↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死獣神~死の書~  作者: 天馬光
89/110

裏切り そして……(3)

 闇に暗躍し、ターゲットの命を奪い取る裏稼業・殺し屋。

 これは、その中でも最強と謳われた1人の殺し屋と仲間達の終わりの物語。

 後に残ったのは、ペガサスの狂気に満ちた高笑いだけ。犯罪集団随一の強さを誇っていた死獣神の結束を瓦解させる突然の裏切りに、青龍達は絶句した。


「そんな……」


「嘘、だよね? ペガサス君。これも何かの演出なんだろ? ペガサス君が2人を殺すなんて!」


「残念ながら、全部本当だよ」

 笑ったままそう言うペガサスに、朱雀は激怒する。


「何でや……何でこんなことしたんや! ペガサス!」


「何で? 特に理由なんて無いよ。言ったはずだよね? 僕の任務は人類抹殺だって。そこに君達が含まれてないとでも? それに、依頼者は殺さないと約束したけど、仲間を殺さないとは一言も言ってないよ。それなのに、バカ正直に信じて。ふふふ、ふふふふふ、あはははは、ははははは!」

 反省や後悔はおろか、バカ笑いまでする。そんな最低の男に、青龍達は憤りと不快感を感じ、敵陣営は勝利を確信する。


「よし、天は我らに味方した! この機を逃すな!」


「ふっ、とんだ必勝法だな。確かに個人としては勝利かもしれないが、天使がすることとは到底思えん」


「あなたの感想なんてどうでもいいです。今は、彼らを皆殺しにするのが先決でしょう?」

 そう言って、かつての仲間に殺意を向けるペガサスに、青龍と朱雀から非難の声が上がる。


「見損なったよペガサス君! よくも……よくも玄田君と先生をーっ!」

 そう怒鳴った青龍は、玄武と獅子の仇を討つべく、怒りに任せてペガサスに斬りかかろうとした。


 が、しかし、その寸前に斬撃が不意に背中を襲い、その後すぐに発せられた声と言葉が、彼らを更なるどん底へと突き落とす。


「……ほんと、龍君って優しくて純粋で、どこまでも他人第一だね」


「……え……? ゆ、柚……?」


「だから嫌い。殺したくなる」

 そう。その人物とは、黒龍との戦闘を避けるために、さっきまで目立った動き1つしていなかった黒猫だった。


「柚……なんで? なんで!?」


「なんでも何も、私は出向していただけで、今も昔もブラック・ナイトの一員です。ならば、死獣神とブラック・ナイトが敵対する以上、組織に、いえ、主の下に帰るのは当然かと」

 奏の問いに冷淡にそう答えると、黒猫は徐に黒龍の元に行って跪き、


「返答が遅くなり、申し訳ありませんでした。今一度、あなたのそばに仕えさせてください」

 と、帰還の許しを請うた。

 これに対して、黒龍は少し間を置いてから、


「……いいだろう。よく帰ってきたな。黒猫」

 と言い、彼女の頭を撫でながら認めた。

 最悪のタイミングでの裏切りpart2。

 ここにきての彼女の裏切りは、青龍達の心に相当な深手を与えることになるでしょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。