その晩と、次の日の朝
俺は、ベッドに倒れ込んだ。
今日一日に、いろいろな事があった。
まず、宿泊していた街に、偽天使が二体現れて、逃げ回るそいつらを追いかけて倒した。
そして、嫌な予感がして、高速でこの村に向かった。
嫌な予感が的中しており、村が偽天使の大群に襲われていて、シャロロは、魔力欠乏症で倒れていた。
まあ、軽ぅ~く偽天使を蹴散らして、ついでにシャロロの封印を、一割から三割にまで緩めておいた。
そのお陰で、シャロロは、ナミットを、終始圧倒していた。
その後親父を蘇生してやって、それから宴に参加して、ナミットを殺しに来た天使(そういえば名前知らない)を親父が倒して、ナミットを奴隷にして、最終的に、ナミットや、名前を知らない天使に命令していた、雷神ネオを軽く遊びながらつぶした。
こうして考えると、結構濃い一日だったと思う。
長い一日だった。
あ~疲れた。眠い。寝よ。お休み~。
俺は、寝た。
「ご主人様、朝です。起きてください」
ゆさゆさとシャロロが、体を揺らしてくる。
シャロロが体を揺らす度、ゆりかごみたいに余計眠たくなる。
「ご主人様、寝ているのですか?」
あ、揺れが止まった。
でも眠い。もう少し寝よう。
つんつん、ぷにぷに。
ん?何をしているんだろう?起きたら聞こう。眠い。
こうして、二度寝のため、意識が、闇に落ちた。
コンコン
返事が有りませんね、寝ているのでしょうか?入りましょう。
ガチャリ
ふむ、どうやら本当に寝ているようですね。
まったく、ご主人様は、昔から変わっていませんね。………まあ、嬉しいですけど。
ご主人様を、起こすためにベッドに近寄ります。
ゆさゆさと、ご主人様を揺らして起こそうと思います。
ん~、なかなか起きませんね。
「ご主人様、寝ているのですか?」
聞いてみるが、返事はない。
ふと、ご主人様のほっぺが目に留まります。
ぷにぷにしてそうなほっぺたですね。
そうです、これは不可抗力です。
それでは、いただきます。
つんつん、ぷにぷに
ご主人様のほっぺた、とてもぷにぷにで柔らかいです。
永遠につんつんしていても飽きませんね。
「ふふふっ」
思わず笑みが溢れてしまいました。
幸せです。
「んんっ」
「!?」
び、ビックリしました。
一瞬起きたのかと思いました。
つんつん再開しましょう。
ああ、柔らかい。
何分程こうしていたでしょう。
突然、ご主人様が、寝ぼけて、私の指を口にくわえてしまいました。
「ふぇっ」
つい自分でも笑ってしまいそうな、面白い声が漏れてしまいました。
ご主人様は、指をくわえたまま、ちゅうちゅうと吸ってきます。
ご主人様が、赤ちゃんになってしまいました。
何分間こうしていたでしょう。
不意にご主人様が、寝返りをうち、指が、口から出てしまいました。
名残惜しいです。
さて、そろそろ起こしましょうか。
ドゴッ
「ふぐっ」
「ご主人様、起きてください、もうとっくに日が昇ってますよ!」