一触即発? スキー旅行(1)
闇に暗躍し、ターゲットの命を奪い取る裏稼業・殺し屋。
これは、その中でも最強と謳われた1人の殺し屋と仲間達の終わりの物語。
平成19年2月10日早朝。和室で寝ていた龍は伸びをしながら大きな欠伸をかいた。
体が無性にだるい。昨夜、面白い深夜番組を見ながら夜更かししてしまい、ついついコタツで寝てしまったからだろう。
とりあえず、まずは朝ご飯を作ろう。そう思った龍は、隣りで寝ている澪を起こさないように、そーっとコタツから出ようとした。
が、どういう訳か上手く出れない。自堕落や寒さからから出たくないわけではなく、ましてや一夜にして急激に太ったわけでもない。強いて言うなら、下腹部から下に何かが乗っかっている。そんな感覚だった。
なんだろうとコタツ布団をめくり、足の方を注視してみると……龍のズボンとパンツに手をかけ、今にも脱がそうとしている柚と、バレる危険性からそれを必死で止めようとする雲雀がいた。
「……何してるの? 2人共」
「あ。くっそー、柚のせいでバレてもうたやん! せっかくこちょこちょして起こしたろう思うとったのに!」
どうやら雲雀も柚も方向性は違うが、龍に寝起きドッキリをしかけるつもりだったらしい。
正確には柚の方は現在進行中で、今もずり下ろそうとしているが、そうであろうとなかろうと、住居侵入の現行犯であり、迷惑なことに変わりはない。
「まったく、もう……2人共。ふざけすぎだよ。そんなことして、澪さんが起きたらどうすんの?」
「私がどうかしたんですかぁ?」
背後からしたその声に龍は背筋がゾッとし、恐る恐る振り向いた。
そこには、さっきまで幸せそうに隣りで寝息をたてていた澪が、不機嫌全開の顔で直立していた。どうやら寝覚めは最悪らしい。
「朝っぱらから騒々しいですよぉ。って、なんで雲雀さんと柚さんがいるんですかぁ?」
「やっぱり、こうなったか……」
龍がそう言って頭を抱えたが、時既に遅し。3人は、澪から超ローテンションのネチネチ説教を嫌というほどくらうハメになった。
冬場の朝のあるあるからの澪のネチネチ説教。ゲンナリすること間違いなしです。




