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ガールズクロスライン 第25話(朝)灯と市場の記憶

通りを埋め尽くす露店と人の声、香ばしい焼き魚の匂いに胸が弾む。

少女は制服姿のまま両手を広げ、飛び交う鳩とじゃれ合いながら駆け抜けていった。


「見て、ここ全部が宝物みたい!」 


犬たちも楽しげに並走し、笑顔の輪は次々と広がる。眩しい朝日に照らされた市場は、ただの通りではなく、彼女にとって未来への入り口のように感じられた。

露店の人々もその笑顔に手を振り返し、小さな奇跡が連鎖するように通り全体が明るさで満ちていた。


挿絵(By みてみん)

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