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第百八十五話 空と仲間の力

『よく聞きなさい。あの子は危険よ……だから、あたしから目を離したら絶対に駄目なんだからね!』


 と、胡桃がそんなことを言って来てから数分後。

 胡桃が空に露骨にくっつき出してから、数分後ともいえる。


 とにかく空達は現在、宿屋の裏にある空き地へとやってきていた。

 ここに来た理由は――。


「エクセリオンへ向けて出発する前に、ここで勇者の力が仲間に分け与えられるって奴を試してみたいんだけど……リーシャ、説明いいかな?」


「はい……といいたいとろこなんですけど」


 と、しゅんっとしてしまうリーシャ。

 彼女は申し訳なさそうな様子で言ってくる。


「勇者様のことも、その仲間のことも、言い伝えと予言でしか知られていないんです。ですから、詳しく説明することが……申し訳ありません」


「あーいや、大丈夫。気にする必要はないよ! とりあえず、どうすればいいのかみんなで考えてみよう!」


「は、はい! そうですね、皆様と一緒に考えればきっと――」


「あんた達バカなの?」


 と、言ってくるのは胡桃である。

 彼女はとてとて岩に近づいていくと、更に続けて言ってくる。


「力の発動条件を知りたいんでしょ? そんなの簡単じゃない! こうやって……試してみれば、いいのよ!」


 直後、空き地に凄まじい音が響く。

 胡桃が《イージス》を手に纏い、岩を殴りつけたのだ。


 その結果。

 普段の彼女の力なら、岩に亀裂が入るくらいだったに違いないのだが。


「あは♪ なにこれ……すっごいんだから!」


 と、邪悪な笑みを浮かべる胡桃。

 彼女の前では、岩が砕け散っていたのであった。


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