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覗き女


 Wくんは最近、あるホラー漫画にハマっていた。短編集になっていて、時間も忘れて読みふけることができる。


 その晩も、布団の中に入りながら一つの短編を読んでいた。「覗き女」というタイトルだった。一人暮らしをしている男が、何物かの視線を感じるという話だ。Wくんはいつにも増して神妙な心持ちになった。暗い寝室で一人、夜更かしをしている自分と、漫画の登場人物とを重ねて見ていたのだ。


 物語は佳境に入る。「視線は、あり得ない場所からのものだった」と、主人公は気付く。しかし、それがどこを指しているか、直接の描写はない。疑問に思いながらも、Wくんのページをめくる指は止まらない。そして漫画の主人公が、ついに怪異をその目に捉えた――と思ったところで、話は終わってしまった。白紙のページの隅に、小さく「終」と表示されているだけだ。


 Wくんは、なるほど、曖昧なまま終わるパターンも良いな、と満足した。


 と、思っていたのだが、結局Wくんは、漫画アプリを落とし、スマホをスリープにした時、真っ暗な画面にその正体が映っているのを見てしまった。






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