キャラ設定の話ですわ
「なんでユウキは学生じゃないんですの?」
「……はい?」
夏、いつも通りの暑い昼下がりにシュエリアの意味の分からん問いかけを受ける。
ちなみに先日騒動になったアシェはアシエルさんの『まだ結婚もしてない男女が同居は許しません』という悪役令嬢のボスとは思えない発言によりハーラルド宅にいる。
「だから、なんでユウキは学生じゃないんですの?」
「なんでと言われても、学生じゃないから?」
何故学生ではないのか。とても反応に困る質問だ。
何故と言われても……学生じゃないからとしか言いようがない。
「だから、なんで学生じゃないんですの?」
「おい、この会話ループするぞ」
「しますわね」
俺の言葉にあっさり同意するシュエリア。
うん、ループよくない。
「で、なんで学――」
「オイ待てコラ。ループするだろうが。それより、何故そんなことを気にするのか聞かせてくれないか」
「なんでって」
シュエリアは俺の問いに唸ると、思いのほかすぐに答えを返してきた。
「学生の方がイベントが多いから話のネタに困らないのになぜ社会人なのかなぁと思ったからですわね?」
「すっげぇメタな理由だった」
メタであり嫌な理由である。
「だって、学園祭とか修学旅行とか夏休みとか絶対イベントに事欠かないじゃない?」
「まあ、物語の盛り上がりみたいな部分を担ってくれるイベントはあるわな」
「でしょう? なのにユウキときたら楽しいことなんて無い社会人よ? なんでですの?」
「まさか社会人ディスるとは思わなかったわ」
社会人は社会人でいいことあるんだけどなぁ……。
「金は自由に使えるし職種に依るかもしれないけど自分の時間もしっかりとれる分学業に勤しまなきゃいけない学生より色々な楽しみがだな……」
「なら大学生なら時間もお金もあるから大学生でいいですわ。っていうかユウキにはシオンっていう出資者が居るんだからお金の心配いらないですわよ」
「……まあ……うん」
こう言われてしまうと返す言葉もないのが悲しい。
社会人って何が楽しいのだろう……。
「学生に戻りたい……」
「そうなりますわよね」
実際学生時代に金に困ったことは無かったし、あの頃は楽しいことも多かった気がする。いや、今が楽しくないわけでは無い。むしろどっかの阿保エルフのおかげで楽しい毎日といえる。
しかし、だ。
それでもあの頃特有の楽しみだけが続いていたかのような感覚はなく、今は酸いも甘いもあるような感覚が強い。
「というわけで、今日はキャラ設定の話がしたいですわ」
「話の題材がメタい……」
キャラとか設定とか言い出しちゃったよコイツ……。
「で……どんな話なんだ」
「なんだかんだ言いつつノリのいいところ、好きですわよ。さて、そうですわね……例えば――」
シュエリアはたとえを探しているのかふと部屋を見まわし「うん」と唸った後、口を開いた。
「某恋愛頭脳戦を描いた漫画とか大変そうよね、天才キャラの設定ってイメージの維持に大量の天才っぽいワードとかイベントが要るじゃない?」
「またすごいところを引っ張ってきたなぁ」
その某漫画。とても人気な奴である。
下手に地雷を踏まないといいのだが。
「例えば最初の方と比べて天才度というのかしら、それらしさが薄れてきたり」
「してないぞ、してないからな」
「むしろ天才という割に案外普通……」
「ない、ないぞそんなこと」
というか後者の話は若干痛いところがあるのでやめてほしい。
シュエリアとか一応天才のはずだが阿保だし……。
俺も大学出たのが18の頃だった天才()みたいな奴の割に恐らく普通だし。
正直かなーり痛い。ツッコまないでほしい。
「大分擁護しますわね……」
「事実だ。事実」
「まあ、別にディスる気はないからいいですわ。面白いもの。あっ、アニメみようかしら」
「話逸れるからやめようか」
面白いこと好きの自由人、シュエリア。自分から話を振っておいてアニメに移行しようとするその神経たるやまさしく自由の化身といった感じである。
「なんだかんだ乗り気ですわね、で、じゃあ。ユウキはこういうキャラ設定に違和感とかないんですの?」
「最強物とかチート物は全部設定に違和感ある」
「とんでもないことぶっちゃけましたわね」
「何でもありな感じがするからこそ設定はしっかりしてないといけないと思うんだ」
「激しくブーメランだからやめなさい?」
「アイネの魔法とか太陽級の火球だろ。絶対使いにくいじゃん」
「あーあー、聞こえませんわー」
言って、両手で自分の耳をパタンと閉じるシュエリア。エルフの耳が閉じてる絵面ちょっと面白いなあ。
「特に異世界転生して主人公が後天的に与えられた力で一人無双とか始めると『なんでコイツなん?』って感じがすごい。別に主人公じゃなくてもよかったわけだろ、力を与えられる誰かが居れば」
「ま、まあ、そういうことも、ありますわね?」
「要はなぜ世界を救うのは他の誰かではなくアイネだったのかと」
「あー! まったくこれっぽっちも聞こえませんわー!」
そういって再度耳を塞ぎなおすシュエリア。
なんだろう、そんなに言ってはいけないこと言っただろうか。
「だって異世界に転生する誰かに力を与えて無双させるくらいならジモッティに力与えて無双させた方が都合よくないか?」
「ジモッティて……いえまあ、わかるけれど、そこはそれ、物語として面白いかどうかが……」
「いや、実際今時、異世界転生しなくても、元々ファンタジーな世界に生まれた人が無双するパターンもあるわけで、必ずしも転生する必要はないわけだよ」
「異世界から来た身としてはさっきから微妙に耳の痛い話ですわね……」
「そこいくとこの物語も異世界から来たエルフと枯れた社会人の物語である必要はなく。むしろ暇なJKとボッチ男子高校生とかでもよかったわけだ」
「ここに来て自虐とかエスカレートして止まれなくなってるんですの?」
「いや、実際お前が最初言っていた通り社会人である必要ないじゃん?」
「いえ、まあ……そうね?」
何故か汗を流しながら苦笑いで答えるシュエリア。
なんだろう、夏だし暑いから……かな、笑顔が微妙なのは。
「そう考えるとだ」
「な、なんですの」
「……なんで俺の周りにばかり色物ヒロインが集まるんだ? まともなのアイネくらいだぞ」
「いえアイネも異世界救ってまで転生してくるだけ大分変……いえなんでもないですわ」
「もう言っちゃってるけどな」
チラリと、俺の膝の上で眠るアイネに目を向けてから言ったことを否定するシュエリア。
アイネはと言えば呼ばれたのかと勘違いしたのか目を覚ました。
「うー? なんですか? 兄さまっ」
「ん、今キャラ設定の話をしていたところだ」
「んう、キャラ設定ブレブレなシュエリアさんとですかっ?」
「ブレてねぇですわ!」
「いえ、もうその喋り方がブレてると思うのですがっ」
「……否定できないわね?」
「もうちょっと頑張れよキャラ付け……」
キャラ付け頑張れないシュエリア、さっそくブレブレである。
まあでも確かに、アイネに言われた通り、お嬢様言葉な割にちょいちょい語尾に来る『ですわ』とか忘れてるし、粗暴な喋り方をすることもある。さっきの『ねぇですわ』とかなぁ。
「そ、そういえばキャラと喋り方と言えば、トモリですわね。特徴的ですわよね、アレ」
「巧いこと話転がして逃げたなコイツ。まあいいか。そうだな、トモリさんのあれは、うん、特徴あるよな」
「読んでる人が読みにくそうですっ」
「うん、メタいツッコミありがとうアイネ」
「相っ変わらずアイネに甘いですわねぇ」
非難の視線を浴びせながらそういうシュエリア。
な、なんでこんな目で見られてるんだ、俺。
「でもトモリさんのあれもキャラ付けだろ?」
「何の話ですの?」
「何のって、喋り方」
「喋り方ですっ?」
「うん。あの人真面目な話とか本音出るときだけ普通に喋るじゃん?」
「……そうかしら?」
「どうでしょうっ?」
「えぇ……」
前から思ってたけど、なんで俺以外、トモリさんのあの喋り方に対する認識が違うのだろう。
俺からしたらどう見てもキャラ付けだが、シュエリア達は素の喋り方だと思っている。
うーん、何故だ。
「それは~ゆっくん~だけの~秘密~だからです~よ~」
「と、トモリさん」
いつの間にかシュエリアの部屋、それも俺の左隣に現れ、俺の思考に返答するトモリさん。
この魔王いつからいたんだろうか……。
「実は~最初から~いましたよ~」
「あの、思考に返答するのはやめてください」
「あら。わかりました」
「いきなり素になるのもやめてください……」
いきなり素に成られると心臓に悪い。
なんというか、素の時だけ圧が魔王らしいんだよ、この人。
「喋り方~なら~アイにゃんも~不思議~ですよ~ね~」
「そ、そうでしょうかっ」
「あぁ……若干語尾が強いですわよね」
「ああ。なんかこう『っ』て感じな」
「うっ?」
俺たちの会話によくわかっていない様子のアイネ。
これは無意識なんだろうか……。
「キャラ付けですの?」
「ドストレートな質問だな」
「キャラ~付けです~か~?」
「トモリさんまで?!」
「う? キャラ付けですっ?」
「俺に聞くな……?」
どうやらキャラ付けの意味すらよくわかっていない様子のアイネにこの場合のキャラ付けの意味を教える。
「キャラ付けじゃないですっ。というか『っ』ってなんですかっ。そんなの付いてないですよっ」
「いや、付いてるから。アイネ語尾に『っ』付いてるから」
「思いっきり付いてますわね……」
「キャラは~付いてない~ですが~」
どうやらこれはアイネ的に敢えてしているキャラ付けとかではなく素だったようだ。
まあ、シュエリアとかトモリさんみたいに自発的にキャラ付けしてる方が珍しい……よな?
「てかなんでキャラ付けしてるんだ?」
「いきなりぶっちゃけた質問してきますわね」
「です~ね~」
「私はしてないですけどねっ」
「アイネは猫被ってるじゃない」
「猫被ってるんじゃなくて猫なんですっ」
「話が脱線していくなぁ」
まあアイネも海での一件で狙って可愛い妹を演じている節があるのはわかってしまったわけだが……そう考えると俺の周りはキャラ付けしてる奴ばかりなのでは……。
「で、何でキャラ付けしてるのかって話でしたわね?」
「あぁ。シュエリアとか以前普通に喋る方が喋りやすいって言ってただろ?」
「ですわね。実際普通に話した方が楽ですわ? でもまあ、イメージとかあるじゃない? これでも姫だもの。国民のイメージとか、理想のお姫様を演じなきゃいけない時もありますわ」
「今は演じなくてもいいのでは?」
「まあ、それも以前話したけれど、ずっと演じている内に素で出て来るようになったんですわ。だからこれもキャラ付け半分、素が半分ってところかしら」
「なるほどなぁ」
シュエリアの言っていることもわからないではないかもしれない。
必死に陽キャを演じていた陰キャがいつの間にか演じなくても陽キャムーブを取ることもあるだろう。
「トモリさんは――なんでもないです」
「あらぁ~」
一瞬トモリさんがキャラ付けしている理由を聞こうかと思ったが怖いので辞めた。
理由が怖いかも知れないのもそうだが、普通に、この人に突っ込んだ質問するのが怖い。
「で、アイネは可愛いからいいとして」
「また出ましたわね妹贔屓」
「そりゃ兄だからな。可愛い妹を贔屓するだろ」
「そうだねーお姉ちゃん的にも可愛い弟は贔屓したくなるもん」
「サラっと同調しつつ出て来るのやめてくれ、義姉さん」
俺の言葉に同意しつつ当然のように俺の背後を取る義姉さん。
この人どっから湧いて来たんだ……。
「そういえばシオンは喋り方普通よね」
「ん? 私? まあお姉ちゃんだからね?」
「姉関係あるかしら……」
「無いと思いますっ」
俺も正直関係ないと思うが俺が言うとまた煩く反論されて脱線しそうだからここは黙っておく。
それにしても、義姉さんと言えば……。
「義姉さんって最近まったく病んでないよな」
「元から病気じゃないよ?」
「いえ、シオンはご病気でしょう」
「です~ね~」
「姉さま病気ですっ?」
「えっ? マジで? お姉ちゃん病気なの?!」
俺だけではなくシュエリアとトモリさんからも病気扱いされたのが効いたのか、自分が病気なのかもしれないと気づく義姉さん。
自覚なかったのかこの人。
「ぐ、具体的にどの辺が?」
「弟のストーカーやってるあたりですわね」
「異性とし~て~見ている~あたりでしょう~か~」
「私も兄さまのこと好きだから病気ですっ?」
「アイネは可愛いから病気じゃないぞ」
「お姉ちゃんも結構可愛いと思うけど?」
「ああ、義姉さんは美人だよな。うん。はい」
「何この扱いの差は!」
「愛情の差じゃないかしら」
アイネとの待遇の違いに文句を言う義姉さんに結構酷い現実を突きつけるシュエリア。
まあ、義姉さんのことも嫌いなわけでは無いのだが……無いのだが、やはり苦手ではある。なにせ神出鬼没のストーカーだし。
「まあでも、義姉さんの病気も昔に比べたら薄れたよな」
「む、昔?」
「あぁ、あの頃は俺に近づく女子全員転がす勢いだったし」
「そ、そうだったかな」
「うん。今はそんなことなさそうだし、いい傾向ではある」
「あ。でも昔から転がすなら一人ってちゃんと決めてるよ?」
「前言撤回。どういうことだ」
今結構な問題発言があったきがする。
「昔から決めてんの?」
「うん」
「誰を?」
「誰ってことはないけど。ほら、日本の法律とか過去の統計から見ても二人ヤっちゃったら死刑くらいそうじゃない? あくまでも私はゆう君との未来を見てるからそこは一線引いてるよ?」
「もっと手前で一線引いてくれませんかねぇ?!」
駄目だこの義姉。やっぱり病んでるわ。
一線の引き方が犯罪者のそれだ。
「でもまだ誰もヤってないよ?」
「うん、普通の人は生涯誰もヤらないからね」
「嘘ですわ!! 高校生までにはヤることヤるでしょう?!」
「お前は何を勘違いしてるんだ!?」
「マジで?! お姉ちゃんやってないよ?!」
シュエリアの馬鹿が割って入ったせいで話が盛大に逸れそうである。
表現が直接的じゃない分勘違いさせてしまったようだ。
「とにかく! 義姉さんは今後もヤらないように!」
「う。うん。まあ、私もできれば穏便に済ませたいしね? 一人やったらしばらくゆう君と一緒に居れなくなっちゃうし」
「うん……もうそれでいいから、俺と居るためにやらないでくれ」
「告白?」
「ちげぇよ」
なんで今ので告白だと思ったこの人……。どんだけ都合いい思考回路してんだ。
「それで、私割って入っちゃったけど、何のお話してたの?」
「あぁ、キャラ設定の話」
「うわぁ。シュエちゃん好きそうな話題だね」
「うわぁってなんですの……わたくしの好きそうな話題ってそんな引くようなものかしら」
「それに関しては何とも言い難い」
正直話題のチョイス的には立場も含めてギリギリなのでもうちょっと他の話題とかないのかと思うものだ。
「でもわたくしが女の子らしいガールズトークとかしてても面白くないでしょう?」
「それはそれで絵面は面白いけどな」
「何かしら、ディスられた気がしますわ」
「気の所為だろ」
正直、似合わないから面白いという意味なので、若干の皮肉も入っているがディスってはいない、多分。
「まあいいですわ。で、キャラ設定という話題で何か思いつくことってないんですの?」
「うー。特にないですっ」
「諦め早いわね……」
「わたし~は~気になり~ます~」
「あら、いいですわね。トモリ。なんですの?」
「わたし~は~いつまで~この~喋り~方で~いけば~いい~んでしょう~か~」
「……えぇ」
「シュエリア、ツッコミがなってないぞ」
「これツッコむ案件ですの?」
誰かがツッコまないとこの人、どんだけでもボケる人である。
いや、人じゃなくて淫魔だけど、魔王だけど。
「トモリさん、ナイスボケです」
「ユウキもツッコミ放棄してますわよねぇ?!」
「トモリさんのボケはツッコミ難い、いろんな意味で」
トモリさんが何故かハーレムに入った後から若干薄れたとは言え、この人魔王だし、怖いのである。
下手にツッコんで地雷踏みたくない。
「ボケじゃ~ない~です~よ~?」
「ははは、またまた」
「たまには素で喋りたいで……す~」
「もう既に素が出てますけどね!」
「ナイス~ツッコミ~です~」
しまった。乗せられてついツッコんでしまった。
しかも大したこと言ってないのになぜか褒められた。恥ずかしい。
「トモリとユウキも大分仲良くなりましたわねぇ」
「しみじみと感想を述べる前に助けてくれ」
「わたくしにうざ絡みされても平気なユウキがギブアップですの?」
「トモリさん永遠とボケるからツッコミきれん……」
「あぁ……。トモリ、ユウキがギブアップですわ」
「あらぁ~」
シュエリアの一声でトモリさんが「あらあら」言いながらも身を引いてくれた。
話せばわかる魔王でよかった。
「そういえばキャラ設定というと」
「まだ話すんかい」
「悪役令嬢ってなんですの」
「おっと、またタイムリーな話題」
悪役令嬢といえばなろう小説とかでよく見るようになった単語であり、最近それっぽいアシェというエルフもやってきた。というかハーレムに入った。
「で、なんなんですの、アレ」
「アシェのことか?」
「ですわ」
「俺に聞かれてもな……アシェのことなら俺より知ってるだろ?」
「そうだけれど、立ち位置的には悪役令嬢っていっても、あの子特別に性格悪いわけでもないし、悪名高いのは母親とか親族であってあの子ではないし。ぶっちゃけあの子ただの口の悪い貴族よ?」
「ぶっちゃけるなぁ」
悪役令嬢扱いっていうのも酷いかも知れないが、ただの口の悪い貴族って言われようも大概酷い。
「まあ、正直俺その手の作品はまだ嗜んでないのでよくわからないんだよな」
「わたくしもですわ? 謎ですわよねぇ……」
「だなぁ……」
俺とシュエリアが「悪役令嬢って結局なんなのか」という謎を共有しているとアイネやトモリさん、義姉さんまでもが「うんうん」と頷いていた。
「キャラ設定って難しいですわね……」
「そうだな。まあ、そんなの考える必要あるのは創作者側で受け手側ではないと思うけどな」
「……ですわね?」
そういってシュエリアはこの話に満足してしまったのか先ほど口にしていた「某漫画のアニメ」に手を出し始めた。
「今日はこれで終わりか……」
そうして。
その後、俺達は某アニメを見ながらみんなで談笑し、その日も無駄に一日が過ぎたのであった。
ご読了ありがとうございます!
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