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死獣神~死の書~  作者: 天馬光
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ペガサスの模倣犯(3)

 闇に暗躍し、ターゲットの命を奪い取る裏稼業・殺し屋。

 これは、その中でも最強と謳われた1人の殺し屋と仲間達の終わりの物語。

「さて、と。じゃ、翔馬。そろそろ行こっか」


「え? 行くってどこに?」


「昨日言ったでしょ? 例の変死事件でまた犠牲者が出たから、その概要を聞くためにお父さんがいる府警本部に行くって」

 そう言われて翔馬は事件について思い出した。


 翔馬の自爆騒ぎ前後から起きている連続変死事件。

 死因や時間はまちまちだが、被害者は全て、防衛大臣の権限を行使して自衛隊を日本軍に変えた張本人であり、次期首相と呼び声が高い男・原田正治(はらだまさじ)の考えに猛反対していた政治家だったという共通点がある。


「そういや、んなこと言ってたな」


「わかればよし。さ、行くよ」


「って、ちょっと待て! 俺まだ弁当食ってな……!」


「つべこべ言わずに早く来る!」

 そう言うと瞳は、翔馬の襟首を掴み、格闘技で鍛えた馬鹿力で彼を引きずっていった。

 その光景に龍達はデシャヴを感じるも、とんでもない迷惑をかけた彼に同情する者は誰1人としていなかった。



 そんな大バカ野郎にもう1人、物申したい人物がいる。


「なぁ、瞳ー。この際昼飯はいいから、手ぇ離してくれよ~。自分で歩けっからよ~」


「……ねぇ、翔馬。言わなくていいの?」


「何が?」


「本当のこと。あいつらみんな仲間なんでしょ?」

 周囲に人がいないことを確認してからそう尋ねる瞳の問いに、少し驚いてから神妙な顔をした翔馬は、


「……言えっかよ。『本当はマジで死のうとしてました』なんて、口が裂けても言えねぇよ。ましてや動機なんて……」

 と、俯きながら言った。


「どうしても?」


「あぁ。それがあいつの、唯一無二の親友のためだ」

 その決意からこれ以上は聞いても無駄だと思った瞳は、翔馬かペガサスが話す気になるまで自分も黙っておくことにし、一路、大阪府警本部へ向かった。

 無論、引きずりスタイルはそのままで。

 瞳の父が大阪府警本部長をやっていることはすでにご存知かと思いますが、彼女の母親は娘の学区を管轄にしている警察署の捜査1課の刑事として勤務し、兄は警察を夢見て大学に通っています。

 そのため、当初は翔馬との交際を猛反対されていましたが、最終的には瞳が押し勝ったことで認めてもらえるようになりました。

 それぐらい瞳は翔馬にぞっこんなんです。

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