表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
四つの基本的な力の魔法使い ー 物理学者から魔法使いへ、状態変化を経て  作者: Adriano_P


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

56/99

「陽光」

ヘリオはグレンマールの通りを歩きながら、自分の目を疑っていた。


一ヶ月。


他の村々を統合してから、たった一ヶ月。


そしてすべてが変わっていた。


通り——かつては埃と塩の小道だった——今は舗装されていた。平らな石が丁寧に並べられ、雨が降っても泥にならない。


家々——かつては継ぎはぎだらけで、希望と祈りだけで持ちこたえていた——今は輝いていた。新しい漆喰。塗装された木材。雨漏りしない新しい屋根。


装飾のある家さえあった。


玄関前に植えられた花。張った皮の代わりに本物のガラスの窓。描かれた看板——鍛冶屋、パン屋、仕立て屋。


『美しいな』とリキが言った。


ああ、とヘリオは同意した。


『アッシュフォードより美しい』


そしてそれは本当だった。


アッシュフォード——ヘリオがアカデミーで数週間を過ごした街、マグナスと出会った場所、すべてが始まった場所——はもっと大きかった。もっと古かった。もっと確立されていた。


だがこれはなかった。


この活力。このエネルギー。


すべての石、すべての板、すべての窓が愛情を込めて置かれたという感覚。


建てられたのではない。


創られたのだ。


ヘリオは広場の中央で足を止めた。


深淵樹が彼の上にそびえ立っていた——結晶と木が混じった幹が十メートル、銀色の葉が陽光にきらめいている。


そしてその根元に……


四つの小さな突起。


種だ。


ヘリオはひざまずいた。


ためらいがちに手で触れた。


硬い。人間の頭ほどの大きさ。表面は滑らかだが、かすかに光る筋が走っている。


『四つか』とリキが言った。


各村に一つずつ、とヘリオは気づいた。ミルブルック。ソーンホール。アッシュフェン。そして予備が一つ。


彼らも自分たちのトンネルを持てる。自分たちの光を。


『その通りだ』


立ち上がった。


グレンマールを見渡した——広場は働き、笑い、生きている人々でいっぱいだった。


そして決めた。


今日は祝おう。




準備は慌ただしかった。


ヴィヴィアンが指揮していた——当然。


だが今回は一人ではなかった。


レナ・マリス——十七歳、写真のような記憶力を持ち、あらゆる会話のあらゆる細部を覚えられる——が招待客リストと物資を管理していた。


「三千人分のパンが必要です。計算しました:大きなパンが百個、それにフォカッチャ。炉A、B、Cは今朝から稼働しています」


トマス・ヴェイ——十五歳、数学の天才、複雑な計算を暗算でこなせる——が予算と物流を管理していた。


「祭りの総費用:二百三十金貨。今月の収入:千八百。余裕:十分。承認」


ナラ——十六歳、生まれながらの組織者、どんな作業も一度見れば覚えられる——が装飾チームを調整していた。


「第一班:メインストリートに花輪。第二班:広場にテーブル。第三班:演説用の舞台。四時間あります」


ヴィヴィアンは三人の助手を、母親のような誇りに似た表情で見ていた。


私の子たち、と思った。


自分が彼らの平均年齢より若いことを考えると、ほとんど滑稽だった。


やっと息ができる。




祭りは日没とともに始まった。


長いテーブルが広場を埋め尽くしていた——食べ物が山積みだった。


パン。チーズ。バター(もちろん)。焼き魚。畑からの野菜。ウーロのバターと蜂蜜で作った、天国のような味のお菓子。


そしてワイン。大量のワイン。


今月の利益でヴァルデメーレから購入した——マーレン・ホルストが「再生への贈り物」として六樽送ってくれた。


そして特別なビール——ウーロのヨーグルトと混ぜた、酸味のある。とても美味しい。グレンマールビール!すぐに大人気になるであろう、もう一つの製品。


人々が集まってきた。


グレンマールだけではない。


ミルブルックからも。ソーンホールからも。アッシュフェンからも。


三千人近く。


ヘリオは即席の舞台に上がった。


徐々に静寂が降りた。


顔を見渡した。


たくさん。こんなにたくさん。


見覚えのある顔もあった——アルダス、エリーゼ、ヴィヴィアン、ソーン、キラ。


新しい顔もあった——一ヶ月前にはグレンマールの存在すら知らなかった村々からの人々。


だが全員が同じ表情で彼を見ていた。


希望。


『呼吸しろ』とリキが言った。


してる。


『そして話せ』


「四ヶ月前」ヘリオは始めた。声は予想以上に大きく響いた。「グレンマールは死んだ土地だった」


間。


「塩。貧困。地上が住めないから地下で暮らす数百人の人々」


深淵樹を見た。


「今は……今は見てくれ」


家々を指さした。


「道。家。窓にはガラス。テーブルには食べ物」


囲いを指さした。


「ウーロ。誰も飼い慣らせないと思っていた、恐ろしく気性の荒い生き物。今は俺たちを養ってくれている」


境界線の方を指さした。


「三つの村——ミルブルック、ソーンホール、アッシュフェン——が俺たちに加わることを選んだ。何が可能かを見て、『自分たちもこれが欲しい』と言ってくれた」


声がわずかに震えた。


「俺たちは闘から出てきた。文字通り。地下で暮らしていた。隠れて。守られて。でも……囚われてもいた。そして本当に辛い時もあった。否定しても仕方ない」


群衆の中で、すでに泣いている人がいた。


「今日、初めて、ここにいる全員が自分の家を持っている。地上に。太陽の下に」


顔を見渡した。


「この日を忘れないでほしい。毎年。光の祭り。今日、俺たちはついに隠れるのをやめた日を祝う。俺たちが……自分自身の夜明けになった日を」


沈黙。


そして誰かが拍手を始めた。


それから別の人が。


そして全員が。


拍手は咆哮になった。


多くの人が叫んでいた……「あなたのおかげだ……若様……あなただけのおかげだ……」


ヘリオは震える足で舞台を降りた。


『よくやった』とリキが言った。


ありがとう。




全員が幸せというわけではなかった。


ヘリオは祭りの間にそれに気づいた。


何人かの年配者——何ヶ月もトンネルで暮らしていた人々——は、覆われた入口を物憂げな表情で見つめていた。


その一人に近づいた。


マルタ——七十代の女性で、グレンマールに来る前に夫と二人の子供を失っていた。


「マルタさん?」


彼女は顔を上げた。


「若様」


「大丈夫ですか?」


彼女は微笑んだ。悲しげに。


「ええ。ただ……寂しくなるわね」


「トンネルが?」


「私の部屋が。小さくて。寒くて。でも……私のものだった。二十年ぶりに、自分だけの場所があった」


ヘリオは彼女の隣に座った。


「トンネルはなくなりません」


「なくならないの?」


「いいえ。下水道になります。拡張したときの排水システム。それと……避難所。必要なときのために」


間。


「でもあなたの部屋は……望むなら、そのまま残せます。あったままに。思い出として」


マルタは彼を見た。


そして静かに笑った。


「変わった子ね、若様」


「よく言われます」


「変わってるけど、いい子」


彼の手を取った。


「ありがとう。すべてに」




祭りは夜遅くまで続いた。


音楽——ヴァイオリン、太鼓、即興のフルート。


踊り——伝統的なものも、その場で作られたものも。


笑い声。


ヘリオは広場の端から眺めていた。


踊らなかった。習ったことがない。


だが他の人を見ているだけで……十分だった。


エリーゼが兵士の一人と踊っているのが見えた——ここでも正確な動き、まるで振り付けされた戦闘のように。


アルダスが村長たちと笑っているのが見えた——話を交換し、同盟を築いている。


ガレスが新しい鍛冶職人たちと話しているのが見えた——ソーンホールから来た男たちで、木工から金属加工への転向に興奮している様子だった。


キラが人狼たちと座っているのが見えた——十五人の若者たち、群れの拡大のおかげで全員が治療を受け、今は穏やかで、ほぼ普通だった。


トリンがその中で笑っていた——最初の被験者、今は他の子たちの兄のような存在になっている。


カスでさえ——あの誇り高く頑固だった少年——が隣の少女と何か冗談を言い合っていた。


ヘリオは微笑んだ。


彼らは大丈夫だ、と思った。本当に大丈夫だ。


ヴィヴィアンが見えた……


ヴィヴィアンはテーブルの近くに座っていた。一人で。働いていない。


何ヶ月ぶりだろう、と気づいた。


何もしていない彼女を見るのは初めてだ。


彼女が彼の視線に気づいた。


微笑んだ。近づくよう手招きした。


ヘリオは彼女の隣に座った。


「いい祭りだ」と言った。


「みんながよくやってくれたわ」


「レナ、トマス、ナラ?」


「ええ。彼らは……本当に素晴らしい。一人でどうやって全部やっていたのか不思議だわ」


間。


「もうその必要はないの」


「自由な時間はどれくらいある?」


「週に二日も。状況が落ち着いていれば三日かも」


「それで……何をする?」


ヴィヴィアンは空を見た。


「分からない。眠るとか。本を読むとか。数字以外のことを考えるとか。魔法の勉強を再開するかも。上手だったでしょ、覚えてる?」


「もちろん覚えてる。俺は本当にひどかったけど」


二人とも笑った。


それからヴィヴィアンが静かに言った。「たぶん……人と過ごす時間を。帳簿の代わりに」


「いいね」


沈黙。


ヴィヴィアンは手をいじっていた。


何か言おうとしている、とヘリオは気づいた。


「ヘリオ?」


「うん?」


「私の休みの日の一つ……来週……」


ためらった。


「一緒に……過ごしたい?」


ヘリオは彼女を見た。


困惑して。


「一緒に?」


「ええ。ただ……話したり。歩いたり。仕事じゃなくて」


「ああ」


間。


「いいよ」


ヴィヴィアンは微笑んだ。


計算も、制御もない、本物の笑顔。


「ありがとう」




ヴィヴィアンが立ち上がって飲み物を取りに行ったとき、エリーゼが近づいてきた。


まるで待っていたかのように。


「楽しそうだったわね」エリーゼは言った。声は軽いが、目は違った。


「ああ、ヴィヴィアンと話していた。祭りの成功について」


「そう」


エリーゼはヘリオの隣に座った。ヴィヴィアンがいた場所に。


「彼女、新しいリボンをつけていたわね。綺麗な青。どこで手に入れたのかしら」


ヘリオは首をかしげた。


「リボン?気づかなかった」


エリーゼは何か言いかけて、やめた。


代わりに、左肩に手を置いた。


スパルティエラ——形状記憶合金の肩当て。花が刻まれた、世界に一つだけの。


ヘリオが彼女のために作った、最初の作品。


「これ、まだ毎日つけてる」エリーゼは言った。静かに。


「ああ、見てる。大事にしてくれてるな」


「当然よ」


彼女は肩当てをなでた。花の刻印を指でなぞった。


「世界中のリボンより価値がある」


ヘリオは彼女を見た。


「そうか?よかった。作った甲斐があった」


エリーゼは彼を見つめた。


一瞬、何かを言いたそうだった。


でも言わなかった。


「……踊らないの?」代わりに聞いた。


「習ったことない」


「教えようか」


「いや、見てる方がいい。君の踊り、戦闘みたいだった」


エリーゼは笑った。本当の笑い。


「褒め言葉として受け取っておくわ」


遠くで、ヴィヴィアンが飲み物を持って戻ってくるのが見えた。


エリーゼの隣に座っているヘリオを見た。


一瞬、表情が固くなった。


でもすぐに微笑みに変わった。完璧に制御された微笑みに。


「あら、エリーゼ。私の席を温めてくれてたの?」


「ちょっと借りてただけ」エリーゼは立ち上がった。「返すわ」


二人の視線が交差した。


火花が散るような一瞬。


ヘリオは完全に気づかなかった。


『鈍感にも程がある』とリキがため息をついた。


何が?


『……いや、何でもない』




祭りの翌日、まだ住民たちは横断幕や旗や看板を片付けていた。


そして地下トンネルは初めて閉じられた。


全ての住民が地上にいた。


生命。どこにでも。


それから遠くに、バレリアンとカモミールの畑で、ソーン教授が新しい生徒たちといるのが見えた。


手で奇妙な光の遊びをしているのが見えた。


近づいた……


熱心な生徒たちに説明しながら、円を描いていた……規則的な図形を……円や他の幾何学的な形が組み合わさって……


ヘリオは目を見開いた……


マンダラ?と思った……


「ソーン……」と言った。


教授は振り向いた。


「おお、若様。ようこそ。授業を見学に?」


ヘリオは一瞬混乱した。


あの図形を見たことがあった。


でもこの世界ではない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ