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70 20220612 日 夜の山の話
帰り道、夜の山が視界に入った。
標高はそんなに高くない。
けれど、存在感のある山が、ぼんやりと輪郭を持ちつつ、闇の中にあった。
夕方くらいまでの山は最近でも見ていたが、こうして夜の山を見るのは久しぶりだった。
実際に登ったわけでもないのに、何故だか満足感を覚えた。
でも、昔は怖かった気がする。
いや、今でも怖い。しかしそれは登ろうとする場合であって、見るぶんには恐怖を感じない。
……感じないが、疲れていたから怖くなかったのだろうか。
本当のところは、はっきりとしていない。




