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ガールズクロスライン  第15話(朝) 砂浜と星の街

夏の真ん中で見つけた、ふたつの景色。

ひとつは太陽の下で弾ける笑顔、もうひとつは星のきらめきに包まれた幻想。

どちらも「ここに生きている」という実感を教えてくれる瞬間です。


 白い砂浜を駆け抜ける少女の足元で、波がぱしゃりと弾ける。

 彼女はそのまま勢いよくジャンプし、両手を大きく広げて二本の指を突き出した。

 眩しい太陽の光が跳ね返り、透明な笑顔が世界を照らす。

 潮風とカモメの鳴き声、そして波音が混ざり合って、夏だけの交響曲が広がっていく。

 振り向いた彼女は、少し照れながらも声を張った。

「ねえ、ちゃんと見ててよ!わたし、今この瞬間をつかまえたんだから!」

 その言葉に応えるように、海はきらめく光を返してくれた。


挿絵(By みてみん)

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