9.拝啓前世の家族へ①
今回はお手紙メインなので会話はありません。
アリスの一人言ぐらいです(*´・∀・)
夕食が終わって食堂を出ると、すでにサラとジュードが待っていてくれたので、3人で先程の食事のときの話や次に作る料理の話をしながら部屋に戻ることに。
部屋に着き、寝る準備を終わらせてアリスはベッドへ。
そして、サラとジュードは使用人棟の自分の部屋へ戻っていった。
サロモンはいつの間にか部屋からいなくなっていたので、今はアリス1人しかいない。
「眠れないわ…」
アリスは、今世で初めて料理をしたことで興奮してしまったのか眠れなくなってしまったのだ。
「そうだ!異世界物でよくあるように、日記か手紙を書こう!ゲームの内容を書き留めるってのが定番だけど…私には記憶がないし、この世界の私のことを手紙にしてしまいましょう!」
ということで、アリスは早速ペンと紙を用意した。
もし、誰かに見られても大丈夫なように文字は日本語にしたほうがいいのかな…?
◇◇◇◇◇◇◇
拝啓
前世の家族へ
私は今、アーシェル王国というところに住んでいます。
アーシェル王国では、何と貴族平民関係なくみんなが生活魔法を使えるみたいです。
すごい!
そして、私のお家はバレンシア公爵家です。
この王国には公爵家が3つあって、そのうちの1つとなります。
最近階段からすべって落ちて前世の記憶を取り戻したんですが、残念ながら何歳とか名前とか死因とか何1つ思い出せません…。
覚えているのは主婦だったことと、異世界物語が好きだったこと。
おかげで、この世界でも何とかやっていけています。
私は今16歳なので学園に通っているんですけど、ちょうど夏休み期間だったみたいで、ゆっくり過ごせています。
あ、そうそう。
この世界では16歳でも婚約者がいるんですよ!
私も、もちろんいるんですが…なんというかとても変わった人です。
私のことを好いてくれているのはわかるんですけどね。
あと、今の家族とはとても仲良しなんです。
だから、安心してくださいね?
あ、でも嫉妬しちゃ駄目ですよ?
そういえば、今日初めてここで料理を作ったんです!
と言っても卵焼きなんですけどね…。それでも、みんなにはとても大好評だったんですよ!
あんなに喜んでくれるならまた作りたいです♪
それに、日本にいた頃の調味料とか食材とか結構あるんです!
お家にはあまり置いてなかったんですけど、それ専用かな?行商人がいて、そこに頼めば日本の調味料が簡単に手に入りそうなんです。
嬉しい限りです。
こんな感じですかね?
初めての手紙にしては上出来です!
では、今日の手紙はここまでにしますね。
また何かあれば手紙にしようと思います。
それでは、おやすみなさい。
あ、今は夜なんです。
敬具
アリス=バレンシア
◇◇◇◇◇◇◇
「出来た~」
アリスは、書いた手紙を封に入れてしっかりと保管しておいた。
「ふぁ~。何か眠くなってきたかも…。おやすみぃ…」
手紙を書いたアリスは、ようやく落ち着いて眠ったのであった。
いつか、読んでもらえるといいなと思いながら書きました。




