↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
3/3

3 ツボの妖精

アスカットシャイン連合王国。

それは11個の国から成る連合国だ。

とは言っても一つは魔界とも呼ばれたり、一つは今は海の中…。

だから僕が行けるのは10個のみ。

そしてはじめに行くクロスネニアは大きな街で栄えている。


ほかにも連合加盟国はたくさんあるのだが詳しいことはあとで簡単にまとめておこう。


真ん中にあるリールマール。

南にある大きな街のクロスネニア。

北にある雪の町のサニエータ。

そして南西にある海に沈んだ国アクアレイアス。

北西にあるのが滅びゆく国、オルディン。

オルディンより奥にある瘴気に侵された国、クレディアス。

砂漠と化した西の国、アースクト。

東の地下にある王国、シェアイン。

西に浮かんでいる浮島、ガーディオン。

さらに東にある火山と霧と異文化の国、アマツヤクモ。

南東にある山だらけの国、サルエドエ。


そんなこんなでほとんど国じゃないものが混じっているが人が居て、生活をしているのだから国なんだろう。

行けないのはクレディアスのみ。

僕たちはそこを避けてすこしづつ回っていこうと思っていた。


そして僕らはリールマールをこっそりと抜け、クロスネニアにたどり着いた。


大きなレンガ作りの大きな家。

白いレンガの道は奥に見える大きな白い城につながっている。

リールマールとは全然違う場所。


「わっ、えっ、白いものバッカリ、汚れないの!?」

「そこは…魔法だろ」

ミイナが驚き、アニーが冷静に驚きを隠しながら答えていた。


「おーい」


どこからか低いけど女の人の声が聞こえてきた。


「ねえ、何か聞こえなかった?ミイナ、アニー」

僕が問いかけると二人は首を横に振った。


「こっちこっち!ここだよー!」


!?

つぼの中からオレンジ色の髪の毛のポニーテールの女の人が手を振っている。


「お姉ちゃん、なに驚いてるの?やっぱりツボが多いこと?」


どうやら二人には見えていないようだ…


僕が二人に断って近づくと


「ボクはアスカ!ツボの妖精さ!キミは?」


ツボの妖精。

見えてないのだから信じてもいいだろうか…。

あ、でも本名はダメだ!知ってる人はリールマールの王女の名前を知っていることもあるだろう。


「リイナです。えっと…」

「リールマールの王女のリレイナちゃんだよね?」

「!!」

「大丈夫大丈夫。ボクの声や姿は普通の人間には見えないからさ」


やっぱりヤバイ人だったのかもしれない。逃げたほうがいいだろうか。


「まあ、リイナちゃん、ボクを見かけたらよろしくね!よくどこのツボの中にいるから…」


どうやらアスカさんはツボの中を自由に移動できるらしい。

な、なるほど…。


「ああ、そうそう。もしボクと戦って勝てたらご褒美とかあるんだよね」

「え、やらせてください」

即答してしまった。こういうご褒美があるものに僕は弱かったのを忘れていた。


「本当に似てるなあ…」

「何か言いましたか…?」

「いやぁ、何も、 お仲間さんにもボクが見えるようになるけど…いい?」


するとミイナが驚いた声を後ろで出した。


「急につぼの中から人が現れたっ!?」

「そ、そんなに驚くか?!」


二人が駆け寄ってくるとアスカさんが笑顔で話しかける。


「ボクに勝てたらご褒美があるって言ったら食いついちゃってさ、どうかな、お姉さんたち」

「やらせてください!」


二人の声が同時に響いた。

彼女らも僕と同じくこういうのに弱い人種なのであった。



そしてアスカさんが魔法をかけると一瞬で宇宙のような、クリスタルが輝いているような空間に来た。


「転送魔法を使ったんだ。さあ!やろう!…ああ、久しぶりだ…もう、えーと…16年ぶりかなあ…」


アスカさんが一人でペラペラと話している…

見たところジョブは魔術師…か。


ジョブとは…なんだろうか。よくわからないのだが…

ある昔の人が特性別に分けたものでとてつもなくあるかもしれないとされている。

ちなみに僕は魔法銃使い、ミイナは魔法鈍器使い、アニーは剣士だ。


「じゃあチュートリアルって感じでやってみようか!まずはその1だよねっ!」


アスカさんがどこから出したのは木のステッキを振ると岩のゴーレムが現れた。


岩のゴーレムはゆっくりと起き上がりミイナに攻撃を仕掛けようとしたが、

ミイナがアクロバティックにバク宙して避け背中からハンマーを取り出し、力を貯めてゴーレムを吹っ飛ばした。


「舐められちゃ困るね!行くよ!お姉ちゃん!」

「わかった!行こうミイナ!」


ミイナの合図で僕が銃口をゴーレムに向け、銃弾にとある魔法を付与し、放つ。


銃弾はミイナがつい先ほど上から降りかかって作った割れ目から内部に入り、銃弾が爆ぜ、ゴーレムの体は粉々になった。


赤い淡い光を放つ核がふよふよと浮き、体を再生しようとしたが次の瞬間には割れていた。アニーだ。


アニーがすごい速さで切り捨てたのだ。


「うわぁっ、すごいね…どこで習ったの?」

アスカさんの問いに二人は

「独学です」と答える


そういえば僕はお母さんからもらった大きくなったら読んでもいい本…そこに描いてあった内容から扱いや魔法を覚えたんだったな…懐かしい。


アスカさんがミイナに何かの素材を手渡しミイナが喜んでいた。


アスカさんによって元の場所に戻してもらい、そこで僕たちは

泊まる宿を探しに行こうとした。

流石にいつのまにか夕方だったから。


するとアスカさんが面白いアイテムがあると話しかけてくれて、僕たちは何かの鍵をもらった。


これに念じればいいことが起こるらしい…のだが…

…念じる…か。

僕が目を瞑り、魔力を流してみると…

急に適温になり、びっくりして目を開けるとそこは自分の住んでいた自室と全く同じ場所のような…


遅れてミイナとアニーもやってきた。

「お姉ちゃんの部屋!?」

「おいこれどうなってんだ!?」


二人が驚くのも納得の自室。完璧なまでの自室。


部屋の外に出てみれば城の内部で。

父上もいた。


「あれ、お前たちどこかに行ったんじゃなかったのか?ああ、ドッキリか?」

「そ、そうだよ」

父上の問いかけにミイナが少し怪しいが答えた。

「そうか…あと、何週間か城を空けようと思ってる…連合国会議でな。」

「もうそんな季節でしたか?」


父上は仮にもリールマール国王、どんなに見た目が若くても王。

アスカットシャイン連合王国の会議に出ないといけないらしく。


そして僕の部屋に三人で戻るとミイナが真っ先に口を開いた。

「これ、鍵あるじゃん?その土地の魔力を吸収できるみたいだから…ワープアイテムとしても使えるかもしれない…!複製してくる!」

と飛び出していってしまった。

ミイナは鍛治が得意だったっけ。


アニーが話しかけてきた。

「リイナ、まぁ泊まるところができたから…アスカさんに感謝しておこうな」


「よーんだ?」


後ろから今話題に出ていた人の声が聞こえた。


「うわっ!?」

「ツボのあるところにはいつもいるって言ったじゃないか!しばらくここでお世話になろうかな…仲間としてよろしくしたいんだけど…どう?」


アスカさんが捲し立てる。

戦力が増えるのはありがたい。ぜひ一緒に来てもらいたい。


そう伝えるとアスカさんは笑って言った


「ボクはアスカ!ツボの妖精で魔術師だよ!よろしくね…!」







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。