いている。


「今日、すっごく緊張したけど……みんな優しくて、ホッとしたよ」


「俺も。結衣ちゃんの家族に会えて、本当によかった」


そのとき、前方から一人の男性が歩いてくる。


「……ん? 涼兄? てか、結衣さんも?」


「あれっ、翔平くん?!」


「お、翔平。こんなところでどうしたの?」


「ちょっと買い物のついでに、実家に寄ろうかと思って。二人は?」


「結衣ちゃんのご家族にご挨拶してきた帰り。ちょうど、うちにも寄って行こうかって話してたところ」


「マジ? じゃあ一緒に帰ろうよ。母さん、絶対びっくりするぞ」


「緊張する〜……でも、涼ちゃんのお母さんに会えるの、ちょっと楽しみかも」


3人で笑いながら、実家の方へ歩いていく。



結衣は、涼也と一緒に彼の実家に向かう途中、少し緊張していた。

初めて会うお母さんのことを思うと、自然と背筋が伸びる気がした。


「結衣ちゃん、大丈夫?」


「うん、緊張してるけど……大丈夫」


涼也は優しく手を握りながら言った。


「緊張しすぎないで。うちの母さん、本当に優しいから」


やがて涼也の実家に到着。玄関のドアが開くと、涼也のお母さんが温かい笑顔で迎えてくれた。


「あら〜結衣さん、いらっしゃい。ゆっくりしていってね」


「こんにちは。今日は、お邪魔します」


結衣は少し緊張しながらもしっかりと頭を下げた。


「はいはい、どうぞ。こっちに座ってね」


涼也のお母さんがテーブルにお茶を並べながら、にこやかに言った。



3人でお茶を飲み始める。


「結衣さん、本当に来てくれてうれしいわ。涼也がどんな方と一緒にいるのか、ずっと気になってて」


「私も、こうしてご挨拶できてよかったです」


「ふふ。とっても優しそうな方で安心したわ。ねぇ翔平?」


「うんうん。兄貴、結衣さんと出会ってから、ほんと表情やわらかくなったよね」


結衣が少し照れくさそうに笑う。


「……もう、“さん”は やめて、“ちゃん”って呼ばせてもらおうかしら。ね、結衣ちゃん?」


「えっ、あ、はい……! ありがとうございます」


結衣が思わず笑顔になる。



その後、みんなでお茶を飲みながら、和やかな時間が流れていく。涼也のお母さんや翔平との会話も自然に弾み、結衣の緊張も徐々にほぐれていった。


「結衣ちゃん、これからも涼也をよろしくね。私たち家族、みんなで応援してるから」


「ありがとうございます。こんなに優しいお姑さんもいるんだって、感動しました。涼ちゃんは、お母さん似なんですね。涼ちゃんのことを大切に育ててくれたから、今こうして出会えたんだと思うと……本当に、感謝しかないです」


「まぁ〜結衣ちゃん、いい子ねぇ。さすが、うちの自慢の息子が選んだ子だわ」


涼也と翔平とともにリビングでくつろぎながら、結衣は静かに思った。


──こうして少しずつ、家族になっていくんだな、と。

お忙しい中、読んでいただきありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ