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悪の華《ブラックギャングスター》  作者: 感 嘆詩
非難轟々!?B(ad)-T(rip) TRAIN~夢幻列車へ
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勇気 凛々 beauty 藍鸞 nothing 4

 影武者作戦、知らぬ間に大分進んでいたようで、熟成ワインがどうこう言ってた日の夜には初心者の街のおねーさん方が何人かこの白鬼夜行の地に着いていた。


 人口と信仰が増えて得たリソースでこの地を初心者の街2として運用するというのが、おねーさん方の腹積もりらしい。兵隊連中が死に難くなるのはたしかに強力だ。

 新たな王の誕生した聖地だかなんだかで作り替え易いんだとか言ってたが、この極寒の地に全国の少年少女連れてきたら直ぐに凍死しないか?まあ、街の中なら生き返るけどよ。


「そこで私の出番な訳です」


 ヒロシイザワの温泉宿の未亡人?あんたまで何故ここに?


「母神様から火山の性質を賜りまして、私、温泉の女神官になりました。これにより、この地下の永久凍土がマグマ溜まりで絶賛溶融中なのです」


 ヤバくないそれ。地盤とか生態系とか。


「大地や海に関することならば、先達の女神官様がたのお手の物ですので、心配ありませんわ。この街の環境を整えることだけに注力せよ、と。相変わらず頼もしい方々です。まさか同じ立場でお仕事ができる日が来るとは」


 うん、考えてみたら未亡人の覇者モードはおねーさん並みのパワーあったもんな。


 闘技場のとか列車のとか、見知らぬおねーさん最近見かけるなと思ってたけど新規採用増えてんのかね。…あれ?お風呂のおねーさんいたよな。役割被ってない?


「ああ、公衆衛生が役割のお方だそうで、全く別ジャンルなんだとか」


 紛らわしいな何か。訓練所と闘技場とか、お風呂と温泉とか。そんだけ母神様に様々な神性が集中してたって事だろうけど。そりゃ神様も機能不全起こすぜ。



 傲慢の魔王ルーシーちゃんと融合を果たして取り戻した《心のノート》の断片から得た情報によると、


 この時代を何度も繰り返してるオレの人生、有望なやつを女神官へスカウトし母神の分け身を増やして神の処理速度を改善する、というのが目的の1つとしてあったみたいだ。

 憤怒の魔王イラや武器屋のおねーさんなんかはこの段階の時からの知り合いってことになるな。覚えてねーけど。


 そんでそれが大分落ち着いた頃に目的が、新たな神の創造へと移り、蜜蜂薄荷(ホムンクルス)のリボルバーや暴食の魔王たるマッドアルケミストグルメ、あと図書室のおねーさんなんかが誕生していく。結局、今生のオレとうっかり生まれた骨と芝生の神以外にはまだ存在していないが。


 《心のノート》の情報では以上のことがざっくり書かれてた。試行回数多すぎて全く覚えてないがな。


 バライロデイズの奥さんだった時なんて欠片も記憶に無かったしな。何千何万回前の過去生なのだろうか。


風呂(サウナ)しか入ったこと無いから、温泉って気になるんだけど、悪の子、入り方わかんないから一緒に付いてきてよ」


 振り返ると浴衣をぱつんぱつんに着こなした墓場のおねーさんが。こ、こいつ、無知無恥(むちむち)しやがって!!どうなっても知らんぞ!



 …まあ、当然のヲチとして浴場にはあれとかそれとか坐したので何事も起こせず、母性と恐怖によって魂だけ締め付けられる結果となったよ。


「あ″ぁ~。これが温泉。最高だね」

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