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学食の日の夜⑤

「これは……」


 リスシタが夜食に持ってきたクッキーをスズが一口食べたときに、嬉しさ混じりの驚きの声とともに言ったのだった。

 誰の目から見ても、スズの表情からスズが喜んでいるのは明らかだである。だが、リスシタはあえて恐縮した様子で言う。


「お口に合わなかったでしょうか?」

「いいえ、逆よ。おいしいいわ。それにこの味は……、お城で食べているものと同じ……」


 と、驚いた様子でリスシタを見ながらスズは言う。本当に信じられないといった様子だ。

 今いる学園で、まさか9大魔王ルキフグ城で食べていたものを食べれるとは思っていなかったのだろう。

 んっ、とアリカは夜食が出てきたときにクッキーには興味がなかったが、スズのクッキーの評価を聞き、


「どれどれ……」


 と、クッキーを手に取り一口で全部口に入れ、


「確かにそうだ。この味は、お城で食べてたのと同じ味……」


 と、アリカも驚き混じりで言う。

 イリカもそんな二人の様子を見ていて、クッキーに興味を持ち、一かじりして、


「本当ですわ。お城で食べていたのと同じ味。

 しかも、この味付けは、スズが好きなものと同じ。

 リスシタ、いったいこれはどうしたの?」

「実は、お城でメイドをしていたときに、スズ様にお出しする料理などを作るのに携わっていました。

 また、ゼエル様のメイドになると決まったときに、もしかしたらスズ様に料理をお出しすることがあるかもしれないと思い、好きな食べ物とかをいろいろと同僚のメイドなどから教わってきました」

「なるほど。スズはこういった細かい気遣いを好きだったりするわ。

 リスシタが話したかった内容を話しなさい」


 と、イリカはリスシタに話を促す。

 イリカは最近スズが9大魔王ルキフグ城に戻りたいとホームシックになりかけていていて、本当に9大魔王ルキフグ城に戻ることはできないものの、せめて料理だけは食べさせたいと思っておるなか、リスシタが9大魔王ルキフグ城の料理を持ってきたのだ。しかも、スズの好みまでしっかりと把握した上で。

 意外とリスシタが使えるのかもしれないと思い、今後の利用方法も考えながら、リスシタのためにアシストを出してあげたのだった。

 それに対して、リスシタはイリカに向かって、「ありがとうございます」と言ったあと、


「それでは、お話をさせていただきます。

 ゼエル様は9大魔王ルキフグ城で事前に聞いていた話やゼエル様が話す内容、行動に違和感があると感じそのことについてお話をしにきました」


 と言ったのだった。

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