20話『走るクロノス』
ごめんなさい。
GW中、忙しく今回の更新分短いです。
感想やこうした方が良いと言う物がありましたらコメントしていただけると幸いです。
時間は少しさかのぼる。
雪道を駆け抜けるクロノス。
吐き出す息は白く、足場の悪い雪道を全力疾走している為か、荒く激しい。それでも、クロノスは走る事を止めない。
「(まだ、あんなにあるのかよ)...間に合ってくれよ。」
内心で悪態を付きつつ、岩巨亀へと放つ魔法の準備も同時に行う。
使用するのは『水弾』。ただ、これ一つぶつけただけでは意味の無い事ぐらい、クロノスにもわかっている。だから、彼は質と量を同時に増やす事にした。
普段、水弾の直径はバスケットボールぐらい (約75センチメートル)のサイズだか、これを二倍にする。つまり150センチ、かなり大きい球体になるだろう。質量も人間なら45キログラムぐらいになるから、普通に重いな。でも念の為、質量もこれの倍、90キログラム分の水を圧縮して作成する。
これを5個程同時に相手へと打ち出せば、さすがに全身が岩の巨体でも転ばず事ができるだろう。
「ブァァァァァァァ!」
魔法も完成した僕は、魔力を足へと集め、エルスさんの元へ走る速度を更にあげた。集めた魔力を爆発させれば、更に加速できるとルリが言ってた。だけど、加減を失敗すると身体への負担が大きいのと魔力効率的に良くないから、非常時以外には使いたがる人は余りいないらしい。
それでも僕は、構わず使い続けた。だって、それで間に合うかもしれない...助けられるかもしれない。なら、迷わないよ。耳に届いた雄叫びが、目標までの距離を教えてくれる。
そして、僕は間に合わせた。
咆哮をあげ、炎の剣を麓側の岩巨亀の首筋に食い込ませ切り飛ばそうとするエルスの後ろ、山頂側からエルスへと迫るもう一体の岩巨亀が見えていた。
麓側のはエルスさんが倒せる...なら、僕はもう一体の足止めをすればいい。
「水弾突撃」
先程創った魔法を打ち放つ。
いくつもの水の大球がエルスへと迫る岩巨亀へとぶつかり、横合いからの衝撃で岩巨亀は派手な音と共に雪道へと倒れた。
「エルスさん、今のうちに。」
僕は叫ぶように大きな声を出していた。
その声が届いたかはわからない、けど、彼女の炎が大きくなったのが見て取れた。それと、同時に岩巨亀の首が空を舞ったのも確認できた。
僕は嬉しくなった。
それと同時に彼女へと向け、再び駆け出していた。
読んでいただきありがとうございます。
エルシュテン編未だに終わりませんでした。
次回か次次回辺りには終われれば良いな。




