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再生回数7回のラブストーリー  作者: 市善 彩華
第4章 勿忘草 ── 伝えたい想い
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第21話「ちゃんと言葉にするよ」

気づいてると思う――でも、それだけじゃ足りない。

“ちゃんと言葉にする”って勇気がいるけど、大事なこと。

照れくさくて、でも まっすぐに伝えた言葉は、あたたかい記憶になって残っていく。

今夜、二人の心が一つになる瞬間です。


※クリスマス3部作(3/3)

クリスマスの夜も、もうすぐ終わろうとしていた。

けれど、心の中には まだ伝えきれていない想いが残っている。


涼也は、まっすぐ結衣を見つめた。


「……ちゃんと言葉にした方がいいよな。想ってるだけじゃ、伝わらないもんな」


結衣は、息をのむように涼也の目を見つめ返した。


「涼ちゃん……?」


涼也は、少し緊張したように言葉をつなげる。


「結衣ちゃん。俺と付き合ってください」


その一言は、真っ直ぐで、まるで祈るようだった。


結衣は驚きと嬉しさが混ざったような表情で、ふわっと笑って、目に涙を浮かべる。


「……はい、喜んで!」


静かに顔を見合わせて、照れくさそうに笑い合う二人。


「やっと言えた」


結衣は、少しうつむきながら、ぽつりと口を開いた。


「……自分から言う勇気、なくて……待っちゃってたの。ほんとは、ずっと言ってほしかったから、祈りが通じたみたいで物凄く嬉しかった♪」


涼也も、ふっと安堵したように笑う。


「ごめんね、遅くなって。断られたら どうしようって、正直不安だったから……両想いってわかって安心した」


結衣は、そっと笑った後、頭を下げた。


「涼ちゃん、ありがとう。そして……これからよろしくお願いします」


「こちらこそ」


結衣は、少し照れながら涼也の袖をつまんだ。

その仕草は、まるで そっと心を寄せるような、控えめなぬくもりだった。


涼也は、そんな結衣の横顔に目を落とし、優しい声で問いかける。


「……寒くない?」


結衣は小さく首を振って、ふわっと微笑んだ。

「ううん。なんか今、すごくあったかいの」


まるで、心の奥に灯った小さな火が、

寒い夜の空気ごと、やさしく包み込んでくれるようだった。


見上げた夜空には、静かに雪が舞い始めていた。

まるで、お祝いするかのように――。

お忙しい中、読んでいただきありがとうございました!

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