前へ目次 次へ PR 52/57 ガールズクロスライン 第26話(夜) 扉の先の街 夜、古びた建物の一角に灯る一枚の扉。 制服姿の少女はリュックを背負い、静かにその前に立ち尽くした。ドアの隙間から漏れる光はあたたかく、彼女の背を押すように揺れている。 「行ってくるね。きっと戻ってくるから」 小さな呟きとともにノブへ手を伸ばす。 扉の向こうには、星空の下に広がる無数の街と、まるで宇宙樹のように天へ伸びる建造物が瞬いていた。 彼女の胸は高鳴り、光の渦に包まれる足音が、新たな物語の始まりを刻んでいった。