色譚録
ここは代々続くアレミス王国。生まれた王女は、待ち望まれた唯一の存在だった。紅い髪をもって、生まれてくる、その時までは………。
「私は………ここには、要らない………存在だから」
王女は光のない目でそう言った。
「私はかつて、要らないと言われた存在でした」
青年はそう言って王女の前に跪いた。
それは、永い永い時を越えて果たされる、約束の物語ーーー
「私は………ここには、要らない………存在だから」
王女は光のない目でそう言った。
「私はかつて、要らないと言われた存在でした」
青年はそう言って王女の前に跪いた。
それは、永い永い時を越えて果たされる、約束の物語ーーー