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72 20220614 火 さんぽセルの話
小学生だった頃、ランドセルを背負って登下校していた。
教科書をパンパンに詰め込んだ日の帰り道には、ずっしりとした重みを感じた。
私は置き勉をしない派だったし、学校もあまり推奨していなかった(気がする)。
もちろん、ランドセルに詰め込むのは教科書だけでない。
ノートや参考図書、筆箱にファイル、体操服。
金曜日には給食着を持ち帰ることもあった。
今考えると、よくあんな量を毎日持ち帰っていたなぁと感心する。
そりゃあ、ランドセル症候群なるものがあってもおかしくない。
『さんぽセル』は小学生が考案した商品で、ランドセルにキャスター付きの取っ手を取り付け、キャリーバッグのようにコロコロ運ぶ。
最初、私はこの商品に否定的だった。
というのも、そもそもランドセル症候群を知らなかったし、私自身が当時の状況に慣れてしまっていた。ランドセルは背負っていくものだという思い込みが、この商品に抵抗感をもたらした。
けれど、今はこういうものがあっても良いと思う。
負担を減らしていく方向でいえば、置き勉を容認することもランドセルを軽くすることにつながる。
私はどうやら思考が凝り固まっていたようだ。
楽をすることに寛容でありたい。




