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娯楽の国とエルフの暇  作者: ヒロミネ
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熱いヤツですの?

「おでんと言ったら」

「リアクション芸ね」

「ですわ」

「なんだお前ら」


 いつも通りの休日、シュエリアの部屋を訪れると、シュエリアとアシェの間で何かの連想ゲーム的な会話が発生していた。


「マジカル出川ですわ」

「なんだその嫌なゲーム」

「それちょっと失礼じゃない?」


 と言われてしまった。まあ確かに、ちょっと失礼かもしれない。


「で、なんでそんなゲームを」

「なんとなくですわ」

「なんとなく」


 なんとなくで発生するのか、このゲーム。


「で、ユウキ」

「ん?」

「暇ですわ」

「暇よ」

「マジカル出川はどこいった」


 扱いひどすぎてヤバいよ。


「扱いひどいくらいの方がリアクションもやりがいがあっていいんですわ」

「そうか……?」

「そうですわ」


 まあ、どっちでもいいんだが。


「暇なら出川風、リアクション芸でもしてみるか?」

「やばいよばやいよですの?」

「そうそう」

「いいわね、乗ったわ」


 まあそれがやってて楽しいかは別として。

 とりあえずやってみることになった。


「はい、おでんですわ」

「定番ね」


 ということで早速、おでんからのスタート。


「誰からやる?」

「じゃあ私から」


 そういって率先してやりたがったアシェ。


「さて早速……って冷っ?!」

「いいリアクションですわ」

「普通熱い方でしょ?!」

「ふふふ、いい反応ですわ」

「うっわ腹立つわねコイツ」

「仲いいなお前ら」


 早速シュエリアの罠とアシェのリアクション芸が発生。仲いいなあ。


「仲良くないわよ! コイツが阿保なだけ!」

「褒め言葉として受け取っておきますわ」

「褒めてないわよ!」


 仲いいな、ホント。ということにしておこう。


「で。他には?」

「ヤバい奴も言っときたいですわね」

「じゃあこれなんてどうかしら」


 そういって取り出したのは……え、何。え。


「アシェ一応聞くが、それは」

「オ〇ホよ」

「なんで」


 このタイミングで出てくるアイテムですかね、それ。


「これを使ったユウキに『やばいよばやいよ』させるわけですわね」

「そう」

「てめえらそれでも人間か」

「エルフよ」

「ですわ」

「お前らホントは仲いいだろ?」


 何通こと考えやがる。ってかホントに仲いいな。


「やらんからな、絶対にやらんからな」

「それはフリですの?」

「出川じゃねぇから」


 何度も嫌がるのはヤレの合図、ではない。


「いやあ、出川で遊びましたわねえ」

「楽しかったわ」

「急に締める気じゃん」


 と言って思い出したが、俺はそろそろおやつ時でシュエリアに呼ばれそうだから自分から来たのを思い出した。


「おやつは何がいい」

「気が利きますわね。それではスイカを」

「いいわね」

「季節的にまだ早いけどな……」


 まあ、いいけど。どこまでも今日は出川で行くんだな。


「じゃあ、準備してくるわ」

「いてらですわー」

「てらー」


 と、いうこととで。

 今日も今日とて、無駄な会話が一つ、終わったのであった。


ご読了ありがとうございました!

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次回更新は次回日曜日の21:00までを予定しております。

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