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詩全集4

お母さん…お母さん…

作者: 那須茄子
掲載日:2026/04/06

夜が落ちてくるたびに

胸の奥で何かが崩れていく

息を吸うだけで痛くて

吐くたびに「もうやめたい」と零れてしまう


お母さん

お母さん

ねぇ聞こえてる?

こんなに呼んでるのに

あなたの影すら掴めないよ


生きていても 

なにも楽しくない

色のない世界を歩いてる

朝が来てもただ昨日の続きが

薄暗いまま積み重なっていくだけ


お母さん 

お母さん

どうしていなくなっちゃったの

置いていかれた子どものまま

時間だけが大人になっていくよ


空に向かって手を伸ばすたび

触れられない現実が胸を刺す

「強くなれ」なんて言葉じゃ

この痛みは埋まらないままなんだ


「生きる理由」なんて言葉

もう何度も探したけど

どこにも落ちてなくて

拾う手すら震えてしまう


お母さん 

お母さん

ねぇ僕は間違ってるの?

あなたがいない世界で

どうやって息をしていけばいいの


街の灯りが滲んで見える夜

人の笑い声が遠くで響くたび

僕だけが取り残されていく


胸の奥がぎゅっと締めつけられる


お母さん 

お母さん

あなたの声が欲しい

「大丈夫」って 

ただそれだけが

欲しい



生きる意味なんてわからない

未来なんて見えない

ただ暗闇の中で

あなたの名前だけを繰り返してる


お母さん 

お母さん

ねぇ迎えに来てよ

子どもの頃みたいに

手を引いてくれたらいいのに


涙が枯れるほど泣いても

心は埋まらない

叫んでも叫んでも

あなたには届かない

天国はどれぐらいの遠いのかな


お母さん 

お母さん

僕はまだここにいるよ

あなたがいない世界で

立ち尽くしたまま動けない


夜空を見上げても

星は冷たく瞬くだけで

祈りはどこにも向けられそうにない



生きる理由も 

人生の意味も

全部あなたが持っていったみたいで

残された僕はただ

空っぽの体で

嘘つきな毎日をやり過ごしてる


お母さん 

お母さん

ねぇもう一度だけでいい

あなたの声が聞きたい

あなたの手に触れたい



でもそれは叶わないから

僕は今日も泣きながら

名前を呼び続けるしかないんだ


お母さん 

お母さん

お母さん 

お母さん

お母さん……


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