赤バラのつぼみ
真夜中の自分の部屋で、クリスタルからのデートの誘いに落ち着かず、考え込みながら行ったり来たりしていた。
何の解決策も見つからず、僕は苛立ちながら頭を掻いた。
アストン:
「あああ!これはやばい!本当にどうしたらいいか全くわからない!誰かアドバイスが必要だ!経験者からの恋愛相談を!」
デートのアドバイスをくれそうな人を探していると、頭に浮かんだのは叔父さん、セトレ、そしてリシテア先生だった。
アストン(心の中で):
「そうだ!あの三人ならきっと役に立つアドバイスをくれるはずだ!知識豊富なリシ先生、経験豊富な叔父さん、そしてセトレ……まあ、彼の周りにはいつも女の子がいるし、きっと何か知ってるはず!」
明日やるべきことを整理した後、ようやく眠ることができた。
翌朝、叔父さんが朝食を準備している間に、僕は彼にデートのアドバイスを求めた。
叔父さん(興奮して):
「おお……!子ぞ、君がついにデートか!?」
アストン(低い声で):
「声を小さくしてください、叔父さん。ステラに聞かれるかもしれない!」
叔父さん:
「あ……そうだった!すまない……で、相手は誰だ?もしかして、ヴァルヨネッセさんなのか?」
アストン:
「ごめん、叔父さん…… まだ教えられません。それにアドバイスが欲しいんです。彼女は同級生なんですが、ほとんど関わりがなかったんです。ある日、うっかり彼女の告白を受けてしまって……」
叔父さんは混乱したように固まった。
叔父さん:
「うっかり受けた?そんなことが可能なのか?」
アストン:
「うぅ……変に聞こえるのはわかっていますが、本当にそうだったんです。とにかく、彼女は綺麗な子なんですが、付き合えるほど彼女のことを知っているとは思えなくて……」
叔父さんは朝食を作りながら深く考え込んだ。
叔父さん:
「ふむ……まずは、彼女を魅力的だと思うなら、一度チャンスを与えてみるのもいい。時には魅力が愛情につながることがあるからな。一緒にいる時間が長くなればなるほど、彼女の内面を知ることができる。最終的に、愛の気持ちが芽生えるかもしれないぞ。」
僕は彼のアドバイスを注意深く聞き、軽く頷いた。
叔父さん:
「ただ、私自身は恋愛経験があまりないんだ。私のそばにいてくれる女性は一人しかいなかったからな。だからこのアドバイスが君の場合に当てはまるとは限らないぞ。」
アストン:
「アンナおばさんのことですね?」
叔父さん(優しく微笑んで):
「ああ、私の唯一の真の愛だ。」 *彼女の写真の方を向く
叔父さんがアンナおばさんの写真に向ける優しい微笑みを見て、僕は微笑んだ。それから彼にお辞儀をした。
アストン:
「真の愛、か?アドバイスありがとうございます、叔父さん!」
叔父さん:
「いいぞ……さて、ステラを起こして、朝食を始めよう!」
アストン:
「はい!」
朝食をあと、僕はすぐに学校へ行った。
その後の昼休み、僕は食堂へ行き、ユズとラブラブな時間を過ごしているセセレのところへ向かった。
アストン:
「えと……お邪魔して悪い、セトレ……少し話していいか?」
セトレは僕を見下すように睨んだ。
セトレ(苛立って):
「礼儀知らずの平民め……目は見えているのか!?今は、俺がユズとの時間を楽しんでいるのが見えないのか!?」
突然怒られた僕は驚いて息を飲んだ。
アストン:
「わかった!悪かったよ!もう邪魔しないから!」 *去ろうと振り返る
しかし突然、ユズが僕を止めた。
ユズ:
「待ってください、アストン!」
アストン:
「え?ユズ?どうかした?」
彼女は真面目な表情でセトレを叱った。
ユズ(厳しく):
「セトレ様!さっきの約束を忘れたんですか?この学校の真の王になるためには、その癖を直さなきゃいけないって!」
セトレ(渋々):
「くっ!もちろん覚えてるぞ!相手が誰であろうと敬意を持って接する、だろ?だが、ユズよ……」
ユズ:
「言い訳無し!今がその証明のチャンスです!頑張ってください、セトレ様!」
セトレがようやく話す気になったので、僕は彼の方に戻った。
セトレ:
「ちっ!手短にしろ。くだらない質問で時間を無駄にするな!」
アストン:
「わかったよ!セトレ、実は……」
僕は今の状況を説明し、彼にアドバイスを求めた。
セトレ:
「断る!平民の分際で、彼女ができたことを自慢してるつもりか!お前みたいな傲慢な野郎を助ける気はない!」
アストン:
「そんな!?僕はそういう積りじゃ!」
セトレ:
「黙れ!お前の戯言を聞くために貴重な時間を使ってやったんだぞ!もう失せろ!」
アストン:
「はいはい……わかったよ……」 *歩き去る
僕が去った後、セトレはユズに自信満々に微笑んだ。
セトレ(誇らしげに):
「ふん……どうだ、ユズ?あの平民にできる限り敬意を持って友好的に接したぞ!」
ユズ(ため息をついて):
「……100点満点で10点です、セトレ様……」
セトレ(ショックを受けて):
「えっ!?そんなにダメだったのか?」
二人が話し合いを続ける中、僕は食堂を出て次の目的地へ向かった。
アストン(ため息をついて):
「やっぱりセトレには期待しすぎだったかな……次はリシ先生だ……」
僕は裏路地の自動販売機の後ろにある秘密の扉から本部へ入った。
スレイヤーズ本部に到着すると、リシテアはパソコンに向かって忙しそうにしていた。
アストン:
「失礼します、リシ先生……僕です。」
リシテアが僕の方を向いた。
リシテア:
「あら、アストン!いらしゃい!何か用?」
彼女はすぐにモニターに視線を戻した。
アストン:
「はい……えと……実は、また先生のアドバイスが欲しくて。」
リシテア(タイピングしながら):
「ふむ……どんなアドバイス?」
アストン:
「……恋のアドバイスです……」
「恋」という言葉を聞いた瞬間、リシテアは驚いて僕を見つめた。眼鏡が光った。
そして彼女は素早く僕の方へ歩いてきた。
アストン(驚いて):
「ちょっ!?リシ先生!?」
リシテア:
「相手は誰?どんな子?」
アストン:
「す、すみませんリシ先生、でも今はまだ教えられません!」
リシテア:
「スレイヤーズの誰か?エリセナ?グラシア? それとも……モルア?」
アストン:
「いや!いや!いや!……彼女たちは僕の手に届かない存在が、僕だってわかってるよ!」
リシテア(疑わしげに):
「へ〜……本当にそう思うの?」
アストン:
「本気です!信じてください、リシ先生!」
リシテア:
「じゃ、せめてヒントくらい教えなさい!いいでしょう?」
その後、僕は少なくともクリスタルについて曖昧なヒントを出すことにした。
アストン:
「同級生の一人です。」
リシテア:
「同級生?」
今の状況を説明すると、彼女は顔を背けて笑いをこらえた。
リシテア:
「ぷっ!うっかり付き合うことになった!? ふふ……なにそれ?狂ってるわ!ふふふ……幾らあなたでもそれって……おかしいすぎるわよ!」
アストン(ため息をついて):
「わかったからもう笑わないでください、リシ先生!」
リシテア:
「ごめん、ごめん!で、その関係はどうなってるの?」
アストン:
「ええ……付き合い始めてからもほとんど話してなくて……スレイヤーズの任務や生徒会の活動で忙しくて……」
リシテアは黙って聞いていた。それから僕は話を続けた。
アストン:
「でも昨日、彼女が突然僕をデートに誘われて。そして僕は今、混乱してるんです。この意図しない関係を続けるべきか?それとも完全に終わらせるべきか?」
そしてリシテアがようやく口を開いた。
リシテア:
「簡単に言うと……あなたはその彼女との関係について迷っているのね?」
アストン:
「ええ、まあ自然なことじゃないですか?ほとんど交流もなかったんですから。」
リシテアは深く考え、それから微笑んだ。
リシテア(優しく微笑んで):
「よく聞きなさい、アストン。恋愛の問題は一人では解決できないの。基本的に、恋愛関係は二人の個人の間で結ばれた約束よ。つまり、双方の合意による結論がなければ、関係は続くの。」
アストン:
「でも彼女がこれまで連絡してこなかったということは……彼女もこの関係を続ける気がないってことじゃないんですか?」
リシテア:
「ふむ……理論的に、人間の感情は常に変化するものよ。愛情、憎しみ、共感、そして正義感さえも。時間が経てば変わることがある。さて質問:その子はもうあなたに気持ちがないと思う?」
突然質問を投げかけられて、僕は驚いて固まった。答えを考えても、確かなものは出せなかった。
アストン:
「……僕にはわからない。彼女の気持ちなんですから。」
リシテア:
「それよ!まだわからないなら、それを知りなさい!鍵はコミュニケーション!彼女の気持ちが気になるなら、直接どう思っているか聞いてみて!」
解決策があまりにもシンプルだったことに、僕は息を飲んだ。
アストン(顔を輝かせて):
「そうか、そうだった!コミュニケーションは大事だ!どうして今まで思いつかなかったんだろう!」
僕は感謝の気持ちを込めてリシテアにお辞儀をした。
アストン:
「アドバイス本当にありがとうございます、リシ先生!今なら自分が本当にやるべきことがもうわかった!」
リシテア(微笑みながら):
「どういたしまして!教師として、生徒を助けるのは喜びよ!」
アストン(にこやかに):
「はい!先生のアドバイスはとても役に立ちました!」
最後にもう一度お辞儀をしてから、僕は振り返り、興奮して外へ急いだ。
僕が本部を出た後、リシテアはスマホを手に取った。表情は読み取れない。
リシテア(真面目に):
「スレイヤーズの女子たち……集合!」
僕の知らないところで、彼女はスレイヤーズの女子たちを本部に集めた。
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第95章 赤バラのつぼみ 完




