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再生回数7回のラブストーリー  作者: 市善 彩華
第6章 シャリンバイ ── 強く静かに寄り添う心
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第31話「予定外の予報」

旅行の前日。

天気が不安定な中、結衣と涼也は丁寧に気持ちを重ねながら、少しずつ「お泊まり」の可能性に近づいていく──。

不安もあるけど、心強さの方が大きくて。

旅行の前日。

荷物を詰め終えた結衣は、涼也にメッセージを送った。


「……涼ちゃん、明日楽しみだね」


「うん、すっごく楽しみ!結衣ちゃん、ドキドキしてない?」


「ちょっとだけ(笑)」


「大丈夫、絶対楽しいから!でも、台風のこと気になるけど、大丈夫かな?」


「ううん、最初は心配だったけど、天気予報を見ると、大丈夫みたい。

でも、もし急に天気が悪くなったら、日帰りにしようって思ってるんだ」


「そっか、変更するのもアリだね。楽しみすぎて、逆に不安もあるけど(笑)」


「うん、でも、せっかくだし、天気が良ければ泊まってもいいかなって思ってる。

宿も変更できるから、少しだけ悩んでるけど」


「なるほど、気を遣わせたくないけど、無理しないで楽しんでね」


──涼ちゃんとの初めての旅行。

日帰りのつもりだったけど、数日前から「天気が不安定」という予報が出ていた。


「ごめんね。天気、やっぱり崩れそうで……日帰りだと帰りが大変かも。

念のため宿、押さえてあるんだ」


「……え?」


「もちろん、無理には言わないよ。

でも、電車止まったりするのも不安だし、ちゃんとした宿で休めた方が安心かなって」


その声には、心配と少しの覚悟が混じっていた。

結衣は、ふと笑ってうなずく。


「ううん、ありがとう。涼ちゃんが考えてくれたことなら、私は嬉しいよ」


行き先は、結衣が気になっていた海沿いの町。

涼也が“気になるリスト”を見て選んでくれた、小さな漁港のある場所。


「生ウニが美味しいって書いてたよね?」


その一言に、思わず嬉しさがこみ上げた。


穏やかな海、しっとり濡れる石畳、人気のない静かな路地──。


予定にはなかった「お泊まり」という特別な時間。

だけど、二人の距離がぐっと近づくには、十分すぎるくらいだった。



【変わりやすい空模様のように、恋のカタチも思い通りにはいかない。

でも──この空を、二人で晴らしていけるのなら、それだけでいい。】

お忙しい中、読んでいただきありがとうございました!

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