8.sideサラ&ジュード
主人公がいないときの身内の会話をお楽しみください(*^^*)
~家族揃って夕食を食べている頃のサラとジュードの会話~
「ふんふふ~ふふ~♪」
「サラ、何その不気味な鼻歌…」
「失礼ねぇ。でも許してあげる。
私今とても機嫌がいいから♪」
「はぁ…。何かいいことでもあったわけ?」
サラは、機嫌がいいときは、こっちから理由を聞かない限りずっとめんどくさいからなぁ…。
――うん、そういうのよくあるよね!――
俺の心が産み出した心の声が聞こえた気がした。
「よくぞ聞いてくれました!
実はね、今日お嬢様が初めて料理をしたんだけど、それがすっごーくおいしかったの!
リード料理長と半分ずつ食べたんだけど全然足らなかったわ!」
「お嬢様が料理…。
おいしい…。
半分…。
足らない…。
はぁ!?俺のは!?何ちゃっかり自分だけ食べてんの!?」
「えぇ~?だって、お嬢様に呼ばれたときジュードいなかったし?お嬢様も何も言わなかったし?
全部ペロッと食べちゃったし?
…ごめんね♪」
「俺だって、お嬢様が作った料理食べたかったのに…」
ジュードは、まるでこの世の終わりかのようにショックを受けていた。
双子なのに!同じお嬢様専属なのに!ちょだと席をはずしてただけなのに!
「まぁまぁ。
お嬢様のことだから、きっと今度はジュードのために作ってくれるよ!……たぶんだけど(ボソッ)」
「作ってくれるかな…?」
我が弟ながらなんという上目遣い…
くっ…可愛いっ…
「うん、絶対作ってくれるよ」
言いながら頭を撫でるとへにゃりと笑う弟。
誰か聞いてください~!
私の弟が可愛すぎて悶える~!
はぁ。後でお嬢様にジュードに何か作ってほしいとお願いしなくては。
そのときは、私も一緒にお手伝いをしましょう!
さっきは全く手が出せなかったしね。
「さて、そろそろ食事が終わると思うし、そろそろ食堂に行きましょう」
「そうだね、行こっか」
歩いていく2人の頭の中はお嬢様の料理のことでいっぱいなのであった。
2人とも、何だかんだお互いのことが大好きです。
そして、お嬢様のことも大好きです!