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第百五十三話 空はボーガンと戦ってみる

「いいから黙って、マッスルさんから離れろ!」


 と、空はボーガンの頭を掴み、マッスルから離れた場所――かつ、人がなるべく少ない位置へと投げ飛ばす。


 ボーガンはマッスルを倒すほどの力を持っている。

 けれど、さすがに空の魔眼を発動した速度にはついて来られないに違いない。

 だがしかし。


「がぁああああああああああああああああああっ!」


 と、周囲に響くほどの声をたて、すぐに起き上がるボーガン。

 さすがは怪人――並外れた耐久度である。


(さて、どうやって倒すか。さっさと倒すなら、魔法と剣とかで倒すのがいいんだけど)


 今回の敵はその方法で倒すのはためらわれる。

 理由はただ一つ。


(マッスルさんの仇ってわけじゃないけど、せめて力でボーガンを倒してあげたい)


 と、空がそんなことを考えていると。


「人間如きが! このボーガン様に何をした!」


 と、そんな声を上げるボーガン――空に投げられたことが、よほど気に食わなかったに違いない。

 奴はなかなかの速さで突進しながら言ってくる。


「ぐははははははははっ! 殺してやる! ぐははははははははっ! 殺してやるぞ! 俺のパワーと、スピードでな! ぐははははははははっ!」


 笑い声をあげているのは、そうとうの自信があるからに違いない。

 確かにボーガンのパワーはもちろん、スピードもなかなかのものだ。


 少なくとも、一般人ならば瞬時に殺されてしまうに違ない。

 けれど。


「え……な!?」


 驚いた様子のボーガン。

 空はそんな奴を、片手で受け止めながら言うのだった。


「弱いし、遅い。あなたのは所詮ただの暴力……マッスルさんの力はあなたより弱いかもですけど、よほどプレッシャーを感じましたよ」 


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