第49話 「オール女子会!」
もうすぐゴールデンウィークも終わり。あっという間だったなあ。ということで……。
「第三十二回! 朝までオール女子会いいい!!」
「「「イエエエエイ!!」」」
あたしの家にみんな寝間着姿で集まっている。テーブルの上には飲み物やお菓子が置かれていて、いかにもパーティーな感じになっていた。
あたしが一人暮らしということもあって一年の頃からよくこういうオールすることがある。それが今日で三十二回目。
思えばそんなにやってたんだ。我ながらパリピしてんな~。
「そういや姫、この前ディスインしたんだっけ?」
「そっ。お誘い受けてね」
「ヒュー」
「ちょ、やめてよもう~!」
からかわれたあたしは軽く小突く。
既に夜の十時を過ぎているせいか矢鱈とテンションが高い。夜中の謎テンション的な?
「あれがそん時の写真?」
「そ、スプラッシング乗った時の」
思い出話に盛り上がっている最中のことだった。
「なんだかんだ仲良くなってんね」
「まあ、二人のことは嫌いじゃないし」
「けど、一応は敵……なんだよな?」
その疑問はごもっとも。っていうかあたし軽く忘れてたわ……。
そう、少なくとも二人は選ばれないんだ。あたしがその中に入ることだって十分ありえる。けどなぜかあの二人とは仲良くしてるんだよね。
自分でもなぜかは分からないけど。
「何でだろうね?」
「いや、あたしらが聞きたいわ……」
「で、いっちーは未だに悩んでるんだ」
「まあね」
思えばあたしが告ってからもう三か月近く経つんだね。待たされるのは嫌いじゃないからあんまり感じたことなかったけど。
でもこんなに待たせて罪な男だな~。なんてね。
「まあ悔しいけど、逆の立場だったらあたしもそう簡単に答えは出せないと思う。なんせあの二人だしね」
「なるほど」
「ちなみに姫の方からはどんなアプローチしてんの?」
あたしは口に手を当てこれまでのことを思い返してみる。アプローチかあ、今までで言うなら……。
「あれ、あんま普段と変わってないかも」
「「「ええ……」」」
そ、そんな三人同時にがっくりこなくても……。いや、まあ確かに拍子抜けなのも頷けるけど……。
「そ、そんなんじゃだめよ!」
あやが強い口調で言い放つ。なぜここまで感情が籠っているのか分からなかった。確かに前から感情的になりやすいとこはあったけど。
「そ、そうかな?」
「そうよ! 言っちゃ悪いけどあいつは……一ノ瀬は優しいけどその反面奥手で大人し過ぎるでしょ? だったら姫が二人よりリードするには今まで以上にガンガンいかないと!」
「た、確かに……」
言われてみれば確かにそう。あたし的には無理にいくこともないと思ってたとこがあったし、実際わんこは自分から動こうとあたしらをディスインに誘ってくれた。前からは考えられないことだし。
でもそうだ。幸いなのか、あの二人――まあ蓮の方は何をしてくるか分からないけど、今のとこガンガン来ているようには見えない。ならここはチャンスなのでは!? しかもあたしはバイトもしてなければ部活もしてないフッ軽系だし!
「じゃあ……パイオツ触ら――」
「いや、それは行き過ぎだろ!」
案の定全力で止められた。そりゃそうか。ちなみに本気では言ってないよ? 信じられないかもだけどあたしだってそんなビッチじゃないし。
「ま、冗談はさておき」
「本当に冗談か……?」
「そうね、もっと積極的にならないとね」
「そうそう。あと数か月で夏休みだってあるじゃん?」
夏休みか……。高校生にとってはある種最大のイベントとも言えなくない。なんせ一か月学校へ行かなくて済むんだもん。
せっかくなんだからどっか行ってみたいかも!
「夏休みかあ、確かにどっか行きたい!」
「でしょ?」
「うん! あ、でもせっかくだしさ、このいつメンでもどっか行かない?」
「いいね!」
「さんせー」
「行きたい!」
もちわんこも大事。けどやっぱりみんなも大事なの。今はみんなとの時間を大事にしよう。
その代わり、学校が始まったら今まで以上にアピってく! やっぱり負けたくないから、あたしはそれだけわんこが好きだから!
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この後もう1話投稿します。そちらの方では久しぶりにイチャラブ展開するのでお楽しみに!
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