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総集編

今年最後の投稿は総集編です。これまでの話を簡潔にまとめているので、覚えてるよという方もどうかお読みください!

「この本によれば普通の高校生常盤そ…………ごほん! 一ノ瀬一和はある日巨乳茶髪ギャル、犬飼織姫と出会う。そこで彼女からあるお願いをされることとなった。その願いとは――」

 

『あたしのさ、ペットになってよ』

『……はい?』

 

「そうして巨乳ギャルのペットにされてしまった彼はペットとして扱われていく日々を過ごしていた。そんなある日、満員電車でなんと痴漢に遭ってしまう。そんな彼を救ったのは――」

 

『何をしているんだ?』

 

「彼女は颯るか。同じ高校の先輩であった。彼女もまたあるお願いを持ち掛けるそれは――」

 

『私の……ペットになってくれないか!?』

 

「そう、彼女もまたペットになるように頼んできたのだった。そして彼はそれを受け入れてしまう。その後二人はお互いをペットを奪い合うライバルとして認識し始める」

 

『『どっちが君の御主人か、しっかり答えを出してね!!』』

『……はい……』

 

「こうして始まった争奪戦。そんな中、クリスマスにるかの家に呼ばれた我が魔お……げほげほっ! 一ノ瀬一和はあるものを渡された。それはなんと格闘技のチケットであった。そう、彼女は高校生にしてプロの格闘家であったのだ」

 

『……私は君に強要はしない。ペットだからといって命令もしない。来るのが嫌ならこのチケットは処分して構わない。今すぐに答えろとは言わないから……だから、今は受け取ってくれないだろうか?』

『……はい」

 

「試合当日、あまりにも激しい試合に……」

 

『……途中から見れませんでした……』

『そ……そうか……』

『先輩が傷つくのが……怖くて見れませんでした……』

 

「ショックを受けるるかだったが、同時に自分の中にある気持ちにも気が付いていた」

 

『いつだって気を遣ってくれるところも、自分の好きなものでなくてもちゃんと来てくれるところも、今の関係を何も言わず受け入れてくれたところも、私を傷つけないように本心を言わないところも、みんな君の良いところだ』

 

「そうして、彼女は告げる。自分の本当の気持ちを」

 

『私も、君のことが好きだよ』

『…………ええ!?』

 

「ついに告白したるか。だが物語はここで終わらない。その翌日、巨乳ギャルによびだされた一ノ瀬一和。彼女の様子がいつもと違うことに気づき問いかける」

 

『……クラスの友達とちょっと喧嘩しちゃってね』

『そう……だったんですね……』

 

「初めて涙を、弱さを見せる彼女にかけた言葉、それは――」

 

『僕は、絶対に離れたりしませんから……傍にいますから……いつまでも、ペットですから!』

 

「無事に和解できたことを聞いた翌日の下校途中。ついに彼女の口からその言葉が放たれた」

 

『傍にいてくれるって言ってくれた時、嬉しかった……! 手を握ってくれた時、嬉しかった……!』

『好きだよ、わんこ』

 

「とうとう二人から告白されてしまう。答えを出せぬまま二年生へ進級した一ノ瀬一和と巨乳ギャル。そこへ新入生として現れたのはかつて引っ越してしまった幼馴染にして絶世の美少女櫻井蓮! こうして櫻井蓮とその他二人による青春ラブコメが幕を――」

 

 

 

 

 

 

 

 

「なああに出鱈目抜かしとんじゃあああい!!」

「いったあ!!」

 

 蓮ちゃんの持っていた本を武器に犬飼さんのアタックが豪快にヒットする。

 

「何のマネよこれは!!」

「いやあ、総集編っていうからボクがウ。ズになろうと……」

「こ、こんな衣装まで用意するとは」

「先輩! このバカにパイルドライバー喰らわしてやって!」

「いや、そんなの死んでしまうぞ……そもそも私はプロレスラーではないし……」

「はは……」

 

 このためにコスプレ衣装まで用意するなんて……。みんな蓮ちゃんに呆れていた。

 

「ってかあたしのこと巨乳ギャルってねえ……」

「じゃあビッチギャルとでも言おうか?」

「誰がビッチよ! あ、あんたさては嫉妬してるな~」

「だ、誰が嫉妬なんか!」

「にしし! あんたなんてこ~んなくらいしかないもんね!」

「う、うるさ~い! 牛乳ギャルめ~!」

 

「き、君達、いい加減あらすじの方を……」

「ふ、二人とも……」

 

 犬飼さんと蓮ちゃんはがっちりと組み合っている。この分じゃ僕達の声なんて聞こえてないよね……。

 

「し、仕方ない。私達で続けようか。もう残りも僅かだしね」

「そうですね……」

「え~っと、その後一ノ瀬君はいつも受け身になっていてはダメだと思い自ら行動に動こうと決意。その結果私達三人をディスニイランドへと誘うことに」

「ここまでがこれまでのあらすじです」

「お、おい! 二人とも!」

「「ぐぬぬ……!」」

 

 二人とも未だに組み合っている。もう終わりだというのに……。

 

「あ、あの、二人とも!」

「「なに?」」

「何で一ノ瀬君だと二人同時に反応するんだ……?」

「も、もう締めないと」

「え、もう!?」

「ああ。もうあらすじは説明し終えたからな」

「ズルい!」

「いや、そこで取っ組み合ってるからだろう?」

「まあいいや! とにかくみんな!」

 

 

「「「「来年もよろしくお願いします!!」」」」

 

 

 

 

 

 

「決まったね~!」

「ああ」

「ボクのコスプレのおかげだね!」

「それはあんまり関係ないんじゃないかな……」

「じゃあ、新年までの時間つぶしで打ち上げしよっ!」

「ほう、いいね」

「ボク買い出し行ってくるよ! いっくん、一緒に行こう!」

「うん、いいよ」

「ちょ、抜け駆けNG! あたしも行くよ!」

「わ、私だって!」

「え~! 来なくていいよ先輩達は!」

「ま、まあ蓮ちゃん……」

 

 こうして僕達はみんなでコンビニへ行くことに。その最中、僕は思ったことがある。

 来年もいい年であるように。そしてしっかりと答えを出せますように。

閲覧ありがとうございます!


蓮のウォズネタは一度はやってみたかったので実現できてよかったです。

年明けからは夢の国編がスタートするのでどうかお楽しみに。


それともし○○とのifストーリーが読んでみたいとかあれば感想にお願いします。新年記念に何かしら書いてみたいなあと思うので。高校を卒業して同棲し始めた話とか個人的に書いてみたいと思ってます。


感想、評価、ブクマ、レビュー大歓迎です!

次回もよろしくお願いします!

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