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アルストロメリアのお菓子屋さん (本文完結済) ~ お菓子を作って、お菓子作りを教えて、楽しい異世界生活 ~  作者: 葉山麻代
番外編

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彩り野菜のゼリー寄せ

2月14日も3月3日も4月2日も忙しすぎてアップロードできませんでした。

「ユリ様、お菓子だけ食べていたい!と言う、好き嫌いが激しい大人が食べそうな野菜のメニューって、無いですか?」


ある日、リラから相談された。


「お菓子は食べるの?」

「そのようです」


リラが回ってきた貴族家の厨房からのヘルプ要請で、野菜を使うアイスクリームなどは試してみたが、健康のために普段から野菜を食べて貰いたいらしい。


「細かく切った野菜混ぜ込み方式のハンバーグは、拒否されたそうです」

「あれは、野菜嫌いの人には不評よね。ミートソースとかの方が良いわ」

「成る程!ミートソースなら、キノコとか野菜たっぷりでも、美味しいですよね」



「色々な野菜をゼリーで固めた、彩り野菜のゼリー寄せとかどうかしら?」

「どうやって作るんですか?」

「絶対に食べない野菜は除外して、硬い野菜類は下茹でして柔らかくして、コンソメスープのゼリーで固めるんだけど、いっそのこと、本人に作らせたら食べると思うわよ?」


リラが考える該当者は恐らく女性ではないので、アルストロメリア会には呼べないらしく、本人に作らせる案は無理そうだと話していた。



翌日ユリは、枝豆、プチトマト、オクラ、黄色ニンジン、赤色ニンジン、ブロッコリー、コーン、紫カリフラワーなどを使って、コンソメスープのゼリー寄せを作って見せた。ニンジンは星形や花型で抜いてある。


「野菜嫌いに野菜を食べさせたいというのなら野菜スープや野菜チップが良いけど、お菓子の華やかさが好きなら、ゼリー寄せは向いていると思うわよ?」

「私は美味しそうだと思いますけど、うーん。食べるかなぁ?」


もろに野菜が見えるので、野菜嫌いなら見た目で食べない恐れもある。


「まあ作った分は、サラダとしてお店に出してしまいましょう」


100個ほど仕込み、10個だけ先に「ウカヤキエル」と冷却魔法を唱えて冷やして仕上げてある


【サラダ  彩り野菜のコンソメゼリー寄せ(限定90個)】


メニューに書き足してきた。



「ユリ様! サラダのあれなんですか?」


メリッサが出勤してきて、慌てて確認に来た。入口前を通るときに、既に出してある今日のメニューを見てきたようで、昨日はなかったため、驚いたそうだ。


「現物はこれよ。開店前に食べてみたら良いわ」

「うわ!お菓子みたい!」


リラとメリッサが食べていると、イポミアとイリスが出勤してきて、やはり受け取って食べ始めた。なぜ作ることになったかは、リラが説明したようだ。


「見た目も綺麗で、美味しくて、暑い季節に良いですね!」

「甘くないゼリーって、予想より美味しい!」

「ゼリーだから、喉越しが良いよね」

「このトマト、皮が剥いてあるのですね!? こんな小さなトマトの皮って、どうやって剥くのですか?」


珍しくイリスが、作り方について質問してきた。


「少しだけ皮に切り込みをいれてから、軽く湯がくのよ。冷水に取って剥くと、つるんと剥けるわ」


イポミアとメリッサも感心して聞いているようだった。リラは知識として知っていたらしい。



全員が揃い仕込みが終わり、昼食後に店を開店させると、注文は、彩り野菜のコンソメゼリー寄せばかりだった。目新しいものは、皆食べてみたいらしい。


「これ、持ち帰りは無いんですか? 冬箱ならちゃんと持参しています!」

「申し訳ございません。ユリ様によると、通常メニューではなく試作品らしいです。評判が良ければ、持ち帰りの販売もすると、おっしゃってました」

「試作品、なの?」

「はい。なんでも、リラが頼まれた料理のアイデアとして、見本に作られたそうです」

「へえ。そういうのもあるんだねぇ」


客は、持ち帰りは断られたが、製作秘話的なものを聞き、納得してニコニコしていた。ユリとリラは、店から見えないように、厨房から店を覗いていた。


「ユリ様、評判良いですね」

「食べた後に持ち帰りたいと言うことは、美味しかったと言うことよね?」

「あー、食べさせたい人がいるって言う意味ですよね。ちょっと聞いてきます」


リラは、客に直接質問しに行ってしまった。


「いらっしゃいませ。少しお伺いしてもよろしいでしょうか?」

「おー。リラさんじゃないか。何でも聞いてくれ!」


どうやら、リラの知り合いらしい。リラは色々聞いてみたようで、頷きながら戻ってきた。


「何か参考になることはあった?」

「はい。あのお客さんは、野菜嫌いなお孫さんに食べさせたいそうです」

「皆、野菜が苦手な身内に苦労しているのね。野菜嫌いな子供には、ポタージュスープもおすすめなんだけど リラちゃんの想定する相手は、大人なのよね?」

「あー、まあ、年齢は大人ですけど、たぶん、お肉ばかり召し上がるかただと思います」


お肉とお菓子だけでは、栄養が片寄りすぎる。


「あーそれなら、大豆でできたお肉みたいな食材もあるわよ」

「なんですか、それ?」

「たしか、鞄に有ったはず」


大豆ミートは、最初の頃のキボウの食事を作るために用意したものだ。ユリは唐揚げを作り、リラに食べさせてみた。


「うわ、肉じゃないって知っていても、何かの肉みたい! これは、この材料は私でも作れるんですか?」

「私は作ったことはないけど、茹でた大豆を柔らかく擂り潰して、強力粉を混ぜて薄く形作って茹でてから乾燥させたり、細かくなるように炒って挽き肉のそぼろのように使ったり出来るらしいわ。それか、木綿豆腐を凍らせてから脱水させても、似た感じのものが出来るらしいわよ」

「乾燥なら、乾燥魔法ですね!」

「そうね。試しに挑戦してみたら良いわ」



結局リラは、野菜たっぷりミートソース、野菜のポタージュスープ(数種類)、彩り野菜のゼリー寄せ、大豆ミートを伝授し、たいそう感謝されたらしい。


「ゼリー寄せは、野菜の下茹でで固さを合わせるのがポイントですね」

「喉越し良く食べるには、固さって大事よね」


ユリとリラが話していると、家族が帰ってきたようだ。


「ユリ、ただいま」

「お母さま、ただいまもどりました」

「キボー、きたー」

「ソウ、マリカ、おかえりなさい。キボウ君、いらっしゃい」


食品等を作る系の新作を書き始めました。日別平均6人(3月)くらいしか訪問者がいらっしゃいません。チラッとでも構いませんので、ご訪問していただけると幸いでございます。


【そんなに好きなら、もうその世界に転生してしまいなさい。】

https://ncode.syosetu.com/n4364lv/


基本的な舞台は現代です。どうか宜しくお願い致します。

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