表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
再生回数7回のラブストーリー  作者: 市善 彩華
第4章 勿忘草 ── 伝えたい想い
20/108

第20話「気づいてたんだね」

クリスマスの夜、二人は一緒に過ごし、思いがけない言葉と笑顔を交わす。

その瞬間、気づかされるのは、二人の気持ちがどれほど近づいているかということ――。


※クリスマス3部作(2/3)

クリスマスの夜。

プレゼントを交換して少し経った頃。

静かな時間が流れる中、涼也がふと視線を落として口を開いた。


「……気づいてたと思うけど、会って間もないのに、結衣ちゃんのことばっかり考えてた。四六時中って言ったら大袈裟だけど、ふとしたときに思い出して……」


結衣は目を見開いた後、柔らかく笑ってうなずいた。


「うん。私も……多分、バレてたと思う。涼ちゃんからLINE来るたびに、すっごく嬉しくて、何回も見返したりして……」


涼也は小さく笑いながら、少しだけ真剣な顔になる。


「俺なんかが、こんなふうに思っていいのかなって、何度も思った。結衣ちゃんは、優しくて明るくて、俺なんかには勿体ないって」


結衣も視線を落としながら、少し照れたように呟く。


「私なんかが……涼ちゃんみたいな人気者に想ってもらえるなんて、信じられなかったよ」


そこで、涼也は ふっと笑った。


「俺の方こそだよ。インフルエンサーって言っても、俺なんか中身ただの地味なおっさんだし(笑)」


結衣は、くすっと笑って首を振る。


「そんなことないよ。優しくて、誠実で、涼ちゃんの言葉には、いつも救われてた。……どんどん好きになっていったんだよ」


しばらく見つめ合った後、結衣が小さな声で笑う。


「“私なんかが”“俺なんかが”……ふふ、似た者同士だね」


その瞬間、二人は まるで息を合わせたように、同時に口を開いた。


「……同じこと思いました(笑)」


顔を見合わせて、くすっと笑い合う二人。


その言葉は、以前どこかで交わした“同じこと思いましたw”というフレーズと重なって、二人の距離をいっそう近づけていた。


照れくささと嬉しさが入り混じった空気の中で、結衣は ふと思った。


――涼ちゃんが、こんなに近くにいることが、信じられないくらい幸せだなって。

お忙しい中、読んでいただきありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ