前へ目次 次へ PR 43/57 ガールズクロスライン 第22話(朝)絵筆と時計塔 朝日が差し込む美術室に、絵の具の匂いと笑い声が広がる。 エプロンを鮮やかな色に染めながら、彼女は勢いよく筆を振り上げた。 飛び散る色彩が空中で光を弾き、まるで虹が芽吹く瞬間のように輝く。 机の上には描きかけのキャンバス、窓辺には乾きかけのスケッチ。 「描きたいんだよー!!」 彼女の瞳は自由そのものを映し、全身からあふれる「描きたい」という衝動が部屋の空気を震わせていた。 振り向いた笑顔は無邪気で強く、誰もが「この色を見たい」と思わず願ってしまうほどだった。