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神楽  作者: 黒紫
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第64話

第64話


<姉のグループ:神社の駐車場から道に出る3人>

女の人「あっ、隣にも神社があったんですね。何かのヒントかなぁ」

朱雪 「神楽様、調査しますか?」

女の人「いえ、先にE地点へ向かったほうが良いと思います」

鈴音 「そうね」


<油留木のグループ:3対3:千鳥達の指先に光玉ソフトボールが3つずつ出現>

妹 「どうして、私達が戦わないといけないんですか!?」

五百箇「次期神代様は御存知ないのですか?」

「両方の世界で交換可能な情報量には制限があるんです」

単 「お互いに何が有益な情報なのか分からない以上、」

「情報を持っている媒体と勝負して取捨選択する必要があります」

油留木「どうやら、条件は私達と同じようね」

安茂里「姉様、やはり戦うしかないようです」

妹 「そんなあ・・」

〈油留木はステッキを出現させ、安茂里は左手の人差し指を立てる〉

千鳥 「(ひとえ)五百箇(いおち)。ババーンといくよっ!」


3人の指先から放たれた光玉は其々3方向、妹・油留木・安茂里へ発射される。(計9発)

その直後、妹達3人の前に光の盾(ハート形)が現れ、3発中2発を防ぐが、

1発が盾をすり抜けた。


妹 「わっ」

(3人の上半身にヒット)

安茂里「大丈夫です。私が瞬間的に無効化しました」

千鳥 「油留木様。技にキレがありませんね」

〈千鳥達の指先に再び光玉が出現〉

油留木「みたいね」「でも、私達の方が優勢だわっ」

〈油留木がステッキを上に向けると、千鳥達が咄嗟に後退(あとずさ)りを始めた〉

妹 「それなら・・」

〈妹が人差し指を立てるのと同時に、光の市松模様が交差点に広がる〉

「あれっ?」

(『パリティ・フィールド』が四角ではなく、楕円形になっている)

油留木「ちょっと!何やってるのよっ!」

五百箇「やっぱり、技は共通でも、効果に違いがあるようですね」

(お互いの距離が7メートルに開く)

妹 「今度こそ・・」

〈妹が右腕の拳を上げると、手首がリング状に輝いて『白い雪』が降り始める〉

千鳥 「タ、タンマっ!」


………交差点中央の6人………

五百箇「はい。負けました」

千鳥 「私、油留木様に褒めて貰えるかなぁ」

単 「『降雪』まで使わせたんだから、怒られる事はないでしょ」

妹 「えっ、何コレ・・」


<姉のグループ:緩やかな坂道(2車線で両脇に街路樹):赤い街灯に照らされる3人>

女の人「この辺は住宅街なんですね・・」

朱雪 「神楽様、あれは!?」

(湾曲した道の先、1台のタクシーがハザードランプを点滅させて停車している)

鈴音 「そろそろ役割分担を決めましょうか」

女の人「そうですね」

〈3人がタクシーの後方へ近付くと、左側の開いたドアから女性が一人降りてくる〉

朱雪 「醍醐様です」

(続いて、前のドアから御影と篝)

醍醐 「皆様、謎は解けましたか?」

女の人「いいえ、このままだと解けないと思います」

醍醐 「そうですか」

御影 「私は、貴女方のグループが最も『答え』に近いと判断しました」

「定員は5名です。どの様な勝負をお望みですか?」

女の人「時間が無いので、3対3で個人が技を1つだけ出せるルールにしませんか?」

醍醐 「いいでしょう」


………御影・醍醐・篝 VS 鈴音・姉・朱雪………

(互いの距離は5メートル、センターラインに醍醐と姉:御影の後方にタクシー)

醍醐 「では、私から・・」

〈醍醐が目を閉じると、6人全員の前50センチの所に光玉(ビー玉)が出現する〉

朱雪 「これは『圧縮』の派生で『凝塊(ぎょうかい)』と言います」

「醍醐様の得意技です」

鈴音 「これ、爆弾ね」

女の人【・・爆弾って、全員に?】

朱雪 「次は私です」

〈朱雪が人差し指を立てると、醍醐と姉の位置が入れ替わる〉

篝 「『幻覚』ですね」

御影 「私にも、そう見えます」

女の人【朱雪さんの『幻覚』って、実は無敵なんじゃ・・】

篝 「次は私の番です」

〈篝は反時計回りに自分の体を回転させ、背中を向ける:2秒〉

「これで私の番は終わりました」

〈再び体を回転させ、正面を向く〉

鈴音 「あら、後ろもダメになったわね」

朱雪 「全員、『移流』の壁に囲まれたようです」

鈴音 「さてと、何を出そうかしら・・」

〈鈴音が人差し指を立てると、中央に巨大な光玉(直径1メートル)が出現する〉

「これは『保護玉(ほごぎょく)』」

「『移流』を使って体に密着させれば、『凝塊』の爆風でもノーダメージよ」

御影 「仕方ありません。皆さん、覚悟は宜しいですか?」

女の人【御影さん、まさか・・】


次の瞬間、6人が入った立方体が光に包まれる。


………10秒後:街灯の明かりに照らされる6人………

醍醐 「私の負け、です」

御影 「タクシーに乗って下さい。E地点までお送りします」

朱雪 「神楽様、素晴らしいですぅ」

篝 「全員ノーダメージ、ですか・・」


<油留木のグループ:歩道を歩く3人>

妹 「何で教えてくれなかったんですかっ!?」

油留木「だって、私達の世界と条件が同じかどうかなんて、」

「実際にその世界で体験しないと分からないでしょ」

「予言の話にしたって、昨日や今日で作られた訳じゃないんだから、」

「『思い込み』で行動するのは危険過ぎるわっ」

安茂里「姉様、少しお疲れのようです」

妹 「ねえ、情報量に制限って、『情報』って数えられる物なの?」

油留木「三元論の『変化の力』って『数えられる物』だった?」

妹 「じゃあ『無の力』が数えられる物で、『変化の力』が数えられない物なんですね」

安茂里「『領域内』の合計は、『変化の力』と『無の力』が対象です」

「先ほどの戦いから、」

「情報量の制限は私達の行動そのものに影響すると考えられます」

「E地点で合流後、グループを絞る必要があると思います」

妹 「私、疑問があるんだけどぉ、」

「『領域内』の合計って、ちょっとくらいオマケしてくれないの?」

油留木「ああ、それ。実は、『一単位』しか空いてないそうよ」

「『生まれる』にはね、『死』が必要なのよ。合計が同じだから」

「まあ、この世界の始まりに関してなら、」

「霹靂神本人に聞けば分かるかも知れないわね」

妹 「安茂里もそう思うの?」

「『一単位』しか空いてないって言うのも気になるんだけど」

安茂里「『空き』に付いては、『15パズル』の例が良く使われます」

「全通りのコマ配置は出来ない事が証明されていますが、」

「僅か1個の空きで此処まで表現可能です」

「又、これを駐車場に応用すれば、スライドだけでスペースが確保できます」

「他の例でしたら、両手に持った物を交換する場合、」

「一ヶ所だけ置き場所があれば上手くいきます」

「もし、『領域内』に『一単位』の空きも無ければ、」

「私は『錯交』を使う事が出来ません」



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