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1/3時間  作者: 藤崎ユキオ
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力の衝突

スレイヤーHQで、ノワールチームが即座に集まった。


レミアは水を滑らせながら僕を抱えて秘密入口から中へ。


僕の目が薄く開く。


アストン(弱々しく):「う……レミア……ありがとう……」


レミア(心配):「まだ生き延びてからお礼を言いなさい!」


彼女は急いで僕を近くのベッドに横たえる。


リシテア(衝撃):「アストン!? 何があったの!?」


レミア(アストンを下ろす):「説明してる暇はないわ! 急いで治療を!」


ヴァルヨネッセ(涙目):「アストン!! あああ!! 誰がこんなことを……!」


リシテア(落ち着いて):「王女、今は休ませてあげて。」


ヴァルヨネッセ(感情的):「でも——!」


リシテア(厳しく):「命令よ。」


ヴァルヨネッセは歯を食いしばり、頭を下げる。怒りと悲しみで胸がいっぱいになる。


リシテア(指示):「アイビー、頼むわよ!」


アイビー(真剣):「了解です!」


彼女は自然の祝福を発動。蔦が僕の体に巻きつき、柔らかく光る。傷が急速に塞がっていく。


ゴロン(心配):「うう……ひどいけが……」


アストン(弱々しく目を開く):「みんな……お願い……巻き込まないで……あいつは僕を狙ってる……これは僕の戦いだ……」


ヴァルヨネッセ(怒り):「バカ! そんなこと言うな! あなた、死ぬところだったわよ!」


レミア(真剣):「あの悪魔の気配……トロイジールより強いわ。あいつを一人で倒せるんじゃ無理よ。」


リシテア:「そういえば……魔王トロイジールを倒した時、どうやったの?」


アストン:「僕は……ソウル・シンクロを使った……みんなの魂がデスレイヤーを強化してくれた。」


ヴァルヨネッセ(思い出す):「そう……私たちの魂が繋がったのを感じたわ。」


リシテア(分析):「つまり再びその力を引き出すには……勇敢な魂が必要ね。」


アストン:「そう。だから誰でもいいわけじゃない。」


アイビー(眉を上げる):「私たちの魂じゃダメ?」


レミア(真剣):「そうだわ。私たちの魂、力を貸すわ。」


ゴロン(笑顔):「うん! ゴロン! 信じてる!」


アストン(優しく微笑む):「ありがとう、みんな……でも今は無理だと思う……少なくとも今は……」


三人ががっかりした顔になる。魂の相性が足りないと伝えると。


アイビー(苛立ち):「勇敢の魂? 何よその条件! 面倒くさい!」


リシテア(推測):「私の理論では、魂には一定の条件が必要よ。共感や慈悲といった英雄的資質。でもそういう資質は悪魔には育ちにくいわ。」


レミア(考え込む):「共感と慈悲……?」


ヴァルヨネッセ(困惑):「でも私も悪魔なのに! 王女なのに! なんで私の魂は使えるの?」


リシテア(説明):「あなたは王女として育てられた特別なケースよ。きちんとした教育と環境を受けていない三人とは、魂の育ちが違うの。」


アイビー(眉をひそめる):「くっ……認めたくないけど、理屈は通ってるわね。」


ゴロン(しょんぼり):「あ……ゴロンと姉さんたち……助けられない……悲しい……」


レミア(決意):「なら、もっと鍛えればいい!」 *拳を握る


ゴロン(笑顔):「そうだ!一緒に鍛えよう、レミア姉さん!」


アイビー(疑い):「魂を鍛えるって……できるの?」


アイビーの治療が終わり、ヴァルヨネッセと三人が去る。


ヴァルヨネッセが足を止め、紫と黒のオーラが体から溢れ出す。そして一つの質問。


ヴァルヨネッセ(作り笑い):「アストン……教えて? いったい誰かしら?あなたをこんな目に遭わせたなのわ~?」


殺意が溢れるのを感じ、僕はまだ言うべきではないと判断。


アストン(息を飲む):「ご、ごめん……今は言えない。少なくとも今は。」


彼女は振り向き、僕に近づく。オーラがさらに暗くなる。


ヴァルヨネッセ(笑顔で威圧):「どうして?」


アストン(緊張):「だ、だって……君に誰かを傷つけてほしくないよ! ヴァイオレット王国の王女な君が! 君のお父さんとの約束を……思い出してほしい!」


ヴァルヨネッセが足を止める。表情が読めない。


やがて紫黒のオーラと殺意が消える。彼女は僕に微笑む。


ヴァルヨネッセ(ニヤリ):「そんなこと言って……本当はあいつを守りたいんでしょ?」


アストン:「わからないけど。君が人間の血で手を汚さないか……それともあいつを王女の怒りから守るためか。たぶん、両方だ!」 *笑顔


彼女の目が見開く。僕の行動が予想外だった様子。


僕が二つの最悪のシナリオを一つの行動で回避したことを、彼女に気づく。


ヴァルヨネッセ(囁き):「さすが……私が愛した男ね。」 *優しく微笑む


アストン(気づかず):「何か言った?」


ヴァルヨネッセ(かすかに赤面):「何でもない〜。」


彼女は手を振り、部屋を出ていく。僕は安堵のため息をつく。彼女が怒りに飲み込まれずに済んだ。


30分後、体が軽くなる。アイビーの治癒能力は奇跡的。傷は1時間も経たずに完全に塞がった。


だが失血の後遺症はまだ残る。鉄分豊富な栄養食を摂って赤血球を回復させなきゃ。


治療室から出ると、リシテアとノワールチームが僕を見る。


アストン:「みんな……待たせてごめん……」


みんなが微笑む。そして話し合いを再開。


リシテア(データを見ながら):「レミアから敵の詳細を聞いたわ……刀を持った生徒。厚く強い暗黒魔力のオーラに守られ、どんな攻撃も通さない。」


アストン:「そうか……レミア、ありがとう。詳細を伝えてくれて助かったよ。」 *微笑む


レミア(優しく微笑む):「えぇ、当然のことよ。特別なことじゃないわ。」


リシテアが武器庫を開け、光る脇差を抜く。


リシテア:「これが鬼殺し。東方の悪魔殺し剣。悪魔に対して100倍の効果があるわ。この力なら防御を貫けるはずよ。」


アストン(驚愕):「100倍!? でも強すぎたら……殺せるかもしれん!」


リシテア(安心させる):「だから一人じゃなくて。ノワールチームが援護するわ。」


リシテアが作戦を詳細に説明:


1. アストンがセトレをおびき寄せる

2. ヴァルヨネッセが幻術魔法をかける

3. アストンが鬼殺しで攻撃

4. アイビーがセトレを治癒して彼を死なせない

5. ゴロンとレミアがセトレを拘束

6. アストンがソウル・シンクロの能力な一つ、シャドウ・クラウンで決着。


アストン:「了解。でも柔軟にね。いつでも計画通りにはいかないから。」


アイビー(ニヤリ):「心配ないわ! もっと酷い状況も生き延びてきたんだから!」


レミア(冷静):「私たちは傭兵よ。覚えてて。」


ゴロン(笑顔):「アストンの背中……守る!」


ヴァルヨネッセ(僕の手を取る):「信じてるわ。」


リシテア:「さあ、準備して。今夜……あの闇の王子を終わらせるわ。」


僕は学校裏庭に立つ。右手にデスレイヤー、左手に鬼殺し。夜の冷たい空気が緊張を帯びる。


リシテア(通信):「アストン、長引はしないで。あなたの今の状態じゃスタミナが持たないわ。」


アストン:「了解、リシ先生……いつもありがとう。支えてくれて。」


ラボ内でリシテアが少し頰を赤らめる。


リシテア(微笑む):「お礼はいらないわ。私たちはスレイヤーズなの。一緒に戦ってるんだから。」


アストン(ニヤリ):「はい!」


数秒後、強大な魔力反応を検知。


リシテア(真剣):「巨大な魔力検知! 間違いなくあいつよ!」


アストン(ニヤリ):「任せてください!」


リシテア:「幸運を、アストン……みんな!」


通信が切れる。


セトレが現れる。予想通り、不気味な力を放つ。


セトレ(嘲笑):「やっと見つけたぞ、このチキンやろ! 逃げ回るのは終わりか?」


アストン:「これは戦術的撤退だ。僕が不利すぎだったからね。」


セトレ(哄笑):「ははは! 平民のくだらない言い訳!」


アストン(冷静):「今回は逃げないよ。約束だ。」


僕は二刀構え。セトレが二本目の武器に気づく。


セトレ(ニヤリ):「今度は二刀流か? それで俺様に勝てると思ってるのか?」


アストン:「どうかな?試してみれば?」


セトレ:「もう喋るのは終わりだ! ジャスティス・スラッシュ!!」


セトレが攻撃。僕はマジック・パリーで両刀を使って弾く。


セトレ(叫び):「ジャスティス・スタブ!」


僕はデスレイヤーで受け止める。


セトレ(ニヤリ):「同じ手は二度効かないぞ!」


剣で攻撃せず、僕はタイミングを計って強烈な蹴りを放つ。


アストン:「斬鳳凰蹴!」


鳳凰のシルエットが輝き、蹴りがセトレを予定のゾーンに叩き込む。


レミア(真剣):「ターゲット、範囲内!」


アイビー(叫び):「王女! 今よ!」


夜空の闇からヴァルヨネッセが降り、幻術を放つ。


ヴァルヨネッセ:「くらえなさい! チャーム・バレット!」


ピンクのハート型球体がセトレを直撃。感覚を狂わせる。


セトレ(朦朧):「何だ……視界が……!」


アストン:「ナイス、みんな!」


セトレ(激怒):「ちっ! この卑怯者め!! 正々堂々俺様と闘え!!」


隙を逃さず、僕はデスレイヤーで動きを封じる。


アストン:「ソニック・スタブ!」


セトレ(笑う):「無駄だ! お前の弱い攻撃なんてくすぐったいだけだ! はははは!!」


アストン:「じゃあこれならどうだ。鬼殺し:閃光斬!」


鬼殺しで追撃。爆発的な傷が体に刻まれ、血が噴き出す。


セトレ(絶叫):「ぎゃあああああっ!!」 *苦痛にのたうつ


アストン(叫び):「アイビー! レミア! ゴロン!」


三人:「了解!」


アイビーの蔦がセトレを拘束し、治癒魔法を注入。


アイビー:「自然の祝福!」 *死なせないよう治療


セトレ(うめき):「あああっ!何だこれ!痛い……!!」 *暴れる


ゴロンがセトレの腕を力ずくで押さえつける。


ゴロン:「ゴロン……捕まえた……!」


セトレ(混乱):「離せ! 触るな、汚い平民め!」


レミア:「よくやったわ、ゴロン。あとは私に任せて。水の牢獄!」


オーシャントライデントを回し、水の牢獄でセトレを閉じ込める。


ヴァルヨネッセ:「今よ、アストン!」


アストン(叫び):「ソウル・シンクロ!!」


デスレイヤーから紫の光が爆発し、ヴァルヨネッセの魂と融合。僕はダーク・シンクロ・フォームへ変身。漆黒の長髪と闇の深淵のような瞳。


アイビー(驚愕):「アストン! その姿——?!」


レミア(目を見開く):「まるで魔王そのもの……?!」


ゴロン(息を飲む):「魔王……来た……」


漆黒のオーラが体から溢れる。僕はデスレイヤーを掲げる。


アストン(囁き):「シャドウ・クラウン。」


シャドウ・クラウンを発動。セトレの悪魔の力を吸収し始める。


セトレ(恐怖):「俺様の力が……?! 減ってる?! 止めろ……!!」


セトレが抵抗。最後の力を振り絞り、全魔力を解放。水の牢獄を破壊。


レミア(驚愕):「私の水の牢獄を破った!?」


ゴロン(目を見開く):「ああ……!」


セトレが最後の力を込めて微笑む。


セトレ:「このくそ平民め……俺様の気高き体に傷を負わせた罪……今こそ裁きを! ヘブンズ・セイバー!!」


ヴァルヨネッセ(慌てて):「アストン!!」 *翼を広げる


アイビー:「王女! 近づきすぎよ!」 *腕を掴む


ヴァルヨネッセ:「でもアストンが——!」


僕は彼女を振り返り、かすかに微笑む。


アストン:「大丈夫だ、ヴァル。」


ヴァルヨネッセが落ち着く。胸に手を当て、希望の瞳で。


ヴァルヨネッセ(叫び):「勝ちなさい、アストン! 王女の命令よ!!」


アストン(囁き):「ジゴク。」


光と闇の衝突が周囲を吹き飛ばす。


レミア:「危険すぎるわ! 避難して!」


ゴロン:「うん……!」 *走り出す


アイビー:「王女! こっちへ!」


ヴァルヨネッセ(感情的):「嫌! アストンが戦ってるのに一人にできない!」


アイビー:「でもこのままじゃ——」


巨大な魔力爆発が数メートル手前で止まる。


セトレの伝説の刀・正宗が砕け散る。


セトレ(衝撃):「バカな……?!」


僕の変身が解ける。二人とも剣を落とす。


セトレ(絶叫):「このクソ平民め!!」


セトレが拳を僕の顔に叩き込む。


アストン(叫び):「もう黙れ! このナルシストやろが!!」


僕も拳を返す。


夜明けの光の中、僕とセトレは拳で殴り合う。何十分も殴り合い——


やがて二人とも倒れる。


セトレ(息を切らし):「俺の勝ちだ……やっと……勝ったぞ……!」


アストン(息を切らし):「いいや……絶対僕の勝ちだ……」


昇る朝日の中で僕たちは笑い合う。


顔を拳でぶつけ合った後、ようやくお互いの悩みと苦しみを理解した気がした。


……そう願いたいけど。


ヴァルヨネッセが喜びの涙を流し、ノワールチームが駆け寄って僕とセトレを助ける。


――


第47章 力の衝突 終

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