表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
公爵令嬢になった私は、魔法学園の学園長である義兄に溺愛されているようです。  作者: 木山楽斗
本編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
43/81

第29話 怪しい手紙

 私とレティは、学園に来ていた。

 休みが明けて、また同じ生活が始まったのだ。


「ルリア様、少しよろしいでしょうか?」

「あ、はい。どうかしましたか?」


 そんな中、私に話しかけてくる女子生徒がいた。

 礼節の授業から、私の評価は少しだけ変わっていた。

 そのため、前よりは話しかけられることは多くなっている。ただ、それは友達というには少し遠い接し方だ。

 流石に、フォリシス家の人間に親しく話しかけることはできないのだろう。これは、仕方ないことだ。


「この手紙を、ルリア様に渡して欲しいと頼まれたので、お届けに参りました」

「そうだったのですね。それは、ありがとうございます」

「いえ。それでは、失礼します」


 どうやら、手紙を預かっていて、それを私に渡すために話しかけてくれたらしい。

 女子生徒が去っていった後、私は手紙を見てみる。

 なんだか、可愛らしい封筒の手紙だ。


「おっと、またラブレターですか?」

「ううん? どうだろう?」


 隣のレティの質問に、私は少し考える。

 この手紙が、男子のものであるとは、どうも思えない。

 とりあえず、レティに見えないように中を見てみよう。


「……うん?」

「お姉様? どうしたんですか?」

「あ、うん。多分、ラブレターではないかな?」

「おや?」


 私は、手紙をレティにも見せる。

 恐らく、ラブレターではないため、レティに見せても問題ないはずだ。


「なるほど……放課後に家庭科室に来て欲しい。あなたの友達よりですか」

「うん……」


 手紙の内容は、放課後に家庭科室に来て欲しいというものだった。

 家庭科室は、裁縫や料理といった授業の時に、使う部屋だ。確か、家庭科部という部活の活動場所でもあったと思う。


「勧誘……ですかね?」

「私もそう思った。でも、友達という言葉が気になるよ?」

「まあ、勧誘だったら、少し強引にしようという魂胆かもしれません」


 放課後ということもあり、私は最初勧誘かと思った。

 しかし、友達という言葉が気になった。今の所、学園に私の友達は、残念ながらいない。

 そのため、差し出し人がさっぱりわからず、結果的に内容もよくわからないのだ。


「まあ、一応行って、断ればいいんじゃないですか?」

「う、うん、そうだね……」


 レティの言葉に、私は頷いた。

 確かに、勧誘だったとしたら、行ってから断ればいいだけだ。

 ただ、そこで私の心に少し興味が生まれる。


「でも、少し興味はあるかも……家庭科部だったら、入ってもいいかも」

「は?」


 それは、部活に入ることへの興味だ。

 私は、現在部活に入っていない。だが、入ってみるのもいいのではないだろうか。


「お姉様、部活なんて、そのような面倒くさいことをする必要はありませんよ。我々、フォリシス家の人間は、早く帰ってゴロゴロすればいいのです」

「レティは、そんなこと言わずに、やってみようよ」

「嫌ですよ。そんなの」


 当然、私はレティも誘うつもりだった。

 しかし、レティはあまり乗り気ではないようだ。

 だが、実際に見てみると、考え方も変わるかもしれない。


「とりあえず、見学だけでもしてみようよ?」

「いや、というか、この手紙が勧誘かどうか、まだわからないじゃないですか?」

「それは、そうかもしれないけど、どちらにせよ部活見学はしてみたいな」


 手紙が勧誘なのか、別のことなのかはわからないが、どちらにせよ部活の見学はしたいと思った。

 家庭科部には、前々から興味もあったため、丁度いい機会だろう。


「へえ、まあ、別にお姉様一人で入るなら、構いませんが……」

「それは、少し寂しいけど、仕方ないよね。レティにも、レティの考えがある訳だし……」


 そこで、レティはそんなことを言ってきた。

 私一人で入るのも、仕方ないことだとは思う。

 ただ、それは少し寂しい。

 レティと一緒に部活をするのは、きっと楽しいはずだ。だから、一人で入るとなると、そう思ってしまう。


「そ、そんなことを言われると、少し揺れますが……」


 私の言葉に、レティは少し揺れていた。

 少々ずるいかもしれないが、これでレティが部活をする気になってくれるとありがたい。

 部活に入って、そこが楽しければ、レティも学園に行くのが苦ではなくなる可能性もある。そういう面からも、レティには部活に入って欲しいのだ。


「まあ、何はともあれ、放課後ですね」

「あ、うん……」


 レティは、そこで議論をまとめたくれた。

 こうして、私達は放課後に家庭科室に行くことになるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ