★第16話 まさかのQ組大ピンチ!?
完全修正(2025.03.28)
→結構修正(2025.04.03)
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[悟川心冶]
布紙「なんて言ったって、ここの得点で君たちが最終種目に行けるかどうか決まるからな」
小神「え!」
釣瓶「あー…そう言えばそうだった…」
布紙「例えこの学校は体育祭を”エンターテインメント”と自称したって、人の競争が無ければ”面白くない”。つまりエンタメとしては不十分!R組は得点が圧倒的だし4位以下にならないだろうし、まあ最終種目は遊べるけども、そこのQ組!!!」
「「!?」」
布紙先生はこっちに指を指し、物凄い気迫で僕たちを睨んでいる。マイクを片手に説教でもしようと背後で炎が燃え上がっている気がする。
布紙「君たちは今大ピンチだからな!モグラたたきで400点はそこそこできてたが、なんとS組とL組が高得点を樹立!!現在のランキングはこうだ!」
そう言って布紙先生はモニターを見せる。そこには僕たち1年生のランキングが載っていた。1位は圧倒的な点数でR組。2位は工業科のS組で3位はL組。そして僕たちは10クラス中…8位、、8位!?
「ドベではないけど…」
河野「下の下やんね」
水速「…」
鳥羽「困ったね~」
多白「なんてこと…!」
布紙「別に予選落ちは恥じることじゃない。だけど、特殊科の君たちが!禍福課の卵として孵化して巣立つと志し入学した君たちが!これでは示しつかないんじゃないの!?ねえ!?」
傘木「(えらい熱烈な先公やな…)」
布紙「先生に1位のトロフィー見してやってほしいし…!最終種目で気になる他クラスのアイツと真っ向勝負して問題解決目指してほしいし…!」
「…っ!」
小神「(問題解決…?何を?)」
そっか。これレースだし、羽海君と対峙できるとは限らない。あの危険な感情が、僕が見ていない間に何か起きたら絶対に危ない。じゃあ、僕はこの勝負で4位以上にならないといけない。羽海君の本心を知らずに、彼のあの横暴な態度を止められないなんてダメだ。
布紙「てことでQ組が4位内に入るには、740以上の得点にならないとダメだな。この戦いでR組に先着するか、R組が先着してもタイム差を小さく済ませるかだ。そんじゃ作戦会議始め」
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作戦会議として、担任の先生から一枚のプリントを渡される。多白さんが先に見て、何か首を傾げて僕たちに見せてくれた。一面カラフルな色で外周のスタートからゴールまでが描かれている。
・1【くっつきモチモチ/もちもちの道】
・2【水泳競争直進50m】
・3【アサシン/鳥だらけ】
・4【高校生なら学問道】
・5【レッツチキンレース崩壊ローード】
・6【最後は根性直進レース!】
これがゴールまでに通らなくてはいけない障害…関門の数々だ。何かバラエティー番組みたいなラインナップ…。皆も首を傾げる。誰かが率先して意見を言って回さないと…。こういう時、一番やってくれるのは…
釣瓶「……この中でやりたいやつあるか?」
口を一番に開いたのは燈爾君だった。いつも明るくて、誰よりも率先して動く。僕があの日、何も言い返せなかった中、庇って反論してくれたんだ。
河野「はいはーい!この2番のやつやるー。あたしは水泳得意だからね~」
釣瓶「オッケー。でも、走者って2人必要だよな。12人ちゃんと相性とか考えないとな…」
河野「じゃあ、雷ちゃん一緒にやろ」
小神「エ”!」
河野「あれ?もしかして…」
小神「や、やるよ…!禍福課には油断も隙も無いんだから…」
次に口を開いたのは河野さんだった。小神さんと一緒にやると意思表示をする。小神さんはすっごい険しい顔をしてる…。小神さんもしかして、水泳が苦手なのかな。河野さんは得意そうな表情でレースを待っている。すごい対照的、陰と陽の空間がそこにある。
傘木「……じゃあ、1番のやつ俺と牛視がやるよ」
釣瓶「お、了解…!」
鳥羽「水速君はやらないの?」
水速「俺が出ても面白みないだろ…」
鳥羽「それもそうか。つーるべ君!僕たちが3番やるよー!!」
水速「おい、待てや」
釣瓶「了解だぜ。じゃああと4、5、6か」
だんだんと決まっていく。傘木君はクラスで一番体格がいい牛視君と。鳥羽君はあの水速君と、水速君って鳥羽君と仲が良いんだ。あんまり誰かと話しているところ見たこと無いし…めっちゃこっち見てる!ごめんね!!
多白「なら、私が4番を」
鹿路「ことわざっしょ?ウチもやったるわ」
釣瓶「了解」
車屋「蛸背~やろうよ~」
蛸背「介護すんならええで」
車屋「いつも乗せてきたじゃん」
蛸背「燈爾~俺らで5やったるわ~」
釣瓶「あいよー」
えっと、これで4も5も決まり、最後に残ったのはオオトリの6番。ここでQ組は静かになる。さっきまで皆がやるやると言っていた空気から変わってしまった。それも仕方がない。1~5までは差があっても巻き返しができる。でも最後は真剣勝負。そこで負けたらどんなに道中で頑張っても水の泡だ。
皆が気まずそうに眼を見合う。僕が行こう。そう心に決めているのに、中々勇気が出ない。怖い。自分が皆の努力を踏みにじる結末になるのかもしれない、そんな未来に怯えている。
釣瓶「先生…」
水島「やりたいけど口にできない奴がいるんじゃねーか?」
先生、まさにその通りです。喉まで言葉が出ているのに…口が渇いて音が出ない。僕が直立で固まっていると、不意に後ろから肩を叩かれた。
白星「悟川さん」
「え、白星君…どうしたの?」
白星「もしよろしければ、私と6番目の競争走りませんか?」
「!」
急に白星君に話しかけられ、僕と一緒に走ろうと持ち掛けがきた。白星君がそういったことを僕に頼むなんて思っていなかった。意外性に、僕は戸惑いを隠せなかった。でも、断る理由は無い。
「いいよ。寧ろ6番目出たかったから嬉しい」
白星「本当ですか…!私も嬉しいです。実はお嬢様が見に来てくださるので…」
「お嬢様…?」
白星「私がお仕えしている方です。色々あった私をお嬢様の祖父様が拾ってくださったことでできた縁なのです」
「へえ…」
現代日本の社会でそんなこと起きるんだ…って一瞬思ったけど、僕の人生もちょっと色々あったし、こんな超常現象の塊みたいな扉がある世界で現代だ何だって言われてもね…うん。
「燈爾君」
釣瓶「お、最後やるのか?」
「うん。白星君と一緒にやるよ」
釣瓶「いいぜ。じゃあ、俺は応援してる」
「うん」
水島「……」
こうして、1~6までの合計12人の走る人が決まった。
◇
[釣瓶燈爾]
1~6までの走者が決まった。俺は紙にそいつらの名前を記入して布紙先生に提出する。蛸背や車屋、そして心冶が出ることになった。出ないメンバーはゴール地点付近で、モニターを見ながら応援する係だ。なんでこういうのって全員出さないんだろって、そういえばR組は確かQ組より少ないよな。そう考えたら少ない方に合わせるか。昔兄貴がやってたのを見てた時は、この種目はなかったからなー。
俺としては最終種目に出たいか出たくないかって言われたら、出たい気持ちの方が高い。面倒くさいけど、兄貴は3年間学年1位を維持して卒業した。俺も同じように超えるようになるには学年1位も取らないといけない。周りにはすごく迷惑かもしれないけど、私情にすぎないけど、俺は誰よりもQ組を応援しよう。……心冶が誘ってくれると思ったんだけどなあ…。
布紙「はいよー!全員決まったねー!んじゃ、走る面子はちゃんと聞かなきゃいけないルールを説明!不正は禁止。ただし相手への妨害は危険行為でなければあり!必ず走り終わったら次の走者にバトンをパス!ちゃんと渡せよ~あと落としたらその地点からやり直しな~。得点は先着が600点。そこから差によって点が引かれるぜ。差が1分で-100点くらいって憶えてな」
車屋「頑張ってバトン渡すね~」
「うん。ちゃんと受けとるよ」
鹿路「マジミスしたらごめんね?」
多白「大丈夫ですよ。ミスを起こしてもそれは思い出の1つになりますから」
布紙先生の説明が終わると、走者は全員自分の出る地点まで向かい始めた。ここに残るのは、走らない奴と一番目の2人。俺らは傘木と牛視。そんで、R組の奴が…
××「楽しみ~!頑張ろうね~!」
××「俺は緊張で胃が…」
あの金髪青目の外国人と、ちょっとおどおどした顔全部フルフェイスの奴か。強さが分からないから何とも言えないけど、油断は禁物だな。
傘木「やったるでー…」
牛視「頑張ろう~!はうあ…!!?」
傘木「ど、どした牛視!天啓か!!」
悟川「先生は僕たちが学年1位になったら嬉しいですか?」
水島「勝ち上がり4位内に入るじゃなくて、もう学年1位になるって言ってる時点で俺は嬉しいけどな」
悟川「あ。…頑張ります!」
水島「ああ。応援してるぞ」
布紙「それじゃあ入口オープン!一つ越えるのに大体5分だけど、うまく能力が噛み合えば1分未満になるかもね~それじゃあスタートまでカウントダウン!」
頑張ってくれよー…心冶。
[観客席にて]
悟川父「あわわわ…うちの息子が楽しそうに皆と…」
××「お隣失礼します。席がどこも埋まっていまして…」
悟川父「あ、どうぞどうぞ」
悟川父「(ここの学生さんかな。やっぱり同じ学校の子も皆見るんだねー。頑張れー心冶!!)」
布紙「よーいドン!!!」
椿本冬香:女・15歳・154cm・2月11日生まれ・【一人称】私・出身地:秋田(※12歳の時に東京に引っ越して来た)
能力:椿を操るなどの能力(※元ネタは冬椿。椿を操り、人の活力を奪う)
物静かでポーカーフェイス。白肌黒髪の日本美人で1年生にして既に告白をもらったりしてる。しかし心に決めた相手がいるので断っている。寒いのは平気で趣味はガーデニング。寮の観葉植物はだいたい彼女の。【好物】:おでん・シャーベット・ガーデニング・こたつでぬくぬく・………羽海君
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