↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
42/66

学食の日の夜⑫

 スズとアリカ、イリカ、リスシタが話をしていた部屋と同じ建物の中にある一室。

 あまり華美な家具や食器もなく、部屋の主があまり目立たないよう落ち着いた暮らしを送ろうとしているのが伺える。

 いや、おそらく、落ち着いた印象を持つ家具や食器を使用しているのは部屋の主の性格によるものなのかもしれない……。

 この部屋の主は、天界から魔界へ留学に来たユミリィだった。

 ユミリィは自分自身で作った料理を食べながら、考え事をしていた。

 ちなみに、ユミリィが自分で料理を作ったのは、魔界の料理が口にあわなかったから、というほかに、天界で魔界の料理をあまり口にしないようにと言われてきたからだ。

 それは、魔界の料理を食べて、体に害がおよび、死に至らしめるといった理由からではない。

 魔界の料理を食べ続けることによって徐々に魔界の力が蓄積されていき、魔界の住人、堕天してしまうかのうせいがあるからだ。


「でも、本当にゼエルとルシゼエルに似ているわ」


 ユミリィは小さくつぶやく。

 今日の学食で話をしているときにますます確信を深めていった。

 話し方、そぶりなどなど、本当に似ている。他人の空似とは思えないほどに……。

 だが、実際には、ルシゼエルは死んでいる。そもそも、ルシゼエルが生きていたとしてもゼエルとは見た目が全然違う。第一、ゼエルは天使ではなくて悪魔だし、堕天することなんて絶対にないだろう。

 だから、ゼエルはルシゼエルとは別人と考えるのが普通なのだ。


(それにもかかわらず、どうしてこんな気持ちになるのだろう?)


 ユミリィは確かにルシゼエルに抱いていた恋心をゼエルに感じ始めていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。