第18話「“同じこと思いましたw”が繋ぐ心の距離」
今回のお話では、二人の関係の中での“大切な言葉”が、心の繋がりを深めていきます。
些細なやりとりが、どれほど大きな意味を持つのか。
そして、“誰に言われるか”によって、その言葉が特別に感じられることもあるんだと。
少しでも感じていただけると嬉しいです。
それでは、どうぞお楽しみください!
ふとした会話の中だった。
「これ、結構みんな使ってるみたいだよ」
涼也がスマホを見せながら笑う。
「そうなんだ」
結衣も画面をのぞき込み、目を細めた。
「でも……不思議だよね」
「何が?」
「“同じこと思いましたw”って、普通の言葉なのに」
「うん」
「涼ちゃん以外の人に言われても、全然響かないの。なんでだろうって思ってた」
「……俺も」
小さく笑う涼也。
「え?」
「俺も思ってた。結衣ちゃんに言われたときだけ、なんか……特別だった」
「……本当に?」
「うん。あのときのやりとり、すごく覚えてる」
“社食で優勝”とか、“う●こレベルの歌声(あえて伏せ字)って書いてあるけど違うでしょw”とか——
いろんな笑いの記憶が、ふっと蘇る。
「笑ったよな」
「うん、笑った……」
結衣は、あの日の自分を思い出す。
初めて送ったリプライ。
初めて返ってきた返信。
それが、ただのおもしろいやりとりじゃなくて、
心の距離を少しだけ縮めてくれた“魔法の言葉”だったこと。
「今でも思うの。“同じこと思いましたw”って、私たちだけの言葉みたいで、好き」
そうつぶやいた結衣の手を、涼也がそっと握る。
「また言ってほしいな、その言葉」
「え……」
「“同じこと思いましたw”」
ちょっと照れくさそうに笑う涼也に、
結衣もふわっと微笑んで、頷いた。
「同じこと……思いましたw」
──こんなふうに笑い合える今が、少しだけ愛おしくて。
ほんの一言がくれた、二人だけの小さな“合図”。
それは、始まりの頃と変わらず、
今もずっと、二人の間に優しく響いていた。
今回の“同じこと思いましたw”は、まさに二人の間にしかない特別な言葉になりましたね。
振り返ると、あの最初のリプライから、少しずつ心の距離が近づいていったんだなと感じます。
これからの二人の歩みも、一緒に見守っていただけたら嬉しいです。そして、4話・8話との繋がりも感じていただけると幸いです!
お忙しい中、読んでいただきありがとうございました!




