10.お米が食べたい
――コンコンッ。
ガチャ。
「お嬢様おはようございます」
「サラおはよう」
「朝の身支度が整いましたら朝食でございます。まずは顔を洗って、それからお着替えですね」
「わかってるけど、眠いわねぇ…」
と言いつつ、主婦だった記憶がよみがえったことで以前よりも格段に準備にかかる時間が減ったアリスだった。
――数分後――
「サラ終わったわ。行きましょう?」
お気付きだろうがアリスは1人で準備をしている。
小さい頃から人の助けをあまり良しとしない性格だったので、まわりもあまり気にしてはいないが、アリスは1人納得していた。
それはそうよね~。
メイドに何かしてもらえるってものすごくお金持ちの人ぐらいでしょ?
何となくだけど、私の前世ってTHE平凡って感じだった気がするのよね。
だから、逆に落ち着かなかったのね!
ドアを出たところで待機していたジュードと3人で食事に向かうことに。
いざ、食事が用意されているのを見ると…
数種類の野菜サラダ
ふわふわの白いパン
そして、卵焼き…。
え、またなの?連続?
せめて、何かしらアレンジしてほしい…!
そして、私は卵焼き食べるならパンよりお米が食べたいわ!
みんなは嬉しそうに食べてるけど…
………決めたわ!私は絶対にお買い物に行く!
「ということで、お父様行ってくるわね?」
「何が、ということで…なのかさっぱりなんだが?」
「だからね?私さっき色々考えた結果、いつか絶対お買い物に行こうと思ったのよ」
「あのな、アリス?色々のところ、もう少し具体的に話せるか?」
「色々は…色々ですわ?
つまりですね、私が食べたいものを買いに行きたいんですの!」
「それを初めから言いなさい…。そのときは必ず報告するように」
「わかりましたわ!」
そして、食事が終わって部屋に戻ろうとしたのだが、思い出したことがあってリードの元へ向かった。
「あれ?お嬢様どうかされましたか?」
「あのね?前言っていた行商人って今日も来るかしら?あと、お店ってないのかしら?私直接お店に行ってみたいのだけれど…」
「確か今日の午後にこちらに来る予定になっていますので、聞いておきますね」
「ううん。直接商品も見たいし私も立ち会っていいかしら?」
「はい。構いませんよ」
「では、来たら教えてね?」
「かしこまりました」
フッフッフ…
ばっちりね。
これで私が欲しいものが買えるわ!
今から楽しみ♪
考えてたら色々食べたいものが出てくるわぁ…
肉じゃがでしょ?カレーも食べたいし、パンと卵があるならフレンチトーストとかもいいわねぇ。
しょうが焼きやポテトサラダなんかも食べたいし…
ご飯作りの他にはデザートなんかも作りたいなぁ…
もう、食べたいものがたくさんあって迷ってしまうわ!
「お嬢様、顔がにやけてますよ」
「ハッ…」
食べたいもの想像してたらついつい顔がにやけてしまったわ。
サラのあの何とも言えない顔…
相当やばかったのかしら。
「ご、ごめんね。これから何作ろうかなぁって考えてたらつい…ね?」
「お嬢様、そんなに作りたいものがあったのですか?」
「そうなの!もうたくさんありすぎて悩んでしまうぐらいなの!」
「お嬢様、次こそ!俺の分も残しておいてくださいね!?ねっ!!」
「わ、わかってるわ…」
食べ物の恨みは恐ろしいって前からよく言われていたけど、あれ本当ね…。
今ジュードがものすごく恐ろしいわ…。
パンが続くとお米食べたくなりますよね(^^;




