処女日記第五 リシテア
リシテア・ブラックリーフ……
その名前を使ってから、もう十年が経ちました。
ああ、この章は私の話ですから、まずはきちんと自己紹介をしておきましょう。
私は魔女——かつてデス・キングの忠実なる配下の一人であり、最強四天王の一角でした。
元々は純粋な好奇心からデス・キングに仕えていましたが、陛下の本当の意図を深く詮索することはありませんでした。
……そんな私の運命を変えたのは、愛する黒騎士との出会いです。
彼は私の研究を手伝ってくれただけでなく、灰色だった私の世界に色を与えてくれました。
彼が自分の使命のために私を助けただけだったとしても、私にとってあの時間はかけがえのないもので、彼への想いは本物でした。
だからこそ私はデス・キングに逆らい、内部の者として知識と力を貸して戦う道を選んだのです。
数ヶ月後、人間と魔族の戦争は魔族の勝利で幕を閉じました。
私は最強四天王の一人、ナイトウィングに裏切りが発覚し、捕らえられて処刑されそうになりました。
ナイトウィング(叫んで):「魔女が裏切ったぞ!!兵ども、奴を捕らえて私のもとに連れてこい!!」
魔族たち:「了解しました、ナイトウィング様!」
私は隠蔽魔法を使ってデス・キングの城パンデモニウムから抜け出そうとしましたが、城壁を越えた瞬間——
魔族の声:「いたぞ!! 捕まえろ!!」
魔女(驚いて):「えっ!?」
私の隠蔽魔法が突然解除されました。
門の周辺には、私が未完成のまま残していた最新研究——マジックセンサーが張り巡らされていたのです。
魔女(激昂して):「まさか!私の研究書を盗んで勝手に使っていたというのか!?」
私はすぐに魔法の箒に跨り、風魔法で全力疾走しましたが、矢と魔法の弾が雨のように降り注ぎました。
魔女:「ちっ!マナシールド!!」
私はマナシールドを展開し、急激に魔力を消費しながら攻撃を防ぎました。
魔女:「下級魔族ごときに私を倒せると思っているなんて!百年早いわ!」
ナイトウィング:「ならばこの私がその栄誉を頂く!」
魔女(驚愕して):「なっ!?」
上空からナイトウィングの爪が私のマナシールドを切り裂き、肩を深く抉りました。
私は地面に叩きつけられました。
*ドオオオオン!!
水魔法で衝撃を和らげましたが、ナイトウィングの爪による傷から大量の出血を起こし、意識が朦朧としてきました。
魔女(弱々しく):「うう……回復しなきゃ……大ヒール——」
ナイトウィング:「させるか!ヴォイド・ボルト!!」
暗黒の魔法弾が飛んできて回復を中断させ、私は防戦に回らざるを得ませんでした。
魔女:「マジック・リペル!!」
魔法の盾でヴォイドボルトを弾きましたが、その隙に彼は一瞬で間合いを詰めてきました。
ナイトウィング:「死ね、裏切り者め!」*爪を振り下ろす
私は最善の生き残り方を必死に考えました。
その瞬間——
*バアアアアアン!!
最強四天王のもう一人、ライトニングが私を守ってくれました。
彼女は素手でナイトウィングの爪を受け止め、二人の圧倒的な力がぶつかり合って大爆発を起こしました。
ナイトウィング(驚愕して):「ライトニング!?貴様まで裏切る気か!?陛下に逆らうつもりか!?」
ライトニング(にやりと):「裏切る? はっ!!私は最初からあいつに忠誠を誓った覚えなどないわ!それにこの魔女は私の大切な親友だ!」
ナイトウィング:「なんだと!?」
ライトニング(睨みつけて):「彼女に手を出したら、殺すぞ!!」
彼女の庇護に心が震えましたが、私は親友の命を危険に晒してまで自分だけ助かるわけにはいきませんでした。
魔女(震えながら):「ライちゃん!下がりなさい!これは私の戦いよ!」
ライトニング:「震えながらそんなことを言うとは……私はお前を誰よりも知っているんだ!お前は戦うのが一番嫌いでしょう?このコウモリ野郎に追い詰められて、まともに戦えるわけがないぞ!」
魔女:「しかし——」
ライトニング(叫んで):「もう黙って逃げろ!!」
その叫びに私は息を飲みましたが、体が無意識に従っていました。
ナイトウィング:「くそっ、魔女め!! 逃がさんぞ!!」
ライトニング:「お前の相手は私だ、コウモリ野郎!!正直、同じ格の相手と本気で戦ってみたかったんだぜ!」
ナイトウィング:「この戦闘狂女が!私を自分と同じレベルだと思うな!!」
ライトニングとナイトウィングの激しい戦いが始まりました。
私は涙を流しながら走り、唯一の真の親友であるライトニングに、感謝と罪悪感を抱いていました。
魔女(走りながら、嗚咽して):「ごめんね……ライちゃん!!」*しくしく
死の谷にたどり着いた私は、ラビリンスの森にある自分の隠し家へと瞬間移動する魔法を詠唱しました。
魔女:「空間の女神エデンリスよ……どうかこの肉体を汝の領域を通し、歪曲させたまえ!発動、テレポート!!」
*フラアアアッシュ!!
私は一瞬でデス・キングの領土から脱出しました。
大切な親友であるライトニングを、孤独な運命に残して……。
−−
二年が経ち、魔族はダーク・レルムの全土を征服していきました。
唯一の例外は、強力な幻術で侵入者を惑わす森の妖精たちが住むラビリンスの森だけでした。
私は隠し家に身を潜め、親友ライトニングと愛する黒騎士の行方を必死に探していました。
最新の情報を得るため、私は禁呪「マインドスイッチ」を使い、近くの鳥に意識を移して外界の情報を集めていました。
ライトニングは私を守るためにナイトウィングと戦った後、風のように姿を消しました。
彼女が処刑されたという情報はなく、私の最大の恐怖は彼女が死んだことでしたが……それすらもわかりませんでした。
魔女(考えながら):「彼女は強いし、止まらない子だもの……ナイトウィング程度で倒されるわけがないわ……」
その後、流れてくる噂から衝撃の事実を知りました。
黒騎士がデス・キングの手によって倒されたというのです。
魔女(信じられなくて):「嘘……彼が死んだだと!?」
真実を知りたい一心で、私は噂の決戦の地である死の谷へ直接瞬間移動しました。
最新発明の「マジックレーダー」を使い、黒騎士の魔力波の残滓を探しました。
魔女(目を見開いて):「反応がある! 弱いけれど……確かに生きている!!」
私はレーダーを頼りにさらに深く探り、ついに反応源を発見しました。
魔女:「この砂の下……?それとも地中……?」
私は土魔法で慎重に掘り進め、そして見つけました。
見覚えのある黒い鎧をまとった骸骨を。
魔女(膝をつき、声が震えて):「嘘……黒騎士様……!」
私は愛する人の遺骸を抱きしめ、雨のように涙を流しました。
魔女(泣きながら):「どうして……どうして私をこの呪われた世界に一人残して……!!」
その日、私は子供のように大声で泣き、すべてを——特に彼を守れなかった自分の無力さを呪いました。
突然、レーダーがより強い魔力波を捉えました。
しかしそれは遺骸からではありませんでした。
魔女(涙を拭って):「え……?」
私はさらに深く掘り進め、金色の結晶の欠片を発見しました。
表面は深く傷ついていましたが、レーダーは嘘をつきません——それは信じられないほど強力な魔力を帯びていました。
魔女:「この反応……生きている者の魔力波と同じくらい強い……まさか!?」
私は金色の結晶の欠片を大切に持ち帰り、黒騎士様の遺骸を丁重に埋葬した後、家に戻りました。
私はその金色の結晶の謎を解くためにあらゆることを試しましたが、成果はありませんでした。
魔女(苛立って):「ああ!!この結晶にはどんな魔法機構が施されているの!?内部の魔力波を全く抽出できないわ!空気に触れたら魔素が蒸発するかもしれないから、割って中を確認することもできない……!」
金色の結晶の研究に詰まっている間、私は街に瞬間移動して新しい情報を集めました。
−−
戦争が終わって五年が経ち、私はもはやマインドスイッチを使う必要はありませんでした。
顔の認識をずらす簡単な幻術で十分でした。
新しい噂では、伝説の黒騎士の幼少期に酷似した人間の奴隷の少年がいるという話でした。
魔女(独り言):「何ですって!?彼には子供がいたの……?しかも私との間には作ろうとしなかったのに!?」
私はその少年を探して街中を歩き回りました。
そして路地裏で奴隷市場を見つけました。
魔女:「きっとここに……」
奴隷市場に入ると、オークションが開催されていました。
奴隷商人:「さあ、本日の目玉商品!希少種でほぼ絶滅した雄の人間奴隷です!さあ、皆様、値をおつけください!」
魔女(歯を食いしばって):「茶色の髪、金色の目……間違いなく彼の隠し子だわ!」
見た目からして六歳くらいでしょう。
少年のオークションが始まりましたが、どの魔族も値をつけませんでした。
貴族魔族1:「人間の奴隷か……」
貴族魔族2:「しかもまだ子供、体が弱いから労働力にならないな……」
貴族魔族3:「今回はパスだ……」
少年の虚ろな目を見て、私はどうしても助けたいと思いました。
魔女:「1000ジェム!」
突然私が値を付けたので、魔族たちが一斉に私を見ました。
奴隷商人:「ほう! いい値がつきましたね! 他には!?」
誰も興味を示さないなら簡単なオークションになるはずでした。
しかし私は間違っていました……
魔族の女:「3000ジェム!!」
魔女(驚いて):「えっ……?」
太った貴族の魔族の女が突然値を吊り上げました。
彼女の表情とやらしいの目から、ろくな目的でないことがわかりました。
魔族の女:「ほほほ!! 雄の人間の子供は私の少年コレクションにぴったりよ!」
奴隷商人(興奮して):「わあっ!?どんどん上がっていきます!!他には!?」
魔女:「ちっ!5000ジェム!!」
魔族の女(自信満々に):「10000ジェム!」
魔女(驚愕して):「なっ!?」
正直、10000ジェム以上出すと私の財政はかなり痛みます。
けれど、あの可愛い少年をあの醜い女に渡すわけにはいきませんでした!
魔女(叫んで):「25000ジェム!!!」
会場中の魔族が私の最高額に息を飲みました。
奴隷商人(大興奮して):「うおおおお!! 史上最高額を更新しました!! 他にないなら落札です!!」
魔族の女(疑わしげに):「25000ジェム!?あんな貧相な服の女がそんな大金を持っているわけがないわ!!」
魔女(カチンと来て):「貧相な服ですって!? 少なくとも私はあんたみたいに周囲に迷惑をかけるほど脂肪を溜め込んではいないわよ!!」
魔族の女(激昂して):「何ですって!?私の完璧なボディを脂肪呼ばわりするなんて!?あんたこそ女としての魅力が足りないくせに!!」
これ以上言い争うのは時間の無駄だと判断し、私は奴隷商人の元へ歩み寄り、25000ジェムを全額支払いました。
奴隷商人:「即金払い!?もう何も言うことはありません!この少年は貴女のものです!!」
魔族の女(驚愕して):「えっ!?そんな……!?」
私はあの醜い女に勝ち誇った笑みを浮かべ、少年の腕を取ってすぐに連れ出しました。
近くのレストランで食事を与えた後、私は彼にいくつか質問しました。
魔女:「少年、君の名前は?」
少年は困惑した表情で私を見ました。
奴隷の少年:「えっと……僕の名前は……ファッズ……です。」
精神的に傷ついているはずなのに、きちんと答えました。彼はかなりの知能を持っているのがわかりました。
魔女:「ファッズ?君の両親は?」
ファッズ:「お父さんのことは全然知らない…… お母さんはお父さんに気づかれないまま僕を妊娠したって言ってた……」
魔女(驚いて):「気づかれないまま!?それってどういう意味!?」
そんなことが可能なの!?特に相手があの黒騎士様なのに!
ファッズ:「それはわからない……でも僕が禁断の子だってことは知ってる……」
彼の金色の目に宿る悲しみを見て、私は何も言えませんでした。
ファッズ:「お母さんは、魔族が撒いた人間を殺す病気のガスで死んだよ……」
アンチ・人間・ガス——成人の人間の呼吸器系だけを害する、私の昔の発明の一つです。
罪悪感と哀れみから、私は少年を強く抱きしめました。
ファッズ:「え?おばさん?」
魔女(微笑んで):「マギア……私の名前よ……」
私は彼が呼びやすい偽名を教えました。
ファッズ(小さく):「マギアおばさん……」
私を抱きしめ返す
魔女:「これからは私が君の守護者よ、ファッズ!さあ、一緒に来なさい!」
ファッズ(頷いて):「うん!」
私たちは一緒にラビリンスの森の隠し家に戻りました。
−−
ファッズと暮らし始めてから十年が経ちました。
彼は立派でハンサムな青年に成長し、私の体は徐々に老化の兆しを見せ始めていました。
彼は家の近くで小さな農園を作り、私の生活を支えるために懸命に働いてくれました。
しかし、ダーク・レルム全体の空気が徐々に悪化していることに気づきました。
原因は戦後期に大量に撒かれたアンチ・人間・ ガスです。
また、ファッズが外で長時間作業すると咳をするようになっていました。
魔女(考えながら):「皮肉なものね……私の発明が、今では私が大切に思う人を殺そうとしている……こんなことは絶対に許せないわ!」
農園からファッズが私に向かって手を振りました。
ファッズ(明るく微笑んで):「おはよう、マギアおばさん!」
私は手を振り返しましたが、彼が大人になっていくのを見るたびに罪悪感が募るばかりでした。
重い決断の末、私は彼を人間界へ送ることを決めました。
その夜、夕食の後、私は彼に自分の罪を告白することにしました。
魔女(真剣に):「ファッズ……大切な話をしなければならないの。」
突然の重圧を感じて、ファッズは私に微笑みました。
ファッズ:「マギアおばさん、すごく辛そう……まずは落ち着いて。お気に入りの紅茶を淹れてあげるね!」
魔女(優しく微笑んで):「ファッズ……」
お気に入りの紅茶を一口飲むと、少しだけ頭の中の重圧が和らぎました。
それから私は話を続けました。
魔女:「ファッズ……君のお母さんを殺したのは……私なの……」
ファッズ:「え?」
——沈黙——
ファッズ:「そんな冗談はやめてください、マギアおばさん……おばさんは優しくて温かい人だ。人を殺すなんて絶対にありえないですよ!」
魔女:「それが真実だわ……ファッズ……成人した人間を皆殺しにしたアンチ・人間・ガスは、私が作ったものよ。」
ファッズ(驚いて):
「えっ……?」
魔女:「そして君が農園で作業すると咳をしていることに気づいたわ……それがどういう意味かわかるわよね、ファッズ?」
ファッズ:「待ってください!マギアおばさん!!急に何を言ってるんですか——」
魔女:「聞いて、ファッズ……この世界はもう君のような普通の人間が生きていける場所じゃないわ。君は人間界へ行かなければ……そこで普通に長く生きられるわ。」
ファッズ(叫んで):「待ってって言ってるでしょ!マギアおばさん!!」
突然の叫びに私は息を飲みました。
彼が私に声を荒げたのは初めてでした。
ファッズ(申し訳なさそうに):「ご、ごめんなさい……おばさん……大声を出してつもりじゃ……」
魔女:「いいのよ……急にこんな話をされて、混乱するのは当然です……でもファッズ、お願いだから理解してちょうだい。これは君のためなんだから。」
ファッズはうつむいて小さく頷き、食器を片付けて気を紛らわせようとしていました。
十代の少年としては、感情のコントロールがとても上手でした。
守護者として、私は彼を誇りに思わずにはいられませんでした。
翌朝、ファッズは昨日の話などなかったかのように、いつもの明るい様子で接してくれました。
ファッズ:「おはよう、マギアおばさん!紅茶だよ!」
魔女:「ファッズ……昨夜の話について……」
——沈黙——
ファッズ:「やっぱり僕はおばさんと離れたくないです!おばさんはもう本当の母親みたいな存在なんだから!人間界になんて絶対に行かないです!」
魔女:「でもファッズ……空気が……君が大人になったら、間違いなくその空気に殺されてしまうの!守護者として、そんなことは絶対に許せないわ!」
ファッズ:「おばさん……いや……母さん……
大丈夫だよ……母さんと一緒に短くても充実した人生を送りたい。母さんなしの長い人生なんて、苦しいだけです。」
彼の正直な答えを聞いて、私はもう涙を堪えきれませんでした。
彼は近づいてきて、私を優しく抱きしめました。
ファッズ(優しく):「マギア母さん……大好きだよ……」
魔女(鼻をすすって):「私もよ……私の息子……だから……」
ファッズ:「え?」*眠りに落ちる
私は彼にこっそり睡眠魔法をかけていました。
魔女:「何があっても……君は生きて……」
私は彼を自分の部屋に運び、すでに用意してあった魔法陣と人間界へのポータルを開くための素材を整えました。
彼の体を魔法陣の上に横たえた後、私は詠唱を始めました。
魔女:「二つの世界の存在……そして二つの次元のつながりよ……この肉体を一方から他方へと運びたまえ!空間の女神エデンリスよ!どうかこの魂を無事に届けたまえ!!」
次元ポータルが空中に裂けました。
魔女:「開け!ダィメンション・ポータル!!」
ポータルが安定したことで、魔法が成功したことが証明されました。
私はファッズの穏やかな寝顔を最後に見つめました。
それから、私は黒騎士様の最も大切な形見——金色の結晶の欠片——を彼のポケットに入れました。
魔女:「さようなら……私の愛しい息子……」
別れのキスをした後、私は魔法で彼の体を浮かせ、優しくポータルの中へ送り込みました。
やがて次元ポータルは完全に閉じました。
私は深く息を吐き、心の重荷が突然軽くなったのを感じました。
魔女(安堵して):「これで……彼は生きられるわ……一番平和な国に転移先を設定したはずですけど……あの少年はこれからどう生きていくのかしら?」
すると、無意識に涙が溢れ出しました。
彼と一緒に過ごしたすべての思い出——彼の馬鹿げた質問、無邪気な笑顔、気遣いの優しさ——
すべてが波のように押し寄せてきました。
魔女:「そっか……これが母性本能というものなのね?まあ、彼が黒騎士様の息子だと知っていたから……どうしても愛着が湧いてしまったわ……」*しくしく
私は涙を拭い、微笑みました。
魔女:「誇りを持って生きて……ファッズ。」
——
場面は現在に、二百年あとに戻ります。
私はいつものようにスレイヤーズHQで研究に勤しんでいました。
そして今日は、アストンに手伝いを頼んでいました。
アストン(液体を注ぎながら):「これくらいで大丈夫ですか、リシ先生?」
リシテア:「ふむ……ちょっと見て……」
私は彼の近くに寄って確認しました。
リシテア:「もう少しで完璧よ!」
アストン(慌てて):「わ、わかりました……」
私が近づくと彼の顔が赤くなるのがわかりました。
その反応がおかしくて、私は少しからかうことにしました。
リシテア:「アストン……具合でも悪いのかしら? 顔が真っ赤よ?」
アストン(激しく赤面して):「な、何でもないです、リシ先生!!本当に!!」
彼の赤面した顔はとても可愛らしくて愛おしい……
もし私がもっと積極的だったら、黒騎士様もこんな顔をしてくれたかしら。
リシテア(考えながら):ああ……私の愛しい黒騎士様……
気づかないうちに、私は彼の唇にキスをしていました。
アストン(完全に驚いて):「んむっ!?」
リシテア(からかうように):「あっ、ごめんね、アストン!てへっ〜♡」*ウィンク
アストン(真っ赤になって):「リシ先生が……僕にキスを……!?あのリシテア先生が!?」
気絶して倒れる
リシテア:「ちょっと、アストン!今寝てはいけないわ!まだ仕事がたくさん残っているのよ!アストォォン!!」
運命の鎖は一人ひとりを繋いでいく。
そして、私があの時に下した決断が、この結果——アストンの存在——に繋がったのだと思うと、今でも信じがたい奇跡のように感じます。
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処女日記第五 リシテア 終




