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第百三十話 空と胡桃の秘策

『レベルと引き換えに空への気持ちを捨てないといけないなら、もうレベルなんていらない。別の手段で強くなるから、あんた達も今から付き合いなさいよね!』


 と、そんな胡桃が次に言ってきたのは、思っても見なかった要求だった。

 それは。


『あたしに足りないのは実戦経験……魔物と戦えば解決するんだからね!』


 さてさて、時はあれから数十分後。

 場所は街から少し離れた平原。


 現在、空とシャーリィは胡桃を案内し、スライムが出現する場所までやってきていた。


「あのさ、胡桃。本当にやるの? 危なくない?」


「はぁ? あんたバカでしょ! スライムと戦うのが危ないなら、日本で怪人と戦うのはどうなのよ! あたしはヒーロー目指してるんだから、こんなの危なくないんだから!」


 と、怒涛の如く言ってくる胡桃。

 空はそんな彼女へと言う。


「わかったって、わかったから怒らないでよ! でも、胡桃はいくら魔物を倒しても、レベルは上がらないからね?」


「わかってるわよ、そんなこと! あたしはただ実戦経験が積みたいだけなの! レベルが無くても、経験を積めばそれなり強くなれるんだから……シャーリィもそう思うでしょ?」


「思う!」


 と、シャーリィ。

 彼女は耳をぴこぴこ空へと言ってくる。


「レベルがなくても強い人は強いんだ! それは才能だったり、経験だったり……実はシャーリィもそれなりに強いんだ!」


 シュッシュッ!

 と、その場でシャドウボクシングを始めるシャーリィ。


 とてものほほんとして可愛らしい。

 だが獣人族故、身体能力は高いに違いない。


 空がそんな事を考えていたその時。


「あれがスライム……あんたが最初の生贄なんだから!」


 と、聞こえてくる胡桃の声。

 空はすぐさまシャーリィの方を向き。


「多分大丈夫だけど、危なそうだったら助けに入ろうか?」


「シャーリィにお任せだ!」


 するとそんな返事を返してくるシャーリィ。

 空は彼女と共に、スライムと戦う胡桃を見守るのだった。


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