委員長とデート⑤
会長は心配性。
さて、どうしたものか。
家来1号、2号はまだいいとして(良くはないが)
会長は何してるの?
しかもチラチラ見てるし、隠す気ないな。
はぁ、、、
「会長、何してるんですか?」
「お、おお、蒼真日路じゃないか?」
「奇遇だな。」
いやいやいやいや、それは無理だよ、会長。
「会長も図書館に用事ですか?」
「ああ、見たい本があってな。」
「そうなんですね、はは。」
「それで後ろの2人は?」
「見つかりましたか。」
「ちっ、バレたら仕方ねぇ。」
お前はおやじか?
「あれー⁉️」
「楓さんー‼️、それに志津、瑠奈ー‼️」
「どうしたんですか?志津、瑠奈は珍しくないけど、楓さんは普段図書館来ないでしょ?」
「いや、私は探している本があってな?」
「なんて言う本ですか?」
「あ、ああ、それはだな、、、」
「こ、これだ‼️」
貴方の心は私の物、氷の女王のごめんあそばせ1巻
「楓さんってお色気系の本が好きなんですね?」
そ、そうなのか?た、確かに表紙がはだけた女が男と抱き合ってる絵だ。
くっ、屈辱だ、、だが美月が心配で尾行していたなんて口が裂けても言えん。
「あ、ああ、美月には内緒にしていたが私はこう言った本が好きなんだ。」
「ふふ、そうなんですねー( ´ ▽ ` )」
ああ、なんたる屈辱だ、本条家はじまって以来の屈辱だ、、、
蒼真日路、責任をとってもらうぞ‼️
会長からもの凄い殺気を感じる、、、
「では我々は去るとしよう。」
「美月、頑張れよ。」
「はい‼️」
「蒼真日路、美月を傷つけたら殺す。」
本当に殺されるやつだ、、、
「はい、分かりました。」
「お前たちも2人の邪魔をするなよ。」
「「はい、会長‼️」」
「じゃあ美月、頑張って‼️」
「美月なら大丈夫‼️」
「うん、ありがとー」
こうして会長と家来1号、2号は去っていった。
よし、これで集中して探せる。
うーん、どれにしようか?
委員長も自分の読む本を探している。
おっ、これ、面白そうだな。
(魔王を倒した勇者は帰ってこない。)
これにしよう。
「美月は読みたい本あったのか?」
「うん、これ読んでみようかなー?」
どれどれ。
(意中の人の洗脳方法)
えっ⁇何の本?
「どうかなー?」
「やめときなさい。」
「えー、駄目かな?」
「美月には似合わないよ、もっと可愛い内容の本にしようか?」
「うん‼️、日路が言うなら❤️」
これ以上委員長がメンヘラになるのを防がねば。
そう思っていると、、、
「お兄ぃー‼️」
この可愛い声には身に覚えがある。
この声は、、、
最愛の妹、美羽だ‼️
美羽が俺に抱きついてくる。
「な、何で???」
「お兄ぃが何処にいるかなんて私にはお見通しだよ❤️」
「ねっ⁈ママ‼️」
「ええ、そうね❤️」
「か、母さん???」




