サンフランシスコ防衛戦
アメリカ・サンフランシスコ アメリカ陸軍西部方面軍・第7混成即応旅団 対巨獣戦闘群 作戦主任参謀 地上部隊統括 ルベルト・カーラス
ガクラの活動範囲が日本から世界各地へ広がり始めた頃の話だ。
当時のアメリカ西海岸はかろうじて息を吹き返し始めていた。
正確に言えば、「日本からの物資が届き始めたことで、ようやく持ち直す兆しが見えた」という状態だ。
それまでの俺たちの戦い方は、徹底した防戦だった。
近づいてきたら迎撃する。
追いすぎない。
深追いはしない。
目的は勝利じゃなく、生存と被害の抑制だった。
理由は単純だ。
流通は寸断され、補給は滞り、弾薬も燃料も慢性的に不足していた。
電力網は崩壊したままで、前線拠点ですら最低限の発電機を回すのが精一杯。
戦力を回復させる余裕そのものが、俺たちにはなかった。
だが、日本との交易が再開されてから、状況ははっきり変わった。
中型クラスの巨獣を正面から仕留められる火力。
即席編成ながら、低空高速移動が可能なホバーバイク部隊は、偵察と奇襲を兼ねた簡易航空戦力として前線を支えた。
さらに、自家発電機と火薬生成植物の導入で、エネルギーと弾薬の最低限の自給体制が構築された。
完全な安定供給とは言えなかったが、それでも「枯渇を待つ戦争」からは脱出できた。
電力が戻れば、冷蔵設備が動き、野戦病院が常時稼働でき、負傷兵の生存率が跳ね上がる。
工場設備も段階的に再稼働し、簡易部品や装備の現地修理が可能になった。
燃料不足と弾切れで、長い間格納庫の奥に放置されていた戦闘機や武装ヘリも、再び空に上がるようになった。
あれは象徴的だった。
空が戻った瞬間、前線の空気が変わった。
制空権なんて言葉を使えるほどの余裕はなかったが、それでも上空からの火力支援があるだけで、地上の被害は目に見えて減った。
航空戦力で巨獣の進行ルートを叩き、地上部隊が包囲して仕留める──そんな昔なら当たり前だった戦術を、ようやく「また使える」ようになっただけだけでも、意味は大きかった。
装備が揃い、損耗率が下がり始めると、現場の判断基準そのものが変化した。
無線には、こんな言葉が流れるようになった。
「追える」
「仕留められる」
「今なら潰せる」
それまでの「耐えろ」「下がれ」「時間を稼げ」という命令体系から、攻勢判断が混じるようになったんだ。
そこから、サンフランシスコを襲う巨獣との戦いは、消極的な迎撃戦から、制圧を前提とした徹底抗戦へと切り替わった。
結果は、すぐに数字に現れた。
巨獣の討伐記録は月単位で積み上がり、逆に、こちらの人的損耗率は明確に下がった。
死ななくなった。
生き残れる戦場に、ようやく変わり始めたんだ。
で、ここからが、ガクラが初めてアメリカ本土に上陸することになった件の、本題だ。
さっき話した、日本製兵器と軍の立て直しの話が、どう関係するのかって言うと──俺たちは、やり過ぎた。
万全とは言えなくても、戦力が回復したことで、サンフランシスコを「補給地点」として狙ってきていたライカン鎧種の群れへの対応方針が変わった。
市街地外縁での迎撃だけじゃない。
索敵範囲を広げ、遠征してくるライカン鎧種の狩猟グループを逆に捕捉し、こちらから潰しに行く作戦が増えた。
結果として、他の巨獣と同様にライカン鎧種の討伐記録は積み上がり、俺たちの損耗率は下がった。
その代わり、連中の側の被害は、はっきり数字に出るレベルで増えていった。
ロサンゼルスから狩りのために遠征してくる途中、これまでは“腹ごしらえ”に立ち寄るだけだった人間の拠点で、重傷を負い、仲間を失い、満身創痍で引き返すケースが続出した。
昨日まで豆鉄砲しか持っていなかったはずの獲物が、いきなりレールガンで四肢を吹き飛ばし、戦闘機の爆撃で群れごと吹き散らし、逃げようとすれば、武装ヘリとホバーバイク部隊が追撃してくる。
向こうからすれば、完全に想定外だ。
そんな状況が続けば、連中はどう考えるか。
奴らは、ただの獣じゃない。
役割分担ができるし、偵察行動を回す。
少なくとも、サル並み、下手をすればそれ以上の知能を持っている。
だから、情報を集め、被害を分析する。
状況を理解して、今後の方針を決める。
俺たちがやっているのと、やっていることは本質的に変わらない。
新しい補給地点を探すか?
現実的じゃない。
人間ほど“雑魚で、群れていて、物資が密集している生物”は、そう簡単に代替がきかない。
それに何より、餌だったはずの人間が、今や自分たちの群れを削りかねない危険な存在に変わった。
そこでライカン鎧種側が選んだ答えはひとつだ。
補給地点の排除。
つまり、俺たちの壊滅だった。
リーダーである「ライカン・アルファ鎧種」、通称「アルファ個体」は、狩猟用の小規模グループではなく、ほぼ全戦力を動員した。
ロサンゼルスを拠点にしていた群れをまとめ上げ、大規模な群体を率いて、サンフランシスコへ正面から進撃してきた。
規模も、密度も、今までとは桁が違った。
明らかに「狩り」じゃない。
俺たちを徹底的に叩き潰すための、殲滅行動だった。
あそこまで全力を出した理由は、今でもはっきりしない。
武器を破壊して、元の“楽な補給地点”に戻したかったのか。
それとも案外、人間と同じで、「弱いはずの連中が調子に乗るな」とでも思ったのか。
どっちにしても、結果は同じ。
あの日に起きた戦いは、いつものサンフランシスコ防衛戦なんて生易しいものではなく、はっきり言って戦争だった。
人間と、ライカン鎧種の群れとの全面戦争だ。
連中は最初から狙いを定めていた。
無差別に暴れているように見えて、実際は違う。
難民キャンプを襲い、人間を殺し、混乱を拡大させる。
同時に、迎撃砲台、通信中継所、移動式エネルギー供給拠点を優先的に破壊してきた。
人間の生活基盤と戦闘継続能力を同時に叩く、最悪の優先順位だった。
偶然じゃない。
あれは完全に、こちらの防衛構造を把握した上での攻撃だった。
奴らは補給と指揮系統を断てば、人間の戦力が急激に落ちることを理解していたんだ。
俺たちも、当然、徹底抗戦した。
再配備した砲台は火を噴き、レールガンとバズーカが次々に撃ち込まれた。
日本製装備のおかげで、以前なら止められなかった突進も、何度かは押し返せた。
だが、今回の相手は違った。
これまで相手にしてきた、10体程度の小規模な狩猟グループじゃない。
ロサンゼルス一帯を縄張りにしていた大規模群体が、まとめて押し寄せてきた。
視界の端から端まで、瓦礫と道路と廃墟の隙間を埋め尽くす数だった。
倒しても、倒しても、前に出てくる。
重傷を負った個体の背後から、別の個体が乗り越えてくる。
仲間が撃ち抜かれて倒れても、怯む様子はなかった。
日本製装備で戦力が大きく回復したとはいえ、あれはあくまで「持ち直した」だけだ。
戦前の、物量も人員も潤沢だった頃の軍隊とは比べものにならない。
補充兵は足りず、弾薬生産も再稼働したといってもまだまだ弾は有限で、発電機も壊されれば終わり。
一度でも防衛線に穴が開けば、そこから一気に崩れる。
連中は、その一点を狙っていた。
連中は、数で押し潰しに来た。
純粋な物量。
群れの密度と波状攻撃で、防衛線そのものを削り取るやり方だった。
それで、どこかが耐えきれなくなる瞬間を待っていたんだ。
実際、何カ所かは持たなかった。
砲台が沈黙し、エネルギー供給が途絶え、照明が落ちる。
暗闇の中で、悲鳴と銃声と無線の途切れる音が重なっていった。
指揮所では、「持ちこたえろ」という命令が何度も繰り返された。
だが、その言葉に現実的な裏付けはなかった。
誰もが分かっていた。
このまま押し切られれば、サンフランシスコは落ちる。
ガクラが現れたのは、その時だった。
少し前から、湾内に展開していた艦隊側で、妙な通信が入り始めていた。
ただ、その時点では、俺たち地上部隊に詳細は降りてこなかった。
伝えられたのは、たった一文だけだ。
「湾内で未確認事象あり。警戒を維持せよ」
それだけだった。
だから俺たちは、また別の海棲系巨獣が出たんだろうと判断した。
海の対応は艦隊に任せる。
地上は地上で戦闘を継続する。
その場では、それが最も現実的な選択だった。
そして、その直後だ。
突然、サンフランシスコ湾の水面が、内側から押し破られるように盛り上がった。
そこから、ガクラが姿を現した。
ガクラはそのまま上陸するのでなく、まずは湾内から熱線による精密射撃を開始した。
無差別じゃない。
群れの外縁。
指揮役に近い個体。
進軍の流れを作っている中核。
そういう連中を、ひとつずつ切り取るような撃ち方だった。
それから、人間の密集地帯を避けるように進路を取り、比較的人の少ない沿岸区画から上陸した。
偶然じゃない。
あれは、意図的に選ばれた侵入経路だった。
上陸と同時に、周囲にいたライカン鎧種への攻撃を開始。
踏み潰す。
熱線で焼く。
物理的に叩き折る。
間を置かず、次の標的へ移る。
動きに、迷いがなかった。
現場にいた俺たちには、あまりにも唐突だった。
映像資料や戦闘記録で、姿も能力も知っていた。が、生で見たガクラは、資料の中の存在とはまるで別物だった。
サイズ。
存在感。
そして、周囲の空気そのものが変わる感覚。
あれは、ただの「巨大な生物」じゃない。
戦場そのものを塗り替える存在だった。
ライカン鎧種の群れは、明確に動揺した。
一瞬、判断が遅れたのが、こちらからでも分かった。
だが、仲間が次々とガクラに叩き潰され、焼かれていくのを目の当たりにした瞬間、連中はすぐに群れの進路を変え、俺たちへの攻撃を完全に切り上げて、ガクラへ向かって殺到した。
ガクラとライカン鎧種の大群が正面からぶつかった。
数だけ見れば、ライカン鎧種側が圧倒的に有利だった。
視界に収まる範囲だけでも、十数体、二十体単位で押し寄せていたし、背後や側面からも次々と合流していた。
普通なら、どんな巨獣でも数で押し潰される状況だ。
だが、実際の戦力差は、そんな比較が意味を持たないほど開いていた。
ガクラは、桁が違った。
パワーと熱線で、ライカン鎧種を次々と叩き潰していった。
一体ずつ処理するというより、進行方向にあるものをまとめて消していく感覚だった。
殴打も蹴りも、一撃でライカン鎧種の上半身がひしゃげ、骨の砕ける音が距離を隔ててもはっきり聞こえた。
殴られただけで体は弾き飛ばされ、まるでゴムボールみたいに地面を跳ね、瓦礫に叩きつけられて動かなくなる。
蹴られた瞬間には、胴体が折れ曲がり、空中で回転しながら吹き飛ぶ。
群れで動くことを前提にした体格が、完全に裏目に出ていた。
尻尾の先端から撃ち出される棘弾は、機関銃みたいな連射速度だった。
直撃したライカン鎧種はその場で粉砕され、肉片と骨が飛び散る。
最近配備された対巨獣用レールガンでも、致命傷を受けながら生き延びる個体がいるのに、ガクラの棘弾は一瞬でそれをバラバラにしていた。
少なくとも単発の威力は、戦車砲や艦砲射撃に匹敵していたと思う。
それを、間隔を空けずに撃ち続けていた。
熱線を受けたライカン鎧種に至っては、文字通り跡形も残らなかった。
直撃した瞬間には肉体は爆散し、肉片と骨片が霧状に散り、焼け焦げた臭いが風に乗ってこちらまで届いた。
即死、という言葉すら生ぬるい。
存在そのものが消し飛ばされる感覚だった。
何体かは、数の力でガクラを拘束しようとしたが、触れた箇所から体温が急激に上昇し、接触した部分から毛皮と皮膚が焼かれていく。
さらに、体表の隙間から突然突き出るように生えてきた棘が、抱きついた個体の胴体を貫いた。
それでも離れずにしがみついた連中は、さらに悲惨だった。
ガクラは腕に絡みついたライカン鎧種を振り払うどころか、そのまま腕を振り回し、そいつを鈍器のように使った。
振り下ろされるたび、別のライカン鎧種がまとめて叩き潰され、地面が揺れる。
数で囲めばどうにかなる、という発想自体が通用しなかった。
ライカン鎧種の攻撃も、無意味だった。
爪も牙も通らない。
表皮を裂く前に弾かれ、食い込んだとしても、すぐに再生していく。
逆に、噛みついた個体が顎ごと粉砕される場面すらあった。
戦いは、戦闘というより処理だった。
ガクラは止まらない。
1体倒すたびに動きを止めることなく、次、さらに次へと標的を切り替える。
ライカン鎧種の数は確実に減っているのに、こちらから見た印象では、ガクラの動きはむしろ加速しているように見えた。
ライカン鎧種の群れは、確かに強敵ではあっても「対処可能な脅威」だったが、ガクラは戦場のバランスそのものを破壊する存在だった。
その光景はあまりにも現実味がなかった。
衝撃的で、理解が追いつかなかった。
まるで映画みたいな光景だったが、画面越しの演出とは違う。
地面の振動、爆音、熱風、空気の圧。
ただ、圧倒的な暴力が、目の前で延々と展開されていただけだ。
観客の俺たちは、その場に立っているだけで、身体が揺さぶられた。
あれは、娯楽でも誇張でもない。
俺たちが生きている戦場で起きた、現実だった
群れがほぼ壊滅状態に入り、ライカン・アルファ鎧種が前に出てきた瞬間、ガクラの戦い方がはっきり変わった。
それまでは、向かってくる個体を1体ずつ確実に潰すやり方だったのに、そこからは完全にアルファ個体を主目標に据えて、一直線に狙い始めた。
たぶん、あいつが群れのリーダーだと見抜いてんだろう。
何せ、ライカン・アルファ鎧種は普通のライカン鎧種とは外見だけじゃなく、戦闘中の動きからして別格だった。
体格は一回り以上大きく、毛量も毛並みも明らかに違う。
背中から肩にかけて白い筋のような毛のラインが走っていて、何より、あいつが咆哮を上げるたびに群れの動きが変わる。
散開したり、突撃の方向を揃えたり、統率の中心にいるのが一目で分かる存在だった。
だからガクラは、あれを叩けば残りは瓦解すると判断したんだろう。
現場にいた俺たちから見ても、その切り替えは迷いがなかった。
まるで最初から狙いを定めていたみたいな動きだった。
アルファ個体はまだ生き残っていた配下と連携して包囲を試みていたが、それも長くは続かなかった。
結果は、時間の問題だった。
戦闘が多少長引いたのは、アルファ自身がライカン鎧種の中で突出して強かったからじゃない。
確かに、ライカン・アルファ鎧種は明らかに通常のライカン鎧種よりも筋力が高く、二足歩行の時はガクラより一回り以上大きかった。
狩りの時だって、群れと連携しつつ、自分と同サイズの巨獣とタメを張れる強さがあった。
だけど、あくまでライカン鎧種よりパワーがあるだけで、極端に強いわけじゃない。
それでもガクラに対抗できたのは、周囲のライカン鎧種が、文字通り体を張って割り込んできたからだ。
ガクラの介入で、ライカン鎧種の群れはすでに目に見えて消耗していた。
息は荒く、動きも鈍い。
遠目でも、群れ全体が焦っているのは分かったが、それでも統率だけは必死に保っていた。
正面から数体が飛びかかり、左右から回り込む役、背後を狙う役。
倒された仲間の死体を盾代わりにして突っ込んでくる個体もいた。
アルファ個体が正面からガクラに殴りかかっている間も、残ったライカン鎧種が足や腕に絡みつき、無理やり動きを止めようとしていた。
だが、その妨害も順番に拳一発で沈められていった。
殴られた個体は即座に戦闘不能になり、数十秒のうちに、まともに動ける仲間はほとんど残らなかった。
事実上の一騎打ちになった時点で、勝負はもう決まっていた。
ライカン・アルファ鎧種が全力で打ち込んだ拳を、ガクラは正面から受け止め、そのまま力任せに押し返して地面に叩き伏せたかと思えば、次の突進は受け流し、体勢を崩したところを背負い投げのような動きで放り投げた。
力だけじゃない。
動きそのものが、完全に相手を上回っていた。
最後は、アルファがガクラの連続攻撃で地面に押さえ込まれた瞬間だった。
背中に至近距離から叩き込まれた熱線が決定打になり、そこで完全に動きが止まった。
……あそこで終わりだったな。
アルファ個体が倒れた瞬間、残っていた群れは一斉に統制を失った。
それまでは、多少なりとも連携らしい動きをしていた。
包囲し、死角から噛みつき、倒れた仲間を踏み台にして次を送り込む──いつもの“群れの戦い方”だ。
だが、アルファが消えた途端、それが全部止まった。
多くはその場で逃げ出した。
数体は興奮状態のまま無秩序に突っ込んできたが、もう脅威じゃなかった。
ガクラは追撃を必要最小限に留め、戦闘力を失った個体は深追いしなかった。
その判断が、俺たちを救った。
もしあのまま市街地へ追い込んでいたら、瓦礫や火災で被害は跳ね上がっていたはずだ。
だがガクラは、湾岸部から内陸に入り過ぎない位置で戦闘を終わらせた。
偶然とは思えなかった。
戦闘が終わった後、現場は異様な静けさに包まれていた。
銃声も砲撃音も止まり、残っていたのは焼け焦げた地面と、倒れたライカン鎧種の死骸、それから──何も言わず、海へ戻っていくガクラの背中だけだ。
戦いの間、俺たちは誰も近づけなかった。
日本では、すでにガクラとの共闘を前提にした戦術案が整備されていたらしいが、アメリカの現場では、このサンフランシスコ戦がガクラの初介入だった。
連携手順も、距離の取り方も、誤射や巻き込みを避ける基準すら無い。
下手に動けば、足手まといになるか、逆に被害を拡大させるだけだった。
だから俺たちは、ガクラが現れてからライカン鎧種の群れが崩壊するまで、その一部始終を、歯を食いしばって見ていることしかできなかった。
だが、ひとつだけはっきりした。
ガクラは、間違いなく“俺たちの側に立っている存在”だという事実だ。
それが分かった以上、次にやるべきことは決まっていた。
恐れるか、距離を取るかじゃない。
どう利用するか、どう合わせるか、どう生き残るかを考える、ということだ。
サンフランシスコ防衛戦が、「戦争」から「生存のための戦い」に意味を変えたのは、あの日が初めてだった。
人類は、ただ耐える側じゃない。
条件さえ揃えば、反撃できる。
現場の兵間で、それを本気で信じ始めた瞬間でもあった。
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