表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神楽  作者: 黒紫
PR
56/67

第56話

第56話


妹 「・・私、『感情』に付いて ちょっと疑問に思う事があったんですけど、」

「油留木さんに『流れを起こす為だ』って言われて、妙に納得したんです」

「感情の話は、御影さんにも教えて貰いましたよね」

御影 「はい」「例えば女性特有の感情として『泣く』という行動が挙げられますが、」

「これは『変化の力』が収まり切らずに溢れた状態だと言われます」

「女性の場合は、男性のそれとも、赤ん坊のそれとも若干異なり、」

「周囲に対して『変化を促すため』だと考えられています」

安茂里「『感情』は『永久機関』の効率を高める為に作られたと聞きました」

「でも今は、コミュニケーションの1つとして機能していると言われます」

妹 「そうなんだぁ・・」

女の人「私、『写真』や『ビデオ』と『記憶』の関係が どうも腑に落ちないんです」

「何故これが重要事項なんですか?」

神楽 「それは、強制的に特定の『器』へ『封じ込める』行為だとされているからです」

「『変化する物』を『変化しない物』としてしまうと、」

「その差を何らかの方法で埋めなくてはいけません」

「『1+1=2』だとする事で、」

「人は永久的に差額を払い続けるシステムを構築してしまいました」

女の人「もしかして、『デジタル』も減ってしまうんですか?」

神楽 「いいえ、逆です」

「『デジタル』という減らない概念を成り立たせる為に、我々が減っているのです」

「ですから、写真やビデオを個人で楽しむ分には特に問題になりませんが、」

「ネットなどで拡散させてしまうと、物凄い勢いで『変化の力』が消費されます」

女の人「我々が勘違いしてる事って沢山あるんですね」

神楽 「はい」

妹 「ところで朱雪さん。神威はこれから どうするんですか?」

朱雪 「説明会に集めたのはAクラスの能力者が中心で、」

「他のクラスも我々が一旦引き受ける形となります」

「又、紫苑は神威のメンバーとして新しい仕事を与えました」

「この件が落ち着いたら、我々は また元の場所へ戻って活動を再開する予定です」


………5分後………

女の人「鈴音さん、『三元論』で『足し算』って具体的にどんな手順になるんですか?」

鈴音 「あら、聞きたいの?」

妹 「うー」

鈴音 「簡単に説明するけど、実際に『5+7』をやってみましょうか」

「まず、左手に『5』を持つ時、」

「『5』の両端は特定出来ない数字の組み合わせになるの」

妹 「まさか、数字も生きてるって言うんじゃ・・」

鈴音 「そう思って貰っても結構よ」

「例えるなら、数字の海に『5』という魚が泳いでいて、」

「捕まえようとしたら、両端の数字を次々に変化させて逃れようとするの」

「そしてこれは、右手でも同じよっ」

「左手と右手を近付けたら、『(そと)』の『偽りの力』を使って『鏡』を作るの」

「すると、『10』と『(マイナス)10』みたいに特定の数字の影が映って、」

「この一瞬だけ時間が止まるのよ」

「ここで『3つの力』が揃うから、」

「『10』と『-10』が消えて、答えの『12』が残るのよ」

「これは『対消滅』のエネルギーが運動エネルギーの2倍になっているのと同じね」

女の人「えーと、魚が逃げようとするという事は、逃げられる時もあるんですか?」

鈴音 「あるわよっ。コンピューターが計算間違いを起こす瞬間ね」

「あと、引き算や掛け算・割り算も順番に手順を踏めば計算出来るけど、」

「『入れ子構造』になっているから、気を付けてね」

「数学の関数なんかも手順が多いだけで全て表せるわよっ」

女の人「鈴音さん、とても参考になりました」

妹 「ねぇ鈴音さん、私にも何時か分かる日が来るの?」

「私、そんな気がしないんだけど・・」

鈴音 「あら、そんな風に考えてしまうと、分かる物も分からなくなるし、」

「『その逆も また然り』になっちゃうわよ?」

「物事を理解するという事は、貴女の中に『()が出来る事』」

「自分という『2の存在』から始まって、」

「世界の至る所にある『2』を順番に通り、最後に自分の『2』へ帰る」

「貴女の意思も、記憶も、そして世界とも、こうやって関連付けられているの」

「だから、この世界の『有りと有らゆる物』に意思が有って、」

「みんな生きているのよっ」

妹 「うーん、やっぱり良く分かんない・・」

鈴音 「ふふふ」「これは将来、安茂里と いい勝負になるわね」


………午後1時過ぎ:昼食後:応接室の8人………

妹 「ねえ、私達がこれから戦う相手って、誰ですか?」

都筑 「戦う相手なんて居ませんよっ」

「強いて言うなら、『人との関わり』でしょうか」

妹 「でも、『熱の次の単位』って・・」

朱雪 「『三元神』は『借りる力』を使って、今我々が居る宇宙を創造したとされます」

「この宇宙の運営で得られたモノは、『外の世界』の修繕・維持等に充てられ、」

「非常に長い時間を掛けて『償却』すると定められました」

都筑 「『外の世界』には『利子』という概念がありません」

「この為、神々の寿命は我々の時間に換算すると、」

「『兆』や『(じょ)』の単位になるそうですよっ」

妹 「何、その『杼』って」

女の人「『億』『兆』『(けい)』『(がい)』『杼』だから、」

「一億年の一億年の一億年だよ」

妹 「何それ」

神楽 「生き物の寿命は、生き物によって異なります」

「我々の中にある細胞にも、細胞としての寿命があるように、」

「銀河や宇宙の寿命も其々です」

「そろそろお気付きだと思いますが、」

「この世界は幾つもの『永久機関』が『入れ子』になった状態だとされています」

女の人「世界の始まりって、『永久機関』なんですか?」

神楽 「世界の『外』も『内』も全て永久機関として閉じられた状態となった瞬間、」

「『始まり』と『終わり』という概念が生まれたとされていますよ」

朱雪 「神話では、一番最初の神に付いての伝承があり、」

「その神は『自分より前に神が居た』と言うのです」

「しかし、その他の どの神に聞いても、『その神が最初だ』と答えるそうです」

「勿論、誰も嘘は吐いていません」

女の人「それって、気が付いたら自分が永久機関の中に居て、」

「誰が作ったのかも分からないって事ですか?」

朱雪 「それも見解の1つとされています」

「しかし、それでは問題の解決には繋がりません」

「それに、永久機関だとすると、」

「誰かが『砂時計』を引っ繰り返している事になります」

女の人「その誰かって、誰だったんですか?」

妹 「それ知ってる。全員でしょ?」

朱雪 「はい。この瞬間、全ての者は『苦しみ』から逃れられない事が証明されました」

「この問題を解決する為、ある方法が考え出され、実行に移されました」

女の人「それって、『一単位』を守る事ですよね?」

朱雪 「はい。『砂時計』を引っ繰り返す瞬間、」

「『中の者』は全員耐え難い激痛に見舞われます」

「神々は『一単位』を守る担当者を決め、」

「全ての『永久機関』を監視するよう指示を出しました」

女の人「でも、『痛み』や『苦しみ』を『(ゼロ)』には出来ないじゃありませんか?」

御影 「はい」「神々は世界の『組み換え』と『最適化』を行い、」

「『痛み』と『苦しみ』を『1兆分の1』にまで減らしたとされます」

「しかし、悪意を持った者が『一単位』を壊そうとすると、」

「『安全装置』が働かなくなります」

「又、苦しみの分散方法として、予測可能なモノと不可能なモノとに分け、」

「特に女性は『出産・生理』といった ある程度予測可能な『痛み』を担いました」

妹 「ええっ、なんか今日の話、無茶苦茶だよねぇ」

女の人「なるほど、『三者の関係』って もの凄く重要だったんですね」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ