↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら、仇討ちが普通の世界に一人で立っていた。  作者: 遥(はるか)奏汰(かなた)
PR
9/17

第8話〜摩擦係数0の逆襲

いつもご愛読ありがとうございます!

第8話です。満員電車(仇討ち優先車両)で身近な日用品を駆使して悪あがき(?)するお話です。

どうぞお楽しみください!

相模大野方面・仇討ち優先車両の殺気立つ車内で、僕はまずポケットから出したリップクリームを足元に塗れるだけ塗りたくり、吊り革の予備パーツにポカリスエットをなみなみと注ぎ入れた。

「おい貴様、何をやって……うわあああぁぁぁ!?」

仕込み杖を構えて突進してきた武士風の男が、リップクリームゾーンで豪快にハイドロプレーニング現象を起こし、そのまま壁へ激突する。

すかさず僕は、吊り革パーツに溜めたポカリを「そいやっ!」と別の包丁男の目つぶしにブチまけた。

「ぐはっ!? し、しみる……! 浸透圧が絶妙に目に染みる……ッ!」

「お客様、車内での等張液の散布および潤滑剤を用いた滑走攻撃は他のお客様のご迷惑となりますのでおやめください」

車掌の冷静すぎるアナウンスが響くなか、僕はポカリのボトルを鈍器のように振りかざし、さらなる仇討ち志願者たちへと立ち向かった。

ポカリの鈍器で畳みかけられた仇討ち志願者たちが喘ぐなか、次に躍り出てきたのは「親の仇!」と叫ぶ二刀流のOLだった。

「甘い!」

僕はポケットから取り出したメントスを、口に含んだコカ・コーラZEROへ間髪入れずに投入。激しい化学反応によって口から噴射された泡の濁流が、見事な推進力となって僕の身体を車内後方へと超高速で後退させた。

「なっ……物理攻撃の跳躍ではなく、炭酸ガスのロケット噴射だと……!?」

間一髪で二刀流の斬撃をかわした僕は、座席の下に転がっていた「ファミチキの油」を床にぶちまけ、車内の摩擦係数をさらにゼロへと近づけていく。

「お客様、車内での炭酸飲料によるロケット推進および可燃性(?)油分の塗布は、他のお客様の足元を著しく脅かしますのでお控えください」

車掌の相変わらず冷徹なアナウンスが響くなか、相模大野行きの急行列車は、カオス極まるバトルフィールドと化して次の停車駅へと滑り込んでいった。


  【第9話に続く】


お読みいただきありがとうございました!


リップクリームやポカリ、メントスコーラにファミチキの油まで……身近な日用品も、仇討ち優先車両にかかれば立派な武器や推進力になりますね。


車掌さんの冷ややかなアナウンスに負けず、主人公は次回もカオスな車内で全力で生き延びます。。

少しでも楽しんでいただけましたら、ぜひ評価やブックマークで応援していただけましたら嬉しいです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。