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再生回数7回のラブストーリー  作者: 市善 彩華
第5章 ネモフィラ ── 君を見守っている
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第30話「その日が、待ちきれない」

旅行の計画が、二人にとって特別な時間に。

まだ決めることがいっぱいだけど、二人で話すその瞬間が、幸せそのもの。

初めての旅、その先に待っているものは――。

「温泉でもいいし、食べ歩きとかも楽しそうだよね」


旅行の計画は、まだ途中。

行き先も、宿も、交通手段も──全部これから。


でも、二人で話して決めていくことが、もう既に楽しくてたまらない。


「結衣ちゃんが気になるって言ってた生ウニのお店、見つけたよ」


「えっ……ほんとに? あれ、ずっと気になってたんだよね……」


「ふふ、知ってるよ。結衣ちゃん、気になるリストに入れてたでしょ」


「……え、見てたの?」


「うん。ああいうの、参考にしてる」


涼ちゃんのスマホを覗き込んで、二人でお店の写真を眺めた。

画面の中の美味しそうな料理よりも、隣にいる涼ちゃんとの距離が、なんだか嬉しかった。


気づけば、どんどん涼ちゃんの存在が心の中で大きくなってる。


「日帰りでもいいけど、できれば……泊まりがいいなって」


少し勇気を出してそう言うと、涼ちゃんは ゆっくりうなずいた。


「うん、大事にしたいからこそ、無理のない計画にしようね。結衣ちゃんが安心して楽しめるように」


優しい声と、真っ直ぐなまなざし。

その言葉が、何より嬉しかった。


旅行まで、あと少し。

その日が来るのを、今は ただ楽しみに待っている。


──二人で過ごす、初めての旅。

その景色が、きっと一生の思い出になる気がしていた。


*

お忙しい中、読んでいただきありがとうございました!

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